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四季の始まり

2023春夏のfurutaのテーマは「ΠΕΡΣΕΦΟΝΗ(ペルセポネ)」
ギリシャ神話の女神の一人です。

画家ロセッティの描いた『プロセルピナ』にはソネットが記されており、そこには下のように書かれているようです。
(プロセルピナはローマ神話に登場する女神でありギリシャ神話ペルセポネと同一人物)

『彼女は、致命的な果実を手にして、うすぐらい宮殿の回廊に描かれている。 彼女が通りかかると、彼女の背後で、とつぜん開いた何かの入口から微光が壁に当たって、ちょっとの間、人間世界(Upper World)の風景が許される。 そして彼女は、そちらのほうをちらりと見る。 彼女のかたわらには、女神の付帯物として香炉が立っている。
背景のアイヴィーの枝は、からみつくような記憶の象徴として受け取られるかもしれない。』(Wikipedia引用)


ザクロの実

ペルセポネが何粒か食べてしまったザクロの実は冥府の食べ物でした。
冥府の食べ物を口にすると、そこにとどまらなければいけないという決まりがあり母のもと(地上)へ帰ることがでいなくなってしまったペルセポネ。

連れ去られた娘を想うあまり悲観した豊穣の女神デメテルが、大地の守護の務めをはたせるように神々の計らいがあり、
ペルセポネは食べてしまった数(月)以外は地上で過ごせるようになり、この移り変わりこそが四季の始まりとされています。



神話の神様には各々象徴があり、絵画の中にそれを描くことでどの神様を描いているかわかるようになっていた。はず。。。(うろ覚え)

ペルセポネには象徴として、水仙、柘榴、蝙蝠などがありますが今回の春夏はザクロの花とザクロの実をあしらった図案に仕上げて刺繍を施しました。

ザクロの花言葉のひとつでもある「愚かしさ」は、ペルセポネのザクロを食べてしまったという行為。
「円熟した優雅さ」は、ペルセポネの美しさに対して付けられました。

母に溺愛され、美しすぎるばかりにハデスに一目惚れされたペルセポネ。

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