第261話 自分は【青】が【赤】に見え、【赤】が【青】に見えているのかもしれない
子どものころ、ふと思った。
「僕は、青が赤に見えているのかもしれない。そして、赤が青に見えているのかもしれない」
「でも、これは、『わっ! オレ、みんなと逆に見えてるやん!』って、気づきようがないなぁ」
「医者だろうが、誰だろうが、これって、確かめようがないなぁ」
と、こんなことを思ったのだ。
誰かに話したが、ぜんぜん上手く伝わらなかった。
たんなる妄想なのに、説明がめっちゃ難しかった。
そして、この話には、オチがあるわけでもない。だから、理解してもらうことを、早々とあきらめた。
かなり時が流れて、高校時代にも1度だけ、誰かに説明を試みるも、やはり同じ理由であきらめた。
そんな、どうでもイイことを、頑張って言語化してみる。
53歳なら、言語化できるかもしれない。
◆色
こちらの画像を見てほしい。
配色のパターンを、素人でも簡単に選べるサイトの、トップページの画像だ。
サイトは ↓ こちら
僕に見えている【色】は、実は、みんなに見えている色の『真逆』かもしれない。
「もし、そうだとしたなら?」
という妄想なのだ。
わかりやすく説明するために、A君とB君を登場させる。
その、A君とB君を、僕たちは客観的に『神の目線』で見ている。そういう前提で説明する。
A君は、晴れた空を見て、「青空だ~」という。
B君も、「ああ、キレイな青空だ」という。
共に【青】と言った。
そして、2人とも、そう認識している。「この色は【青】だ」と。
ただ、A君には、先の画像で言うなら、時計の6時に位置する色に見えている。
つまりA君は、私たちと同じ色を【青】と、認識している。
だが、B君には、先の画像で言うなら、時計の12時に位置する色が見えているのだ。
実は、B君は、世界でただ1人。色覚真逆人間なのだ。
2人の眼に映る色は、ちょうど真逆なのだ。
それは、赤と青に限らず、ありとあらゆる色が真逆なのだ。
B君の眼だけには、空が12時の色に見えているのだ。
要は、B君だけは、赤い空を見つめながら、「青空」と言っているのだ。
でも、A君もB君も、そして周りの誰ひとりとして、「あれ?」とか、「おかしいぞ」と、思ったりはしない。
誰も、気づかない。
なぜなら、B君には、空の色だけが逆に見えるのではなく、ありとあらゆるモノが、逆の色にみえているのだ。
B君には、海の色も12時の色だ。絵の具の『青』も、クレヨンの『青』も、12時の色に見えているのだ。
そして、全部真逆に見えるということは、先の色の画像 ↓ も、真逆に見えているのだ。
B君には、【赤】が6時に、【青】が12時見えている。
整理する。
B君には、空は、われわれの【赤】に見えている。
B君は、われわれの【赤】を【青】と呼んでいる。そう認識している。
そして、
B君に、先の画像で「青色を指して」と言ったなら、B君も6時を指すのだ。
われわれの【赤】を見つめながら。
A君も、われわれも、そしてB君も、「青を指して」と言われたなら、全員、6時のところを指さすのだ。
指さす位置が、同じなのだ。
「青の絵の具を取って~」と頼んでも、間違えることはない。ちゃんと青の絵の具を取ってくれる。
ただ、B君の眼には、われわれの【赤】が映っていて、そしてB君はそれを、【青】と呼んでいるのだ。
だから、世界でただ1人の、特殊能力のB君は、誰からも、それを気づいてはもらえないのだ。
もちろん、当人だって気づかない。
***
少年じょーじは、冬の澄み渡った美しい、高い青空を見て思った。
「この色を【青】と思っているのは、実はオレだけなのかもしれない」
マジで、そう思ったのだ。
「みんなには、違う色が映っているのかもしれない」
「でもそれは、確かめようがない」
誰かの脳に、憑依したなら、めっちゃビックリするかもしれないのだ。
白黒が反転の人だって、もしかしたなら、いるのかもしれない。
◆〆
予想通り、言語化が、超むずかしかった。
何度も書き直したが、納得できてはいない。そもそも、この記事は、1日で書くモノではなかったと、今頃になって反省している。
ゆかりちゃんは、だいたひかるさんの歌を歌うだろう。
「ど~~で~も♪、い~いで~すよ♪」
僕は、そんなゆかりちゃんが大好きなのだ。
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