2024年9月ケープタウン・ナミブ砂漠旅【準備編】

きっかけ

次の目的地はケープタウンとナミブ砂漠だ。
もともとぼんやりずっとナミブ砂漠へのあこがれがあったのだ。オレンジ色の砂漠の前にたたずむように立つ枯れ木、あの光景をこの目で見たいな。
しかしナミビアは遠い。なんせアフリカ大陸だ。日本の社会人が気軽に行ける距離とは思えぬ。だからといって、せっかくアフリカまで行くなら一か国だけで帰るのももったいない。
そんなときに目にしたシンガポール航空のセールでは、対象目的地にケープタウンやヨハネスブルクが挙がっていた。シンガポールから南ア便が飛んでいたことも知らなかったけれど、ヨーロッパや中東経由より格段にアフリカが近く感じる(なんとなく)。おお。ヨハネスブルグはリアル北斗の拳のイメージしかない危険な街だ、避けよう。旅の友人Kが、世界中の旅先のなかでもケープタウンが好きな街だと言っていたこともここで思い出す。
よし、決めた。次の目的地はケープタウンとナミブ砂漠だ。

あれこれ準備の準備

ひと頃に比べて旅の情報は格段に手に入れやすくなった。公的機関はもちろん、ネット上ではやたら情報提供をしている人のなんと多いことよ。おかげでちゃっちゃと調べられるし、最悪現地でも。そんな環境にあぐらをかいて、最近はすっかり事前準備を怠るようになった。結果、先日のインドネシア旅ではビザの準備を怠り、アライバルビザの長蛇の列に並んで時間をロスし予定の時間のバスに乗れないということも起きた。
社会人に許された旅時間はかぎられているというのに、それを無駄にすることなどあってはならぬ。しかも今回はおっかなびっくりアフリカ大陸一人旅、準備をしてしすぎることはない。マインドセットを改めよう。
ひとまず、南アフリカもナミビアも(私の場合)ビザは必要なさそう、ということは確認した。よし。

ナミブ砂漠ツアー

確定しているのは、日本ーケープタウンの往復チケットのみ。旅程を決めるためには、まずナミブ砂漠のツアーを申し込まなくてはいけない。レンタカーで行くこともできるそうだが、そんな根性ねえや。
砂漠ツアーはほとんど二泊三日で、一泊二日のものはほぼ見かけない。砂漠で二泊もしたいかと問われると一泊でも十分な気がするが、理由があって三日間ツアーが主流なのだろうから、それにしよう。
そしてツアーは高級か否かの大きなふるいがあり、そのあと出発日などを考えると、ほとんど選択肢はなかった。というのも、ケープタウンとナミブ砂漠ツアーの起点となるウィントフック間のフライトが限られているから。南アのハブ空港はヨハネスブルグなので上記の直行便はあまりなく、当初、ウィントフックを出て大西洋側のスワコップムントに抜けるツアーを考えていたのだけど、同様の理由でそれも叶わなかった。
ということで、消去法といっては言葉が悪いがそのような思案を経て参加するツアーは決まった。ツアー会社に直接申し込むこともできたが、申し込みフォームの簡易さと、出発日の一週間前までキャンセル無料が決め手となりviatorを通して申し込んだ。ツアー前後の宿泊先と、ケープタウンーウィントフックの往復航空券も、勢いのまま予約完了した。
なお、今回取った日本ーケープタウンの航空券は、シンガポールとヨハネスブルグでトランジットのため、一応シンガポール航空に「ヨハネスブルグーケープタウン間を搭乗せずにヨハネスブルグで降りることはできるか」と問い合わせてみたところ、航空券を買いなおしていただくことになり10万なにがし円が追加で必要ザマス、との回答であった。ですよねー。

ケープタウンの予約もろもろ

さて、ケープタウンの予定もある程度決めておかねば。私に与えられたケープタウン満喫の時間は、半日×2回と丸二日間だ。
絶対に行きたいのはテーブルマウンテンと喜望峰。これはもうその他色々を詰め込んだ日帰りツアーに参加しよう。しかし、ツアーとはいえテーブルマウンテンのケーブルカー代やその他入場料は料金に含まれておらず(含まれているタイプのツアーももちろんある)、とくにケーブルカーについてはチケット売り場が混み合うらしく自分で事前に準備しておくことが強く推奨されている。チケットはオンラインで簡単に購入できるが、どうやらこのケーブルカーは強風などの悪天候下では運行停止となるため、指定日から7日間の有効期限が設けられているようだ。なるほど、それではと私もツアー当日ではなくケープタウン到着日を指定日として購入した。快晴であれば、もうその日に上ってしまおうという魂胆だ。日本から20時間以上のフライトを経て到着したその日、若者でもヘロヘロ間違いなしのその日にアラフォーが野外活動できるのか、ある意味たのしみでもある。その日が曇り(という言い訳がたつ)ならツアー当日に賭けよう。せっかくなら晴れ渡った景色を目にしたい。

私の訪れる9月はちょうどクジラが見られる時期らしい。見たい。クジラを間近で感じたい。調べると、Hop-on Hop-offのツアー会社が、クジラで有名なHermanus(地球の歩き方ではハマナスと表記されているが、ヘルマナスと記載しているサイトなどもある)という町までのツアーバスを出しているようだが、クジラを間近で見るためのボートトリップは別料金かつ自分で手配する必要がある。ボートトリップの会社にメールで問い合わせたところ、まだ空席あるよ!との返事。日本から遠く離れたアフリカの地のボートトリップの会社の人とも気軽に連絡が取れていることに少し感動したりして。

メールのやり取りといえば、ケープタウンで有名なレストランGOLDにも問い合わせを行った。太鼓やなんやのパフォーマンスがあったり、アフリカ料理を楽しめたりと、ケープタウンに来たらここへ行きんさい的なレストランであるらしい。サイトでオンライン予約ができるが、私のケープタウン滞在日は全て満席となっていたため、キャンセル待ちができないか尋ねてみたのだ。するとこれまたすぐに返事が来て、ウェイティングリストに入れてくれることを約束してくれた。行けるといいな。

なお、ケープタウンのホテルについては、旅の友人Kの意見を参考にしてCBD(市内中心部)に取った。治安の面で少し心配ではあるが、やはりいろんな移動を考えるとCBDが便利そうだ。基本は車移動、夜間は絶対に出歩かないと自分に誓う。こえーもん。

旅レジにも登録した。早速その2日後にケープタウン中心地で日本人旅行者が強盗致傷の被害にあったとの注意喚起ラインが届く。絶賛ビビり散らかしておるのである。


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