「自分自身に悔しさもあります」リーグ制覇の立役者、オリックス・バファローズ 野口智哉のプロ2年目の現在地
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舞洲Voiceでは、3つのプロチームが拠点を置く舞洲ならではのインタビュー記事をお届け。『#舞洲での思い出』と題し、舞洲を拠点に活動する選手にお話を伺います。
今回登場するのは、奈良県出身で関西大学からオリックス・バファローズに加入した野口 智哉選手。大学野球を経て、2021年度ドラフト会議でオリックス・バファローズから2位指名を受け入団した、プロ2年目の注目選手です。
9月当初はファームでの出場でしたが、9月17日(日)に一軍復帰。野口選手の誕生日に行われたリーグ3連覇をかけた大一番では、勝ち越しの右前適時打を放ち、勝利に貢献しました。野球人生を振り返っていただきながら、オリックスへの思いや今後の目標について伺いました。
プロになり、野球が生活の中心に
ープロ入りしてから2年が経ちましたが、振り返って見ると大学野球とプロ野球の間には、どのような違いを感じますか?
野球が生活の中心になったことですね。毎日試合に出るようになった点が大きな変化です。体への負担も学生の頃とは全然違って、体の疲労を特に感じています。
ー疲労が溜まった時は、どのようなケアをされていますか?
炎天下での試合が頻繁にあるので、体温を適切に下げるようにすること。そして疲労回復のため、ストレッチを徹底的に行うように心掛けています。
これもプロになってから意識していることで、大学生の頃は試合後に特別なケアをすることはほとんどなかったです。
ー怪我をしないためにも、ケアは必須なんですね。プロに入ってから、最も印象に残っている試合はありますか?
1年目にMAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島で行われた、広島東洋カープとの交流戦のタイムリーエラーは特に印象に残っています。
ー当時の心境はいかがでしたか?
その瞬間頭が真っ白になり、何を考えていたのか、何を感じていたのか、あまり記憶がありません。
次の日も試合があったので、長く引きずることはありませんでしたが、あのエラーは今でも記憶に残っていますね。
ー 気持ちを切り替えることも、プロ選手として必要なスキルなんですね。
そうですね。ミスをした後はしっかり睡眠時間を確保するようにしています。よく眠れると気持ちもリセットしやすいです。
ー1年目と2年目で変化はありますか?
1年目はパワーが落ちてしまったと感じたので、2年目はさらに体を大きくしなければと、食事の量を増やしています。
体を大きくすることで感覚は変わってきますが、早く慣れるように練習に取り組んでいますね。
「段取りに捉われない」ルーティンを作らない理由。
ー高卒で入団される選手もいますが、大学野球を経験したからこそ得た強みはありますか?
自分で物事を考え、行動できるようになったことです。高校生の頃よりも自主性が高まった部分が自分でも成長を感じています。
ー大学の試合で印象に残っている試合はありますか?
最後の大学リーグ戦は印象に残っています。大学通算100本安打を1年生の時から狙っていたなかで、4回生の最終試合を98本で迎えたんです。記録更新のために大学で初めて一番バッターとして出してもらい、無事に2安打を打って100本安打達成しました。
1年生からリーグ戦での記録を狙ってやっていたので、すごく嬉しかったですし、ほっとしましたね。
ー試合前、体のコンディションを整えるためのルーティンはありますか?
ルーティンの段取りに捉われてしまうのが良くないと思い、今はほとんど作っていないですね。ただ、バッターボックスに入る前だけは、同じ動きをするように意識しています。
ー試合前には、どのようなことを考えていますか?
毎日試合なので、前日に決まって考えることはないですね。一日一日を大事に取り組んで試合を迎えます。
ー大学の時もあまり考えない方だったのですか?
試合は楽しみだったので、大学の時にも緊張することはなかったですね。ただ、朝寝坊したらどうしようと緊張することはありました(笑)。リーグ戦は試合の会場が遠いこともあって、電車の時間とか特に心配していました。
地元の応援が嬉しく、温かい
ープロを目指し始めたのは、いつ頃ですか?
小学生の頃ですね。当時は野球が本当に楽しかったのを覚えています。プロに入ってからは楽しさよりも、面白いという感覚が強いです。周りのレベルの高さに刺激をもらって、「みんなに追いつきたい」という新しい目標が見つかった瞬間でしたね。
ー地元関西でプレーすることの思いをお聞かせください。
ずっと関西で育ってきて、友達が球場に来やすい距離で野球ができることは嬉しく思います。地元の方たちの応援も本当に温かいです。
ーオリックスに入ってから、一番の思い出はありますか?
やっぱり日本一を取ったときのビールかけですね。すごいチームに来たなという嬉しい気持ちと、安定したプレーができない自分自身に悔しい気持ちもあります。
ー最後に、今後の目標を教えて下さい。
チームが優勝を目指しているなかで、マジックもどんどん減ってきているので、僕も早く1軍に入って、優勝の輪に入りたいです。
ーありがとうございました!
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