美しいけど可憐なオンナでいるために
“美しいけど、ときおり見せる可憐さ”
“親しみやすいけど、どこかミステリアス”
“キレイなのに、ちょっとしたヌケ感がある”
というような、相反する印象を持つオンナでいたいと思っている。
なぜなら、オンナはいくつになってもサプライズが入っていると、人をハッとさせる魅力を出すことができるから。
そんなオンナでいる方法のひとつに、洋服での色の魅せ方がある。
例えば、ラベンダーカラーは、“美しいけど可憐な雰囲気が出る色み”にぴったりだ。
大人のオンナを美しく品よく見せてくれる色だとも思う。
絶世の美女、クレオパトラが愛した色として、パープルが有名だけれども、ラベンダーはパープルのような“手の届かない美女“というよりも、“親しみさの中に、繊細な優しさとミステリアスさ”も印象づけることができる。
個人的には、モードファッションだった美大時代に、黒の差し色としてパープルを使い始めた流れで、ラベンダーにも目が行くようになった。そしてアラサー時代、ファッションがコンサバ寄りになってからは、グレーのポイントカラーとして、スカーフやマフラーにラベンダーを取り入れるように。
最初は、小物をラベンダーにして差し色として使っていたものの、アラフォーになって、セルフブランディングした時のテーマカラーをラベンダーに設定してからは、同系色コーデなど、なかなかハイレベルなコーディネート、言い方を変えたら、林家パー子さんのラベンダーバージョンという感じになってきたような。
とまぁ、キャラクターとして印象づける一色として、ラベンダーを選んだわけだけど、それにしてもなぜこんなにラベンダーが気になるのか。
美大でグラフィックデザインを学んで、イラストレーターになった立場から考えてみると、ラベンダーは青みがかったピンクとも言えるし、ピンクが入った青ともとれて、ちょうど中間色なのが心地よい。女性的な色みだけど、ブルーが入っていて女性的すぎないところも、オンナの中にひとさじの男性っぽさが出て魅力的だ。
ピンクより他人に媚びていない色で、水色よりクレイバーなおしゃれ上級者のように見えるのもお気に入り。なので自身のアパレルブランドで、来季に「360℃〜全方位モテ〜」をテーマにワンピースを作るときも、むやみにピンクを多用するのではなく、あえてラベンダーを使うようにした。
高貴なクレオパトラのパープルより、庶民的で親しみやすくかつ美しい色。
一般的なモテカラーのピンクより、ラベンダーは、「他人に媚びないモテ」を表現できる色なのだ。
あなたにもラベンダーカラーをぜひ着て欲しい!
美しいけど可憐なオンナでいるために。
柴崎マイ