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B☆R SHOOTER'S 冥界の暗殺者たち 序章1


人類が宇宙から来たルーラー(支配者達)に占領されてからもう30年の年月がたった。
文字通り人類は家畜化していた。
ルーラーの見た目はまるで極端に骨を失いまるで溶けた老人の様だ。
もう自分自信ではろくに動けないので常にその身体を支える「付帯装置」と呼ばれる人類が呼ぶ「ロボット」に近いもので移動している。
ルーラーにとって地球の重力はあまりに重く、厳しい。
またルーラーは自身で物を食べて消費する関連の内蔵が著しく欠落している。
家畜化された人間は大きく二つの種類に分けられる。
そのまま「食料」となるか、「食事補助」となるか。
食料となる場合、若くて美しくまた新鮮な小腸が最も至高の美味しさらしく、また美しい人類を食した事はある種ステータスとなるらしく、残りの上半身は防腐処理をして、特殊プラスチックに浸透させてトロフィーとし飾るのがルーラーの風習だ。
食事補助の場合はルーラーは直接食事が取れないので、一度食事補助に食事をさせ、胃を通って腸に渡る段階のものを食事補助から肛門から繋ぐホースによって採取され、除菌化する特殊な機械を通して、丁度シーシャの様な形でルーラーがチューチューする。
ルーラーに言わせるとこの食事補助によって甘い苦いなど違いがあり、それぞれお好みの食事補助を平民クラスでも3人は抱えている。
しかし食事補助も時が来れば「食事」に回る。
文字通り家畜化だ。
様々な労働はルーラーに付き従う小型のグレイ、そして付帯装置ではなく、自律型ロボットが支えている。
ルーラーには他のルーラーと何か取引をするのにマネーの様なものを使う。
それがペインpayだ。
ペインpayとは食事化される際の人類の断末魔の痛みを電気信号に変えて充足される。
人類を食するのはルーラーにとって最も贅沢な行為なのでそうそうしょっちゅう充足されるものでもない(しかし中には毎日食するルーラーも存在する)ので、ペインpayの充足タイムはとても貴重だ。なのでありったけの痛みを食事に与え、充足するのが常なのだ。
その様子は人類が作り出した様々な拷問よりも遥かに残虐な行為だ。

そんな家畜化されている人類だが、ただだまってこの30年間過ごしていたわけではない。
ルーラーに対抗する反ルーラー組織はついに最高の「ルーラー殺し」の開発に成功する。
その作成名が「ブラックロック(ルーラーを意味する隠語)シューター計画」とい言った。


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