あなたは誰から日本語を教わったのか?
今日は鍼灸とは少し離れて、ふだんは考えたことがないであろうことについてお話ししたいと思います。
私には勉強のできる兄がいます。
中学ではドラクエばかりしていたのにテストでは常にトップ3位。高校は地元の進学校に行き、自分には東大は合わないから、という理由で京都大学に現役で合格しました。しかも、一度も学習塾に通ったこともなければ親が勉強を教えたということもありません。
そんな兄を見て、私はまぁ平凡というか高校までは下から数える方が早いくらいの学力でした。
子供ながらに「兄は天才で、自分は凡人だ」と思っていました。
しかし、私は大学で「人類文化学科」という学科で「言語学」を学び、次のことを発見していまいました。
「私たち人間は全員は天才だ、、、」ということです。
「何言ってんだ・・・」と思ったかもしれませんが、私は自信をもって、今ここにいる全員が天才であると言えます。
その理由は、「日本語が話せるから」です!!!!!
・・・・・・。
反論があるようなので、皆さんに質問します。
「なぜ私たちは誰も教えていないのに日本語を習得した」かのでしょうか?
オギャーと生まれてあなたに日本語を教えた人は誰でしょうか?お母さん?お父さん?学校の先生?お腹にいる時に聞いていたミスチルのCDでしょうか?
違います。きっかけはそうだったかもしれませんが。。。
皆さんはいつ、どのように日本語を習得したのか、自覚があるわけがありません。なぜなら、赤ちゃんの時にすでに日本語を話すことを脳が選択していたからです。
あなたはどうして日本語が話せるのか?
言語学の権威であるノーム・チョムスキーという言語学者は「普遍文法(universal grammar)」を提唱しました。
簡単に言うと、「すべての人間には(特に障害がない限り)生まれながらに言語機能が備わっている」という理論です。
あなたがなぜ日本語を話せるのか、答えは単純です。
生まれて初めて触れた言語が日本語だからです。
英語に触れていれば英語を話していたし、スペイン語に触れていればスペイン語を話していた。
何を言いたいのか、というと。
当たり前を疑うこと
「日本語がしゃべれるのなんて当たり前」
そう私も思っていました。
だけど、「なぜ言語を習得できるのか?」という当たり前を疑うことから学問や新しい発見が生まれました。
そして、学問を勉強することで様々なことに意味を見つけることができるようになります。
自分がもっと早くこの考えをしていたら、もっと勉強が楽しくなったのにな、と思います。。。笑
というわけで、ここにいる全員も、赤ちゃんであっても等しく言語においては能力が備わっているということを覚えてもらえたらと思います。
また、言語学はとても面白い分野なのでぜひ皆さんも興味を持ってもらえたら嬉しいです!
(当たり前なことを疑い、感情や主観に流されない考え方をすることを「クリティカルシンキング」と言います。ビジネスにおいても大事な考え方ですが、アメリカでは教育界で広がった考え方でもあります。また詳しくお話ししたいです)
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