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自信が蘇る、オンナとしてのブラウス
なぜだろう。自信があるオンナはそれだけで美しく見える。
内面にも外見にも、自信という美容液は絶大な効果を発し、オンナに瑞々しさと輝きと艶を与える。
「そんなオンナは稀よ」と、言いたくなる気持ちも分かるけど、オンナならいつからだって自信は持てるものだし蘇ると、私は信じている。
ほんの少しの変化でオンナは、進化する生き物だから。
例えばファッションを変えるだけで、別人のように自信のある雰囲気を漂わせることだって、できる。
まずは、自信のありそうな憧れの同性を真似してみるのも手。
私もかつて、会うたびに息が止まりそうになるくらい緊張し、憧れてやまない女性がいた。
きゅっと結んだ唇には、少しばかりの気の強さと、自信に溢れた微笑みが現れていた。背筋が伸びていて姿勢が良いけど、威圧的には感じないのは、彼女がまろやかな白い肌とほどよいプニ感のあるボディの持ち主だったからだろうか。
とにかく、全身から自信という名のオーラがほとばしっているような女性だった。
その人がよく、思わず触れたくなるようなシフォン素材のリボンブラウスを着ていたのだ。
オンナらしいファッションからは遠かった子どもの私も、以来、すっかりリボンブラウス着たくなってしまった。あちこち自分に合うものを探し回ったことを覚えている。
ようやく探し当てたブラウスは、あるブランドの店内にふんわりと発光してハンガーにかかっていた。
「あ!あの人が着ていたブラウスと似ている」
オフホワイトで、腕の部分が程よい透け感があるリボンブラウス。
あの頃は、まだ30歳になったばかり。コンサバティブなブラウスなど着たことがなかったため、急に大人なオンナになった気分だった。
人生初のブラックのタイトスカートも合わせて手に入れた。ハイヒールを履き、キレイめに着こなしてみると、心なしか背筋がピンとして、自信が少しだけついた気がした。
あの頃、この世の終わりくらいに落ち込んでいた私が、徐々に息を吹き返すように、自信を取り戻した時期と重なっていたせいだろう。
私は、ファッションの力を信じるようになった。
違う自分になれる。新しい自分になれる、そんな力がファッションにはあると。
40代になって、再び探し始めたリボンブラウスは、「おいしそうな女」に見えるブラウスである。
「おいしそうな女」に見えるブラウスとはどんなものなのか?
近年のトレンドは首のつまったネックラインにリボンを巻くというデザインのようだけど、ネックラインからちらりと肌が見える程度に空きのある首元に、リボンをラフに巻きつけるタイプが「おいしそうな女」には相応しい。
あの頃はオフホワイトを選んだけれども、純白のホワイトも良いかもしれない。それともラベンダーやパープルなど大人っぽくてクールさのある色みだろうか。あえて透け感のある黒もドキッとする。そして、光沢のある生地も、大人になった証拠として、艶やかなオンナを演出してくれるだろう。
だから探し続けていく。そして私は違う自分になり続けていく。年を重ねても少しのきっかけで、自信は蘇るから。
さて、あなたはどんなリボンブラウスを選ぶ?
柴崎マイ