見出し画像

体の中に長い路を作る

今日は、体の中に流れるエネルギーの通り道を作ります。
例えば、右手を動かすときの力を、左足の裏作り出す、ということです。
この道は、じっくりじっくり突貫工事して行かないとなかなか作れません。

画像1

画像2

踵がスタート、右手指先がゴールです。 線が雑ですみません(汗)

左足踵から脚の裏側を通り、腰から背中、そこから右肩、腕を通って指先までを繋ぐと、体の中で一番長いルートができます。

わたし達は普段から、例えば物を取ろうとした時「よし、あれを取ろう」と思った瞬間に手が動き始めます。
特に利き手は、「脳が手に命令を出す前に、自動的に動き」ます。 利き手は気が利くので、どんどん勝手に仕事を片付けてくれます。
そして利き手は一人で疲弊して、痛みや怪我を負ったりします。

こうなる前に、もし利き手だけでなく、反対の手も一緒に(連動)使えていたら。
手だけでなく、背中の筋肉も一緒に使えていたら。 腰の筋肉も、足の筋肉も一緒に使えていたら。
利き手さんの負担はかなり軽くなり、壊れる可能性はずいぶん低かったのではないでしょうか。

という考え方の下、体の統合の練習としてこの長いルートを作ってみます。
まずは左足の裏から右手の指先まで繋ぐ立ち方。

画像3

画像4

1、左足に体重、つま先は斜め45度、右足は半歩程度前に出します。 この時、つま先をぎゅっと握って土踏まずが引き上がるようにします。
2、骨盤は水平に。反っている腰は、尾骨を巻き込むようにして骨盤を立てます。
3、張っている胸をたわませて、肩は腕の重さを感じつつゆったりと力を抜きます。
4、目線は遠くを見るように真っ直ぐ、両目が水平に保たれるように。

この姿勢で気を付けたいのが「自分の頭が天井から吊るされているようなイメージ」をすることです。
そうすることでより背骨が真っ直ぐに整いやすくなり、頭に登っていた「気」が降りてきやすくなります。

舞扇を持つこの重さを、左足の裏から支えるイメージができたらもうこれ以上言うことはないのですが、いきなりそれはできる気がしないので、ブレイクダウンします。

まず、持ち上げている右手を肩が支えています。 この肩の力を、背中を広げ受け流すようなイメージで感じます。 ちょうど肩甲骨が広がって、手がちょっと長くなるような気がします。

手が伸びて、背中と腕が繋がったら、今度は左腰の後ろあたりを意識します。
骨盤を立てて、腰のちょっと上(おへその裏側あたりの位置)を膨らませるようにしてみます。
ちょっと重心が下がるような気がしてきます。

続いてそのまま左腰から左のお尻を通って真っ直ぐ踵まで意識を下ろします。
足の指をしっかり噛んだ状態にして、骨盤を立てる動作と一緒に膝がたわむと、重心が踵に降りてきます。

画像5

背中から肩、腕までを繋げるには、命門と言うツボがおへその裏に当たる辺りにありますが、その近辺を張り出すというか膨らますようなイメージをすると、肩の後ろ側から腕まで意識が伸びました。
そのまま素直に指先まで意識を伸ばします。

この状態、なんだか気持ちが良いです。
体の部分部分を意識的にゆっくり繋いでみましたが、そうパッパと出来ることではないですね(汗)
まさに「突貫工事」しながら少しずつ繋げてゆくこの工程は、
普段意識しない体の深部を探検しているような、楽しい時間になりました。
今後もちょっとした時間に突貫工事を続けます。

次回は、足を掘り下げてみようと思います。
途切れることなくエネルギーが流れる、たおやかな女性を目指します。
今日もお読み頂きありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?