
自己紹介①お菓子教室の講師を目指してパティシエになるまで
静岡県沼津市レストランシャポーでお菓子教室を主催しています齋藤麻衣です。
今日は私の自己紹介をさせていただきます。
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振り返ると、私のお菓子作りの原点は、小学生の頃に母と作ったアップルパイでした。
子どもの頃の記憶は殆どない私ですが、普段お菓子作りをしない母と、買ってきたパイ生地で手軽に作ったアップルパイはすごくわくわくした記憶があります。

元々お菓子作りをする家庭ではなかったので、私の興味関心は行動に発展することはありませんでした。
でもやっぱり、お菓子づくりへの憧れはずっとあったので中学生の頃には図書館でレシピ本を読み漁るようになりました。
勉強をしに行っているのに、お菓子の本が気になって勉強に手がつかず、いつもお菓子のレシピ本を10冊以上机に並べて眺めることからのスタートでした。
大学生になり一人暮らしを始めたのをきっかけに、お菓子作りを再開。
友人の誕生日に作ったお菓子を「おいしい!」「すごい!」と褒められたのが嬉しくて、イベントの度に手作りお菓子を作るようになりました。


でも、本やクックパッドのレシピは丁寧に書いてくれてあるのに、いまいち正解がわからないなとずっと感じていました。
一応形にはなるし、美味しいけれど、レシピのゴールが本当にこれで合っているのか、いつも納得感がなく、むしろ謎が深まるばかりでした。
そんな私が大人になってから初めて通ったお菓子教室は、「製菓理論」をきちんと教えてくれる場所でした。
例えば、
「生クリームは泡立っているわけではなく、脂肪球がぶつかり合っている。」
「コンビニのシュークリームは植物性油がグルテンに作用してむにゅっとしている」
知ること全てが本当に面白く、メモがいつも間に合いませんでした。
お菓子作りの疑問は勿論、材料の役割や作用、その使い分け、世にあるお菓子にはどのような材料、製法がとられているのか、知れば知るほど知識欲が湧いてきました。
「製菓理論って面白い!」
今までのお菓子に対する「よくわからないな」が紐解かれていき、お菓子作りに夢中になっていきました。

教室に通って良かったことは、製菓理論を学べたことだけではありません。
ロールケーキの生地を専用の天板ではなく、コピー用紙で型紙を作ったり、その他にもお菓子の代用方法を学べたり、ゼラチンの扱いや、チョコレートの種類、お菓子の歴史などなど。
今までどんなに丁寧に書いてある本を読んでも全然わからなかったのに、お菓子はこんなに自由でいいのかとどんどんお菓子にはまっていきました。
そして、 朗らかで優しい先生との出会いも、私にとって大きな喜びでした。
ご家族を大切にしながら自宅でお菓子レッスンをしている先生は、イキイキと輝いていて、「今が幸せ」とハッキリ言う姿に憧れました。
そして謙虚で、生徒さんのことをとても大事にしている先生が大好きでした。
だからこそ、生徒さんもみんな素敵な人ばかり。
当時会社員として人間関係に疲弊していた私にとって、こんな平和で楽しい働き方があるなんて衝撃的で強く憧れを抱いたことを覚えています。
私もいつか自宅でお菓子教室を開きたい。 家族を大事にしながら、大好きな生徒さん囲まれて大好きなお菓子を教えたい。
そう思った私は、自分で働く力をつけるために、思い切って大胆な行動に出るのでした。
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さて、次回はお菓子教室を主催するまでの道のりをお話したいと思います。