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まいぱんだ なんちゃって小説家『コーヒー☆クエスト』第5話

お久しぶりの『コーヒー☆クエスト』最新話。
お久しぶり過ぎるのでこれまでのお話をおさらい。

おやつ大好き女子「ひかる」とゲーム大好き男子「コウちゃん」
2人は謎のコーヒー豆「豆太郎」コーヒークエストに挑戦することに。
豆太郎から出されるミッションをクリアすると『豆ポイント』GET
豆ポイントを7つ集めるとご褒美
があるとか!
前回(第4話)クイズに正解してめでたく1つ目の豆ポイントをGETした2人。
さてさて今回のミッションは何かなぁ??
ざっくりと言うとそんな感じのお話です。

前回のお話はコチラ ↓

夏。ミーンミンミンミン。
宿題のない夏休みってホント最高。
大人になってよかった。
わたしは最近コーヒーにハマっています。おばあちゃんにも今度美味しいコーヒーをごちそうするね…っと。」
蝉の声を聴きながら書いているのはおばあちゃんへの暑中見舞いハガキ。
スマホで何でもできちゃう時代だしおばあちゃんもスマホを使いこなせちゃうけどたまにこうしてハガキを書くのもなかなか良い。
「うん、完成!さっそくポストに入れに行こっと」
イスから立ち上がるとどこからともなく豆太郎がやってきた。
「ふんふん、コーヒーにハマっています…か。それはよかった」
「もう、勝手に読まないでよ~」
ハガキをさっさとカバンに入れる。
「コーヒーにハマっているってことはコーヒーラブってことだな」
豆太郎がよく分からないことを言う。
「コーヒーラブ?うん、まぁ、そんな感じ」
「ラブと言えばハートだな」
「ん?なんの話?」
コウちゃんもやってきた。
「浩太郎も来たか。ちょうどよい。お前たち、ミッション2に挑戦してみたくないか?」
唐突に豆太郎が言った。
「おぉ、来た来た!挑戦しますよ、豆太郎さん!今回はどんなクイズですか?」
ゲーム好きコウちゃんは目を輝かせている。
「今回はクイズではない。体験型ミッションだ」
『体験型??』
私とコウちゃんの声が重なった。

☆豆太郎からのコーヒークエストミッション 2☆
◎ラテアートでハートを描いてみよ!

「コーヒーラブな気持ちをコーヒーで表現するのだ」
豆太郎はサラッと言った。
「ラテアートってカフェでカフェラテの上に葉っぱ模様とかクマさんとか描いてくれるアレ?」
「うむ、そうだ」
「いや、でもラテアートって難しいんじゃないの?それによく知らないけど道具とかも色々いるんでしょ?」
私たちが戸惑っていると豆太郎はニコリとして言った。
「それは問題ない。鶴のところに行けば教えてくれるからな」
「なるほど、それならなんとかなるかも!」

そんなわけで私たちはさっそく鶴井さんの『ププ丸コーヒー』へ向かった。
「こんにちは~」
「いらっしゃい。師匠、お帰りなさい」
そう言って穏やかな笑みを浮かべて迎えてくれた鶴井さんは涼しげな素材のハットをかぶっていた。
「うむ、帰ったぞ。さっそくだが鶴、この2人にラテアートを教えてやってくれ」
「ラテアート。あぁクエストのミッションかな?」
「はい、ラテアートでハートを描くのがミッションで」
私が言うと鶴井さんはクエスト経験者だけあってすぐに事情を理解した様子だった。
「じゃあさっそくやってみますか。こちらにどうぞ」
そう言ってラテアートの道具を用意してくれた。
「まずはミルクエスプレッソの代わりにを使ってミルクを注ぐ練習からしてみましょう」
そっか、ラテアートってコーヒーにミルクで絵を描くって思っていたけど…
実際はエスプレッソマシーンで淹れたエスプレッソに泡立てたミルクを注いで描いてたんだ!
そんな初歩的な事実に驚きながらも鶴井さんの真似をして手を動かしてみる。
そうして水でしばらく練習したあといよいよ本番。
「うわー、緊張する。うん、でもやるぞ!」
まずはコウちゃんが挑戦。
「カップを斜めにして…こうやって…おぉ、うわ、あれ、おぉおお」

コウちゃん 作

「うぅ…これはやっちまったな」
「えっと、なんていうかハートの雰囲気はあるよ。それにうさぎっぽい感じもして可愛いよ」
「そうかぁ?いやぁ、なんかムズイな。ひかる、あとは任せた」
「うぅ…プレッシャー…とりあえず落ち着いてやってみよう」
ゆっくり、でもテンポよく…あぁぁぁぁ
「…なんとかできたけど…うーん…」

ひかる 作

何となくハートっぽくはなったけど鶴井さんのお手本よりずいぶん小さいハート。
しかもシッポみたいなのが生えちゃった。
「思ったより難しいね。でも面白い!」
「だな。これはハマるな。もっと練習して上手くなってやろう!!ってなる」
私たちがウンウンとうなずき合っていると豆太郎がピョンっと棚の高い所に上がって私たちのラテアートを見た。
「ミッションクリア!」
豆太郎は嬉しそうな声で言った。
「おぉ!やった!」
「いいの?へなちょこなハートだけど」
私がおずおずと聞くと
「練習すれば整ったハートも描けるようになりますよ。これはこれで味があっていい」
鶴井さんがニッコリ笑って言った。
豆太郎も
「練習あるのみだな」
と頷いた。
「ではミッションクリアの印にこれをやろう」

オレンジコーヒービーンズ

「やった!2つ目GET!」
「残りは5つ。お前たちなら多分大丈夫であろう。頑張って集めたまえ」
「もちろん!」
私たちが張り切っていると
「そうだ、二人とも甘い物は好きですか?実はこんなの始めたんですけど」
鶴井さんは小さなメニュー表を渡してくれた。
「きょうのおやつセットですか。って、このティラミスめちゃくちゃ美味しそう」
「うんうん。こっちの懐かしプリンも美味しそう。コウちゃん、今日のおやつタイムはコレにしようよ」
「そうだな。鶴井さん、ティラミスとプリン1つずつください」
「はい、ありがとうございます。すぐ用意しますね」

へなちょこハートカフェラテとプリンは絶品だった。
ひとくちもらったティラミスも濃厚で最高。
うんうん、頑張った後のおやつは美味しいね。
それにラテアートって面白いな。
うふふ、ますますコーヒーラブになっちゃった。

☆☆☆次回につづく

ラテアートに挑戦したひかるとコウちゃん。
私もラテアート体験教室に行ってやってみました♪

ペンギンのつもり。コウテイペンギンならぬコーヒーペンギン☕🐧

コーヒーは飲んで美味しい、描いて楽しい飲み物☕
ラテアートはずっとやってみたいなぁと憧れてて。
やっと挑戦できて嬉しかったです✨
お家にエスプレッソマシーンがあったら練習できるんだけどなぁ。
機会があったらまた挑戦してレベルアップしたいところです!

そして忘れかけていた『コーヒー☆クエスト』
次回は忘れないうちに更新できるといいな♪
のんびりお楽しみに!

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まいぱんだ
最後まで読んでいただきありがとうございました♪とっても嬉しいです(*^^*)