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コーヒー豆の選び方

  • 最近,コーヒー豆を焙煎して売っているお店を良く見かけます.コーヒーは,個性があって風味豊かなワインのようで好きなのですが,お店に入るとどれを選んだら良いのか悩みます.そこで,知識を整理することにしました.

  • 「苦味」「コク」「香り」「酸味」「甘み」が評価の項目のようです.


産地による特徴の違い

コーヒーのおもな産地

(1)ブラジル

  • 味や香りのバランスが良いことからコーヒーのスタンダードとされています.

  • ほどよい苦味,チョコレートやナッツのような香り,爽やかな酸味が特徴とされています.


(2)コロンビア

  • マイルドで強いコクと苦味,フルーティな香り,濃厚な甘さが特徴とされています.

  • 深煎りが好きな人には一番人気の豆だそうです.

課長さん「ブラジルやコロンビアは,これぞコーヒーという感じの苦味とコクが最初に来るんだよね.酸味はあまり感じないかな」
新人さん「そうそう.朝に飲むコーヒーは,目が覚めるので,そういうのが良いですよね」

 

(3)グアテマラ

  • 厳しい寒暖差,豊富な雨量,火山灰の土壌,と言ったコーヒー豆生産の好条件がそろっており,高い品質 の豆を生産しています.

  • 花のような香り,果物のようなやや強い酸味と,チョコレートやナッツのような甘み,が特徴とされています.


(4)モカ

  • 世界で最も古いコーヒー豆のブランドと言われています.産地によってブランド化されており,イエメン産では「モカマタリ」,エチオピア産では「モカハラー」 「モカシダモ」が有名です.

  • 華やかな香りフルーティな酸味,甘みとコクが特徴と言われています.

課長さん「昼過ぎに,休憩で飲むコーヒーは,香りが高くて酸味があるのが良いな.特に,後味の酸味が疲れを癒してくれるんだよね」
新人さん「グアテマラとかモカがそんなコーヒーですよね」
課長さん「そうなんだよ.特に,ウォッシュド精製は,さっぱりした飲み心地なのでナチュラル精製よりも好きだな.今まで試した中では,モカ・イルガチェフ(ウォッシュド精製)が一番好きだった」

 

(5)ブルーマウンテン

  • 中南米のジャマイカにあるブルーマウンテン山脈の限られた地域で栽培されるコーヒーのブランドです.

  • 調和の取れた味わい,軽い口当たりと滑らかな喉越し,香気が特徴の最高級品質のコーヒー豆とされています.

新人さん「日本に輸入されている豆の多くは,ブルーマウンテン山脈の麓で栽培されたものに,ブルーマウンテンの名を付けたものが多いみたいですよ」
課長さん「そうなんだ.じゃあ,本物にはなかなか出会わないかもしれないね」

 

(6)キリマンジャロ

  • 日本では,「タンザニアコーヒー」と呼ばれています.

  • 上質で強い酸味,しっかりとしたコク,雑味のない後味,フルティーで甘酸っぱい香りが特徴とされています.

  • 焙煎度合いで風味の違いが楽しめるようです.浅~中煎りでは,酸味がくっきりと引き立ち,爽やかな味わいに.深煎りでは,キャラメルのような甘い香りが強くなるそうです.


新人さん「そういえば,さっき出てきた,ナチュラルとかウォッシュドって何ですか?コーヒー豆を選ぶときに,よく紙に書かれていますよね」
課長さん「それは,コーヒー豆を選ぶときに重要なポイントね.次のような違いがあるよ」

 

ナチュラル?ウォッシュド?

  • 同じコーヒー豆でも「ナチュラル(Natural)」「ウォッシュド(Washed)」と記載されたものがあります.飲んでみると同じ豆でもまったく別ものと感じるほど味が違います.これは,果実からコーヒーの生豆を精製する処理方法の違いです.

  • 「ナチュラル」は,コーヒーの果肉がついた状態で乾燥させます.生豆は少し果肉の色が付いたようになり,フルティーな果肉の味わいが含まれますが,コーヒーの個性が強くなる感じがします.乾燥に時間がかかるので天候に味が左右されるのでしょうね.

  • 「ウォッシュド」は,水で果肉を洗い流してから乾燥させます.コーヒーは,すっきりとした味わいになります.個人的には,こちらの方がコーヒー豆の本来の味が感じられ好きです.

  • これ以外にも,「セミウォッシュド」と呼ばれる「ナチュラル」「ウォッシュド」の中間の精製方法もあります.飲み比べてみるのも良いかもね.

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