
「せかいのなりたち。」
このせかい、は
おのおの違うせかいという名のシェルターに身を包まれてる人達がひっそりと身を寄せあっていて。
それらはそれぞれの足らないものを誰かにさしだしたり、
またはうけとったりして、
そうやって日々を営んでいる。
さしだされたものを受け取る側も
そしてさしだす側も
そうっと微笑みながら。
たまに嵐が来るけれど
それでもなんとか息をして
つなげるものたちは手を繋いで
はぐれないように
まよわないように
注意をはらいながら漂っている。
ひとりひとりが違うせかいからきて
違うせかいの者同士のコミューンの中で生きている。
本当に解り合いたいひとのせかいをこわさないように
そうっと肩を寄せあってる。
それが、せかいのなりたち。