北海道出身の田舎娘がセラピストになるまで

田舎者で社会のことはもちろん、美容のことなんて全く知らなかった私がセラピストとして、お客様を担当させてもたえるようになるまでを、まとめていきます。
もし良ければ最後まで読んでくださると嬉しいです。

１．美容の仕事をしてみようと思うまで
２．田舎娘が上京してエステティックスクール生に
３．エステティシャン１年目のころ
４．仕事に対して思うこと
５．仕事の楽しさを感じた時代
６．今も仕事をしていて思うこと

１．美容の仕事をしてみようと思うまで

私にとっての美容の仕事の始まりは、
好きだから仕事にするというよりも、
肌コンプレックス だらけだったからこそ、
この仕事を選んだというの気持ちが強いです。

もちろん普通より気をつかう。けど、最初から今みたいな肌だったわけじゃなくて、

第1肌トラブル期は
・ニキビ（定期的にくる大量ニキビと生理前ニキビ）
・テカリ（毎日午後にはテカテカ）
・毛穴 （本当に顔中毛穴だらけだった）
との戦いでした。

お肌の調子が悪い日は家から出たくないし、引きこもりしたことも。笑

元々ズボラな性格（今も）な私でも出来た難しくないけど、心地よい自分になれることを、少しずつつここにシェアいけたらと思ってます。

私も肌トラブルと戦うひとりの田舎娘でした。最初からお肌のことを理解していた訳ではもちろんないです。
コンプレックスを解消したい気持ちもあったり、学生の頃から人に喜ばれることは好きだったといのもあって、色々なことが繋がり、
「美容の世界で働くことを目指してみようか」と思い始めたのがきっかけのように思います。

２．田舎娘が上京してエステティックスクール生に

元々は医療事務の仕事をしていました。
２１歳の頃に美容を学びたくて、東京の大手エステティックスクールに行くことを決めました。
「どうせやるなら日本で一番大きい街で」と思った以外の理由はなく。笑
(地元は北海道のかなり田舎町)

元々、自分に自信もないし、これだけはと言えるようなこともない私は東京のスクールに行けば何かが変わる！と本気で思っていました。
東京マジックというものを信じていたのでしょうか？
１０年以上前の私は我ながら本当に単純です、、、

今はどこで暮らし、どこで仕事をするのかではなくて、
自分自身がどんな気持ちで学んだり、仕事をしたりするのか、
本当に大切にしたいものは何なのか、
ということが大切で、いろいろな考え方もだいぶ変わりました。

でも、行動したことは私にとっては大きくて、東京に出てきてみて本当に良かったと思っています。

辛くて泣いてたことも多かったけど、たくさんの出会いがありました。
人も物も経験も。本当にたくさんのご縁とつながることができました。

東京のスクールだったからではなくて、行動したからだと感じています。

美容の世界にいて少しずつ年数も経ってきているけど、行動することはやっぱり大切だと今でも思ってます。

東京に行こう！という勢いだけで上京してきた私は
慣れない土地、人、環境、最初は結構辛かったこともありました、、、
地元の家族や友達に電話して泣きついたこともしばしば、、、、
本当にたくさんの人に支えられました。

それでも、知りたかったことを知ることが出来るスクール時代はとっても楽しい時間でした。友達もたくさんできました。
本当に勇気を出して、行ってみて良かったと思っています。

３．エステティシャン１年目のころ

スクール生だった頃は、知ることができなかったことを知ることができるのが楽しくて、日々夢中で学んでいました。
学ぶことが楽しいと思ったのは、この時が人生で初めてかもしれません。
指を切った時も、傷口が治っていくのを見て、
「うわぁ、細胞分裂して再生してるんだ、皮膚ってすごい！」と思って喜んでいました。（ちょっとバカっぽいですね）

スクールを卒業する頃に就職 は？となり、学ぶのに必死だった私はどこに就職したら良いのか分からず。
当時の先生の勧めで、まずはスクール系列の大手サロンで経験を積んでみることに。

就職先の大手サロンでは美顔、痩身、脱毛、リフレクソロジー などたくさんのメニューがありました。
女性も男性もどちらもいらっしゃる店舗でした。

メタボ改善と特に騒がれていた時代で、男性のダイエット目的のお客様が圧倒的に多かったです。

当たり前ですが、スクールとサロンとでは大違い。
能天気な私の根性はここで大きく叩き直されました。

初日に店長に「その日にあった事を毎日ノートに報告書として書いて出しなさい」と言われ、
初日の報告書に☆マークを書いて、2日目で速呼び出されて怒られました。
当時の店長、無知で甘ちゃんだった私をお許しください、、笑

こんな田舎者で社会や会社のルールも知らない私。
どうにかやっていけたのは、一緒に頑張ってくれる同期がいたことと、人に恵まれたこと（上司やお客様）が大きかったと思います。

華やかな仕事に思われがちなエステティシャンですが、この頃は本当に体力勝負。
思い描いてた美容の世界 とは、だいぶ違ったことも多かったです。
体も心も辛くて、へこたれたことも多かったです。たくさんの人に支えてもらってやってこられた新人時代でした。
なんの仕事でもそうだけど、最後は人。これに尽きるるんだと思います。

昔のわたしのように、エステの仕事してみたくて迷ってるという人がいたら、
美容が本当に好きかよりも、色んな意味で人と人の繋がりを喜べるなら楽しめると思うと私は伝えると思います。
これまで関わってくださった、たくさんの人に本当に感謝です。

美容の仕事の楽しさ が分かるようになるのは、仕事を続けてしばらく経ったころのことで、この頃はただただ必死でした。

もう辞める！と大騒ぎしたこともあったし、本当に世間知らずで、就職してからもたくさんの人に迷惑を掛けました。
わたしは本当に人に恵まれていたんだな、と振り返るとつくづく思わされます。

４．仕事に対して思うこと

美容の仕事をしたいと思った理由の中に

・自分の肌をキレイにしたい
・自分と同じように悩んでいる人のお肌をキレイにしたい
・人に喜ばれることがしたい

という気持ちがありました。
 私の場合は最初から美容が大好きだったとはとても言えないかもしれません。
この仕事を始めた頃、お客様のトリートメントをさせていただいて、
綺麗になっていただく＝喜んでくださる
という考えしかなく、なんと素敵なことなんだろうと思っていました。

実際にサロン勤務をしてみて、
もちろん覚えることは沢山ありますし、先輩が怖い、できないことも多くて悔しい、などなど色々なことがありました。

一番自分の中でしっくりくるまで時間がかかったのが、お金を頂くことかもしれません。

売上を上げるという言葉に抵抗が、、、
単純な私は喜んでもらえたらそれでいいな、お金は会社がいくらでも持っていると思っていまた。(恥ずかしいです)

喜んでいただいた先に売上があるから、お店が成り立ち、より良いサービスが提供でき、また喜んでいただける循環をつくれる、とまで頭が働かず。

最初の頃は悶々とした事も。
(わたしは理解するまでけっこう頑固なほうです。)

本当にただただ運が良く、良いお客様に恵まれていたので、
たくさんの方と関わらせて頂く中で、わたしがさせていただいた施術、アドバイスに喜んでくださり、
「ありがとう」と言ってもらえるということを体感させてもらえました。

なんだかハッとして、
悶々としてたのは、自分に自信がないからで、努力してないからだと気付かされました。

お客様はいつも色々な形で色々なことを教えてくれます。本当に恵まれています。

人は心から本当に満足していたら、形のないものにもお金を気持ちよく払います。実際に私自身がそうです。
逆にそうじゃない時は絶対に払いたくないと思います。

そのことに気がついた時、自分自身が心から満足して担当してほしいと思っていただけるセラピストになったら良いと思いました。
今となっては、とても単純なことを、すごく複雑にして、思い悩んでいたように感じます。

受け身で学ぶスクールとは違って、自ら動き、お金をお支払い頂く立場になってから、色々な葛藤があった気します。

気づいたからすぐに解消したというわけではなく、少しずつ消化しました。
人と関わる仕事なので、色々なことは本当に人から教わったと感じます。

自分だけで学んで満足ではなくて、学び、還元し、循環するに変わっていきました。

５．仕事の楽しさを感じた時代

私が仕事を本当の意味で楽しめるようになったのは、北海道のサロン勤務時代（２６〜３０歳の４年程）の経験がかなり大きいです。

主人の仕事の都合で、北海道に引っ越すことになり、４年ほど暮らしました。（私は地元も北海道です。）

たまたま地元の近くに住むことになり、自分が上京する前に通っていたサロンで働くことになりました。

私がこの仕事をしてみたいと思うようになったきっかけの場所でした。

北海道では、エステティシャンとしての足りない基礎知識などもたくさん学びましたが、
１番は人と人との繋がりの大切さや、人間力の大切さを教えてもらいました。
色々な関係を大切に育てること。知識や技術や営業力ではなく、最後はやっぱり人。そんな風に育てられました。

教え込まれたわけではなく、自然と環境や周りの人を見て、そう教わりました。
北海道での４年間は、わたしの人生の中でとても大きかったと思っています。

初めてご来店くださった方とは、お話を聞く為に必ずカウンセリングをします。
私は聞くのが好きなのでカウンセリングは楽しい時間です。
きっと緊張しながら来てくださる方もいらっしゃると思うので、できる限りリラックスできるように心がけています。
その方の現状やお悩みを深く聞き、その後、どう改善するか一緒に考える。
そして、一緒に二人三脚で頑張る。

自分がサポートして結果が出たり、喜んでいただけるのは、本当に嬉しいことです。
出会いの瞬間から、ずっと担当することで得られる喜びなのかもしれません。

わたしはどちらかと言うと、バリバリな営業タイプではないです。
自分自身も悩みも多かった分、引っ張るより、寄り添うセラピストでありたいと思っています。

お客様とセラピスト、お互いに尊重し合えて、一緒に笑える関係がいい。
夫婦も友達も親子も同僚も、みんなそうだと思っています。
はじめはお客様とセラピストという関係でも、最終的には人と人という感覚でお互いに安心していられることを目指しています。

たくさんの影響を受けた北海道時代。
良い意味でアットホームで本当に温かい環境でした。
尊敬できる人がいることは人を本当に成長させてくれるんだと感じました。
自分のスタイルも作っていきたいと模索した４年間は学びだらけの４年でした。

６．今も仕事をしていて思うこと

日常にたくさん溢れてる、私の中のなぜ？は、特に仕事の中に本当に多いです。

お肌のお悩みを聞いて、アドバイスをさせていただく。
今まで色々な方のお肌を見させていただいて、改善方法を一緒に見つけました。

十人十色とはまさにこのことかというくらい、皆さん、お肌も悩みも違えば、生活習慣、食生活、これまでのケア方法、思考のクセ、本当に違います。

最初のうちは私だけでは判断できなくて、先輩方に助けてもらいながら改善策を必死に探りました。

昔の私は、分からないなりにも任せていただく以上喜んでほしい！という気持ちだけは一丁前で、経験はまだまだ不足気味でした。

でも、繰り返していくうちに、

これは、あの時のトラブルと一緒だ！
ということは？（ふむふむ）
ケア方法はこれが合うかな、
こういうことを日々意識すると良いかな。

というかんじで、少しずつ繰り返してひとり立ちしていきました。
結果が出た時の喜びは、この仕事をしている特権のような最高の嬉しさがあります。

１０年以上美容の仕事に携わっていて、
何十回、何百回、何千回？(数えたことないです笑)とお手入れをしていても、なくならないのが、このなぜ？なんですよね。

お悩みを聞いて、おを肌チェックして、原因を考えて、ケアプランを立てる。
色々試して数回のお手入れの中で満足のいく結果が、まだ出ない。

こうなると、なぜ？の連続。
外側からのケア、内側からのケア、精神面からのケア、色々なところから原因を探ります。
お肌は思っているよりも奥が深くて、サロンに来て、お手入れをしてるから、それだけで完全に健康とは決してならないです。
毎日の色々な積み重ねが本当に大切です。

そして、お手入れしていく中で、見るだけではなく、聴くことも大切と心から感じています。
私の中ではこれは絶対。色々なことを聞きながら一緒に考えます。だから、どんな細かなことでも伝えてくだださると本当に嬉しいです。

ズバリこれだね！と１回で言い当てられてたら最高なのになぁ、とも思ったりもするのですが、

一緒にその方に合ったパーソナルなケア方法を探りながら、お伝えすることで、
だんだん自分のお肌のこと、体のこと、心のこと、心地のよいケア、続けるコツ、などを自分自身でも吸収して習慣化していただけたらと思って担当させていただいています。
お客様も少しずつひとり立ちして、足りない部分は安心してお任せていただけたら理想的と私は思っています。

もっと満足していただけるように、私も日々成長中です。
これからも楽しみながら私らしくレベルアップすることを目指しています。
そして、皆さんとたくさんシェアし合うとも楽しみたいと思っています。

日々、色々なことが起こるけど、この先も続けていきたいと思えるやっぱり楽しいセラピストの仕事。

昔から特技もなければ趣味もなかった私ですが、
この仕事を通じて、マッサージが特技になり、美容のことをより深く学んでみたり、
それに付随した趣味も増えています。
こうして発信してみたり、行動することでたくさんの変化も起こります。

セラピストという仕事が色々なご縁をつないでくれています。

こんな長い文章を書いたのは生まれて初めてかもしれません。
このBlogは小さなわたしの財産にしようと思います。

もし、ここまで目を通してくださった方がいたら、本当にありがとうございます。
今後もまた、少しすつ財産を増やしていこうと思います。