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自分伝記

エジソンの伝記、ガンジーの伝記、ベートーベンの伝記、ライト兄弟の伝記、ヘレンケラーの伝記。小学生くらいの時にいろんな伝記を手に取った記憶はあるけど、漠然とベートーベンすげーとか、ヘレンケラーまじ何者・・とか思ったくらいの記憶レベルである。そんでもって、特に意外ではないのですが、未だかつて、「私」の伝記はどこにも見かけたことがない。

多分ですが、いわゆる「伝記」は、すでに生涯を終えている歴史上の偉人たちがいかに凄いことを成し遂げたかということが記されていることがほとんどで、刺激的かつ感銘を与えてくれるものだから、本になって世に出回っているのかなと思う。そう考えると、私の伝記が未だかつて出版されていないのにも納得がいく。私はそもそもまだ生涯を終えていないし、歴史上に名を残すような偉業も成し遂げてないし、刺激的かつ感銘を与えるような思想や行いも特にない。本にしたところで恐らく売れないし、伝記自体の定義を揺るがしてしまう可能性も孕んでいるので、現実的ではなさそうです。

でも、そもそも、伝記ってなんなのかと調べてみたら、「個人の生涯にわたる実績の記録」みたいな私のイメージする伝記に近い定義もありつつ、「記録されて伝えられるもの」というふんわり幅広な定義もありました。それならば、本にして出版したところで社会的に需要はないかもしれないし、まだ人生半ばではあるけれど、自分にとっての最重要パーソンかつ最強のインフルエンサーである私自身の伝記を、私によって、私のために作成するのは特に問題はなさそうではないかと思い至りました。

主な目的は自分自身に興味をもつこととします。自分が自分にとっての最重要パーソンかつ最強のインフルエンサーである私自身に興味を持たずして、誰が私に興味を持ち、考え、責任を持って導いてくれるのかと考えた時に、そんな奴はどこにもいないわという結論に至ったので、そのような目標設定といたします。

また、伝記の作成を通して、自分がどのようなことに興味を持ち記憶しているのか、それぞれの出来事に何を思ったのか、そこでどんな評価軸でどのような判断を下したのかなどを可能な限り並べていくことで、自分の思考や価値基準の傾向を掴み、これから死ぬまでの時間を過ごす上で何を大切にして生きていくかの参考材料にいたします。

そして最後に、もし私が突然死んだりした時にも、こんな奴いたなと思ってもらえるように、今のうちから記録を残しておこうという終活的な目的も持たせつつ、これを作成する上で自分の気持ちや行動にどんな影響が出てくるのかを観察するのも一つの醍醐味になるかと思います。

そんなことで、私の自分伝記をはじめようと思います。


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