第273話 ちょっとした事情から、【劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編】を観てきた(ネタバレ注意)
ちょっとした事情が発生して、映画【劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編】を観てきた。
「ちょっとした事情」は、後日、別の記事にて説明する。
最初に申し上げる。
今日の記事は映画のレビュー記事になるのだが、僕は、この映画を、高評価していない。
なので、不愉快になりそうな方とか、鬼滅の刃の大ファンの方々などは、これ以降を読まずに、ここから、離れていただきたい。
◆観るまえの、僕の、「鬼滅の刃」に関する知識
オリラジの中田敦彦さんのYouTube大学で、鬼滅の刃を取り上げていた。
その動画の、前編の半分ほどを視聴していた。
得た知識は、
①大正時代 ②鬼が人を食う ③炭治郎が主人公 ④炭治郎の一家が鬼に食われる ⑤妹の禰豆子だけ生き残るも鬼化した ⑥禰豆子は人を食わない鬼 ⑦炭治郎は鼻が利く ⑧鬼殺隊という組織がある ⑨鬼は陽光を浴びると死ぬ ⑩特殊な刀で首を切ると死ぬ ⑪鬼は、それ以外では死なない
というくらいだった。
先月、娘の彼氏がわが家にきて、今度娘と2人で、「映画『鬼滅の刃』を観に行く」と言った。
ならばと、Netflixで、みんなでアニメの『鬼滅の刃』を観た。
1話と2話を観た。
映画を観るまえの、僕の知識は、このようなモノだった。
◆僕の、このnoteでの、レビュー記事ルール
こんなのは、書く必要はないのかもしれないが、一応、書いておく。
・盛らない
・忖度しない
・僕の評価が、星2.5以下の場合は書かない
・僕の実感を、偽りなく書く
・当然だが、僕の「主観」になる
僕は、映画評論家ではない。評論家の、100分の1も、映画を観ていないだろう。
映画好きな、ただの一般人だ。
それでも、観て、思ったことや、感じたことを書き残しても良いのだろう。そう思って、レビュー記事を書いてみる。
◆僕の星の基準
映画ドットコムでは、MAXが五つ星で、0.5きざみだったので、それに準じて、僕の基準を明記する。
0.5 途中で帰る
1 途中で帰るべきだった…
1.5 駄作(つまらない、許せない、面白くない、など)
2 良いとは思えない
2.5 ギリ可、かなぁ
3 可だけども、人に、お薦めは、できないなぁ
3.5 可、また観るのは、ちとキツイけど(観る時間がもったいなくて)
4 イイ映画だったわ~、観てない人に「良い映画だった」と薦められる
4.5 メッチャ良かった~、みんなに薦めたい! もう1回観ようかなぁ~
5 これは、何回も繰り返し観るなぁ~、関係者に足向けて寝れないなぁ
◆【劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編】のレビュー
結論から書きます。
星、「3」です!
可です。
僕は、観てない方に対して、この映画のお薦めは、できません。
◇ここからはネタバレになります
もう一度書きます。
世間の高評価と異なり、僕は中評価なので、鬼滅の刃ファンは、ここから先は読まないでください。不愉快になると思いますので。
あしからず。
◇感想 その1
前半、異常なサディストの鬼(下弦の一、だったかな)が、人が眠ったときに見る【夢】を利用し、人を襲う。
人が恐怖に「おののく様」が、大好きだと言う。
子どもも観る映画なのに、僕は、こういうのは好きじゃない。
大人向けならかまわない。
でも、子どもたちには、暴力の描写以上に、ゆがんだ心理描写などは、絶対に見せたくない。知らせたくない。
そんな世界、知ってほしくない。
ゆがんだ心の描写がある映画は、R-15指定に、すべきではないだろうか?
◇感想 その2
炭治郎の、『無意識』の領域の、その美しさは、最高に良かった。
絵が美しかった。
そして、その「設定も美しい」と、僕は、そう思った。
◇感想 その3
鬼が、汽車と一体化した。これに、「えっ?」っと、疑問がわいた。すごく大きな違和感が、僕の中に生まれた。
「鬼じゃないじゃん」「お化けや幽霊や妖怪やん」
「なんでもアリなの?」
「なんでもアリの鬼なら、負けるの、オカシイやん」
と、そう思った。
そう思ったら、この鬼は死んだ。
◇感想 その4
描写が、気持ち悪いことが多い。
グロすぎる。
◇感想 その5
写真?と思うほどの背景が、時折り現れる。しかし、ほとんどは、2次元のアニメーション。
観ていて、気が散ってしまった。
◇感想 その6
煉獄さんと、武の達人レベルの鬼(上弦の参)の戦いがあったが、ほぼ、擬音だけだ。
そりゃ、炭治郎などのレベルでも「目で追えない速さ」なのだから。これには、苦笑いするしかない。
この戦いは、『擬音、ときどき名言』と、思ってしまった。ツッコミを入れてしまった。映画鑑賞中に。
そして、その名言も、実は、さして深くはない。
◇感想 その7
煉獄さんの最後の、笑顔での死。
泣けた。
あの、笑顔に、泣けた。
◇感想 その8
感想を要約すると、以下のようになる。
グロい戦いがあり、ときに美しさがあり、ちょいちょい名言っぽいセリフがあって、想像を超える『最高の笑顔』の死にウルウルと泣かされた、小さい子どもには観せたくない映画
◇感想 その9
世界には、流行らないよね? もしかして流行っているの? 世界で?
世界の映画事情を、僕は知らないけど、すくなくとも、アカデミー賞のアニメーション部門に、ノミネートなどはされないだろう。
僕は、そう思ってしまう。・・・そう、思ってしまった。
◇感想 その10
グロい絵も、ゆがんだ心理描写も、僕には影響などない。影響があったのは、小さい子どもたちが、事実、そのときも同じスクリーンで観ているので、それによって、気が散るという影響があっただけだ。
映画全体としては、躍動感もあり、笑いもあり、涙もあり、ドキドキもハラハラもあった。
観ない方が良かった、とは思わなかった。もう、ごちそうさまではあるが。
これら、全ての感想は、僕の主観だ。
僕の『好み』『好き・嫌い』という観点を、一切考慮することなく評価している。『好き・嫌い』を差し引いていない。
もしかしたなら、『好き・嫌い』だけの、評論かもしれない。
僕は、アニメーションの技術的なことも、何もわからないし、声優のことも分からない。
実際に観た、イチ鑑賞者の、ボヤキにすぎない。
◆じょーじの小言
この内容を知ってて、その上で、10歳以下の子どもを連れてくる親たち。
正直、疑問だ。
映画館に来た理由は、「流行っているから」か?
大人なんだから、ちゃんと主体性を発揮して、自分で思考し、自分で選択すべきではないか。
なんで、この内容を、わが子に観せるのか?
内容を知らずに、子どもが観たがって、それで来たというのならわかる。でも、内容を知っていて、小さい子どもを連れてきたのなら、ちょっと問題だ。
僕は、鬼滅の刃のヒットは、いっときのブームなんだろう、と思う。
そして、映画のヒットは、なんかオマケがついてきたからだろうと。プレゼント作戦が大成功しているのだ。と、そう思う。
僕は、そのように分析する。
僕の会社の同僚が、「観てきた」「おもしろかった」と言っていた。子どもと一緒に行ったそうだ。
この感想は、お金を払って観た以上、「失敗したとは、認めたくない」。そんなバイアスがかかっているのではないか。
大ヒットしているから、「おもしろかった」というセリフが、言いやすいのだろう。「え?」っと言われても、「大ヒットしてるじゃないか」という、事実をもって、自論を正当化できるのだ。
子どもならいざ知らず、大の大人が面白いと思う要素は、無いと思うのだが・・・。
実は娘も、「おもしろかった」と言っていた。
もちろん、当人には言わないが、「大スキな彼氏が連れてってくれて、今、メッチャ流行っていて、それなりに泣けるところもあったし・・・」という、強烈なバイアスが、めちゃめちゃかかっての、そういう感想なのだ。
そのあと、「Netflixで観まくっている」とか、ぜんぜん言わない。それが、本心を現わしていると思う。
◆〆
僕は、大ヒットした映画『タイタニック』は、「過大評価され過ぎ」と思っている。
僕は、星4つとか、星5つを付けたりはしない。
あれは、星「3.5」だ。
「可」の映画だ。
映画好きの方から、「じょーじ、あんた何様?」って、叱られそうだなぁ。
ゆかりちゃんは、「わたしは、『アバター』が、ぜんぜん面白くなかった」と言った。
ちなみに、僕と交際してすぐに、一緒に観た映画だ。
僕にとって『アバター』は、星「4.5」の映画だ。名作だ。
僕たちは、間違いなく【好き嫌い】の次元で語っている。
正しい、正しくない、という次元の会話ではない。
ちなみに、『冷たい熱帯魚』は、嫌いな映画だが、良い映画だと、僕はそう思っている。
僕には、【好き嫌い】の次元と、【良し悪し】の次元と、2つの評価基準があり、いつかは、この【良し悪し】の基準を「高めたいものだ」という思いもある。
残念ながら、この【良し悪し】の基準は、鍛えられていない。
いつかは、ちゃんと鍛えたいなぁ。
ああ、【観る眼】がほしい。
ゆかりちゃんからは、
「じょーじは、見る眼あるよ。だって、私を選んだんだから~」(ニヤ~)
って、そんな感想をもらえる気がする。
僕は、ニヤ~っていう、『ドヤ笑い』するゆかりちゃんが、大好きなのだ。
いいなと思ったら応援しよう!
