交差点で・・・アイツだ・・
数年前のことです・・・
横浜のある交差点で信号待ち(バス乗車)をしている時でした。
交差点の反対側で80代くらいのお婆さんが大きな荷物を持ちヨロヨロ・・
”危ないなぁ”って思いながら見ていた。
心配した通り、歩行者用の信号が点滅を始める・・
それに慌てたのか?交差点の真ん中を少し過ぎたあたりで・・・
自分の荷物に躓く形で転んでしまう・・「あっ!」
手に持っていたいた荷物は散らばり、必死に起き上がろう、荷物を・・と
パニック気味のお婆さん・・そこへ若い男性が駆け寄り
お婆さんをお越し、散らばった荷物を集めている・・・
後から女性も一人駆け寄りそれを手伝う・・
女性はおばあさんの怪我の有無を確認しているようだ・・・
もう既に信号は変わっている・・交差点を左折しようとしている車の中から・・
「何やってんだ!早くしろよ!」罵声を浴びせる男・・(なんだコイツと心の声)
お婆さんは深々と頭を下げ、駆け寄った男性はサッと手をあげ合図し散らばった荷物を急いで集めていいる。
追い打ちをかけるようにクランションを「プッ、プップッ〜」「おいっ!」
荷物を持ちお婆さんを二人で支え移動しようとしている時にさらに・・
「おいっ!何やってんだよ」・・再びクラクション!
駆け寄った男性はその車に顔を向け、鬼のような形相で・・・
「てめえ、この状況が分からねいのか?ぶち殺すぞ!」
「あっ!あいつ・・・・・Uだ!」・・目頭が熱くなった・・
駆け寄った男性は・・以前少年院で新入時の時に担任した奴だった!
確か、傷害で入院した暴力団構成員だった様に記憶している。
一緒にいた女性は彼女(奥さん?)の様だ・・・
お婆さんを避難させた二人は優しい顔でお婆さんに声をかけている。
何度も頭を下げるお婆さんの背中を優しく摩っている彼女・・
頭をかきながらチョコン・チョコンと頭を下げる仕草はあの頃のUだ!
お婆さんと三人でにこやかに歩く姿をバスの車窓から見ながら・・・
「もう大丈夫だな・・幸せそうだ」ってすごく感動した。
「組には帰りません・・いつでも先生に堂々と会える生活しますよ!」って
言って出院していたったのがUだったんじゃなかったかなぁ・・・
”ぶち殺す!”発言は要指導・・・・かな?(笑)
話がしたかった、思い切り誉めてやりたかった、そのまま呑みにも行きたかった!
そう、本当は優しくて、あったかい奴等が多いんです。
(写真は家の近くを散歩中に突然現れたカモです!何故こんな所に?とパチリ)
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