見出し画像

レース素材で“オンナ成分”を引き出す

「オンナっぽい素材の代表」とも言える、レース素材の服を着ている女性が好きだ。

なぜだろう?レース素材にも色々な種類があるけれども、レースを纏っているというだけで、華のあるオンナに見えるからかもしれない。

レースそのものが持つ陰影がそうさせるのだろうか。それとも、デコルテや腕部分に作られる透け感がそうさせるのだろうか。

そのどちらでもあるだろう。

そして、部分的に使われているのも素敵だけど、ワンピースやドレスで全身にレースが使われている服ほど、華が出る。

では、華のあるオンナとはどんな人を指すのだろう?

例えば生花に例えてみると、ダリアのように、牡丹のように、薔薇のように、一輪で主役になってしまう、存在自体があでやかな雰囲気のオンナを指すと私は思う。

派手なオンナとは違う。

華のあるオンナとは、奥ゆかしさがありながらも、そこにいるだけでオンナであることを示す何かがあるのだ。

食事会でも、レースワンピースを着ている人がいるだけで、まるで一輪の大輪の花のように、華のあるオンナとして視線がいく。それは、レース素材に、華のあるオンナになるために必要な“オンナ成分”を引き出す役割があるからと見た。

“オンナ成分”とは、オンナであることを存分に楽しむ気持ちのことだ。

そもそも、大人になって、オンナであることを楽しむ気持ちが自分の中で蘇らなければ、なかなか纏おうとは思えないのがレース素材。

つまり“オンナ成分”を引き出すために一役買ってくれるのが、レース素材なのだ。

さらに、レースの中でも、ひときわ“オンナ成分”を引き出す色みがある。

白、黒、紺、だ。

白は、肌と馴染みが良いけど、ほどよい透け感によって、光と影を映し出し、圧倒的な清潔感を醸し出す。

黒のレース素材は、ミステリアスな雰囲気が全面に出ることにより、人との距離感に少しだけ薄い幕のような壁ができる色みだと思う。

そして紺。

レースイラスト

白より上品さがあり、黒より神秘性が薄れる親しみのある色みだけれども、レースという素材を存分に遊び、デコルテ部分に透け感を出すと、途端に色気が香り立つ。レースの透け感によって清純さを左右できる色が紺だ。

自分のお気に入りを色によって選んだあと、“オンナ成分”が引き出され、オンナの様々な物語が紡ぎ出されるのがレース素材。

デートに、食事会に、結婚パーティに・・・少しだけ背筋を伸ばして出かける先に、自分がどんな華のあるオンナとして、花を咲かせされるか?を考えて選んでみても良いかもしれない。

柴崎マイ

いいなと思ったら応援しよう!