第180話 激しい抵抗ゆえに、いまだ受け入れられてないモノたち
昨日のつづきになる。
残念ながら僕の主張で、まだ、ゆかりちゃんに受け入れられていないモノがある。
◆「不要」という僕の意見
バスタオル
ミニバスタオルが、本当に最高なのだ。もはや、法律でバスタオルを禁止してもイイと思う。
ミニバスタオルは、通常のバスタオルより、ひと回り小さい。髪や身体を拭くのには充分な大きさだ。でも、小さいから『洗う』『乾かす』『しまう』の、すべての節約ができる。水も洗剤も時間も場所も、すべて節約になってしまうのだ。
おススメなのだが・・・。
キッチンマット
こぼしたモノを、目立たせない効果があり、これは、逆に不衛生だ。
何かをこぼしたとき、フローリングなら、すぐに拾うか拭き取るかする。キッチンマットがあるせいで、たとえば砂糖を少々こぼしても、ホンの少しなら「ま、イイか」となる。
キッチンマットは、確実に、ダニの住処になっている。
バズビデオ(スマホアプリ)
いらない。YouTubeの方がイイ。僕のアカウントを利用すれば、YouTubeのCMが入らない。これがメッチャ良い!
なかなか、理解してもらえない。
◆ドラム式洗濯乾燥機
洗濯物の干し方の基本は、『陰干し』なはずだ。直射日光は避けるべきなのだ。
僕は、Panasonic製ヒートポンプ式の、ドラム式洗濯乾燥機にしたい。そしてこの提案は、現洗濯機の『イトーさん』が壊れてからでいい。『イトーさん』は、縦型の全自動洗濯機だ。乾燥機能はない。
次こそは、『サイトーさん』に、グレードアップしたい。
僕も、ゆかりちゃんも、花粉症なのだ。2~3ヶ月は、外干しができない。なによりも、時間の節約になる。洗濯はすべて、ゆかりちゃんが行っている。その、ゆかりちゃんが「いらない」と言っているのだが、僕は、少しでもラクさせたいと思ってしまう。
知るまでは不要でも、その便利さを知ったら戻れない、って、あるじゃないか。たとえば僕は、洗浄機能のないトイレには、絶対に戻したくない。初めて使うときには抵抗を覚えたウォシュレットだが、今となっては、もう戻れやしない。
なにより【時間】は大切だ。
孫さんだろうが、ビルゲイツだろうが、ウォーレン・バフェットだろうが、どんな大富豪でも、時間は買い戻せない。
もう、『洗濯物を干す』という作業は、わが家から、消し去りたい。それが、ドラム式洗濯乾燥機なら可能なのだ。
現在は、「僕がお金を出してでも」と言っている。この条件なら、ゆかりちゃんもシブシブ許可しそうだ。ここまで言っても「縦型がスキ」とか「乾燥機、使わんし」「お日様に干すのがスキ」「お日様の匂いがスキ」とか、ブツブツいう。
そのうち「和式便器にする」と、言い出すかもしれない。
◆味覚
和からし
おでん、冷やし中華、とんかつ。ゆかりちゃんは、和からしを使わない。
実は、僕も、岩手県の実家時代は、いっさい使わなかった。そもそも、実家では常備していなかった。購入したことがないのだ。
和からしは、関東で覚えた。おでんのはんぺんに、この和からしは必須だ。これがあるから美味しいのだ。
ナスの漬物にもほしい。冷やし中華や、トンカツにも必要だ。
ちなみに、ここ東海地方は、冷やし中華にはマヨネーズなのだ。僕は、マヨネーズと和からしのダブルで、からしマヨビームするのが大好きだ。からしマヨビームは、明星のカップ焼きそば『一平ちゃん』だけではもったいない。むしろ、冷やし中華にこそピッタリなのだ。
ちなみのちなみだが、僕は『一平ちゃん』は、付属のからしマヨビームに、さらに「追いからし」をする。これも最高だ。マジで。
蕎麦湯
これまた、この地方では、蕎麦湯はそこまで人気がない。偶然かもしれないが、岩手県の田舎時代、僕は、蕎麦湯の存在すら知らなかった。
ちょっとまえに、岩手から訪れた友人と蕎麦屋に入ったが、友人は、蕎麦湯を拒んだ。この友人は居酒屋で、ナスの一本漬けの和からしも、拒否した。ま、僕も田舎から出てなければ同じだから、理解も納得もできた。
不思議なのは、なぜか、和からしと蕎麦湯が、岩手県三陸地方と、ここ東海地方と、同じように食されていないことだ。
単に、関東だけで人気ということなのだろうか?
関東風の鰻
東海地方の鰻は、関西風だ。蒸さないのだ。
関東は蒸す。ふっくらになる。僕は、これがたまらなく好きなのだ。うな重が、大好きだ。鰻をごはんの上だけでなく、ごはんとごはんの間にも鰻がある。そんな店があった。あのサプライズは感動を呼び、たぶん全米も泣いた。
ゆかりちゃんは逆なのだ。蒸さない、カリっとした食感のうなぎが好きなのだ。そして、うな重よりも、ひつまぶしを好む。
ひつまぶし好きだからか、ゆかりちゃんの鰻には、なんと、山椒が不要だというのだ。
適量に山椒をふった、うな重の、あの香り!!!
・・・残念でならない。
ま、好みなので、致しかたがない。これは変わらないだろうし、変わる必要もない。
僕が、久しぶりに、関東風のうな重が食べたいだけだ。
雲丹(うに)
北海道旅行のときには、「うに丼、食べてみる!」と、ゆかりちゃんは言っている。これは賛成だ。「ムリ~」と言って残しても、僕がよろこんで食べるだけだ。
もちろん、美味しさに目覚めてもかまわない。
ああ、三陸は宮古産のウニが食べたい。北海道のバフンウニが食べたい。
◆断捨離
ゆかりちゃんは、少しは断捨離をするようになった。ただ、何かを捨てて後悔したときは、僕が責められる。断捨離とは、そういうもので、失敗をしながら上手くなるもの、だと思うのだが。
そして問題なのは、ゆかりちゃんが、『かなり断捨離をしている』と、思っていることだ。いっとくが、まだまだ、全然なのだ。
僕は、モノがほとんどない。生活感がない、スッキリとした空間が好きなのだ。わが家には、いろいろなモノがあふれ、生活感がガンガンにある。
将来、まとまったお金ができたなら、僕の好きにリフォームしていいと、ゆかりちゃんのOKはとった。
すべての部屋の床を、フラットにして、ルンバを導入する。ソファーは、座り心地が固めで、ソファーの下に、ルンバが入れるタイプにする。
ああ、数年後が、たのしみだ!
◆〆
まあ、味覚は半分冗談で書いた。
あれは【好み】なので、押しつける僕が間違っている。
さて、ここ数日、ゆかりちゃんの感想を予想してきたのだが、ことごとく外している。
昨日は、「やっとわかった? 遅いわ~」という感想と、予想したのだが、なんと事実は、「ごめんね」と謝られたのだ。
「これからは、いったん受け止めるね」と、いうではないか!
さき一昨日は、「長い、おなかいっぱい」と予想した。事実は、「長くて、iPhone片手で、寝ちゃってた」だった。
寝られてしまう文章だったのだ。・・・くっ。
懲りずに、今日も予想してみよう。
「ふん! キッチンマットはゆずらんでぇ~」、かな。
今朝も、ゆかりちゃんは洗濯をがんばってくれた。ありがとう。
僕は、「洗濯が大好き~」という、そんなゆかりちゃんが大好きなのだ。ドラム式洗濯乾燥機は買うけれども。