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第346話 滋賀県にて僕は、【女性たちとのショッピングの極意】を、体得した
昨日の記事を読んで、ゆかりちゃんは、
「ひと言くらいは…、 にゃはははは~🤣🤣🤣」
「思ってたんだけどね~、忘れてた~🤣」
と、ちゃんと冒頭を読み飛ばさずに、かつ、感想をくれて、
その後、kojuroさんの記事に行って、
「スナッキーって、なんだ? 『スナックや間食が好きな人』、じゃあ~、わたしもスナッキーだ~😄」
と言った。
嬉しそうだった。
さて、
昨日僕は、美女2人に囲まれて、幸せな1日を過ごしたのだ。
以前からゆかりちゃんに、
「ひろみちゃんと一緒に、クラブハリエに行きたいの」
「滋賀なら近いから」
「じょーじ、運転、お願いね」
と、頼まれていたのだ。
ひろみちゃんは、ゆかりちゃんの親友だ。
ゆかりちゃんが、すごく大変なときにも変わらず、ずーっと寄り添ってくれた、めっちゃ優しい、断捨離の苦手な美魔女だ。
僕の公休日に、ゆかりちゃんとひろみちゃんは、それぞれ有休をとって、3人でのドライブなのだ。
心配なのは天気で、午後は雨の予報だ。降水確率は80%。
しかし、僕は、晴れ男なのだ。
ゆかりちゃんからも、
「じょーじ、天気、頼んだよ」
と、ハッパをかけられた。
◆行きの車中
ひろみちゃんがわが家に来て、合流し、わが家の車でレッツゴー。
運転は、当然だが僕。僕は、運転が好きだし、他人の運転の車に乗るのが苦手。運転の上手な人なら、助手席も平気なのだが・・・。
ゆかりちゃんの運転だと、つい、あれこれ注意してしまい、ゆかりちゃんがキレる。
僕は、ゆかりちゃんが、被害者にも加害者にもなってほしくなくてアドバイスするのだが、
「求めてないアドバイスはゴミ」
なのだ。
だから、原則、ゆかりちゃんと一緒なら、僕が運転するのが我が家の常だ。
僕は、助手席に座ろうとするゆかりちゃんに、「後ろに乗りなよ」と言った。
その方が、美魔女の2人は、メッチャ会話がしやすいに決まっている。
そして、関心するほど、2人は話しまくった。
「間」が空かない。
次から次へと、延々と語る。話す。笑う。盛り上がる。
途中、近江兄弟社という名称が会話に出てきた。
「兄弟って?」と僕が聞くと、「そういう兄弟がいたんちゃう?」と美魔女たちは言う。
そして、スマホで調べだして、「ちょっと違うね~」と、「勉強になったね~」と、楽しげだった。
◆ラ コリーナ
クラブハリエのバームクーヘンを食べに行くのだと、僕は、そう思っていた。
ラコリーナという商業施設に、クラブハリエや、他店も、何店舗かが出店
しているものと思っていたのだ。
着いて、僕が真っ先に確認したのは、「クラブハリエは、たねやでもあるの?」ということだった。
そういえば、高校生のとき、「オールスターのバッシュが欲しい」という同級生に、「オレなら、バッシュはコンバースだと思うぜ」と言って、失笑を買ったなぁ。
ラ コリーナは、たねやの施設なのだ。たねやには、バームクーヘン部門のクラブハリエもあるのだ。(ややこしい)
たぶん、そういうことで、だいたいは合っているだろう。
この景色に、既視感があった。既に視た感覚だ。
ジブリだ。ラピュタだ。と、思った。
ギフトショップの、ロンドンバス、フィアット500、シトロエントラック、その他のオブジェが、僕の興味をそそった。
残念ながら、車やトラックのドアは開かなかった。
美魔女たちは、その間に、パンを購入していた。
ここで買うはずだった、リーフパイを、ゆかりちゃんは買い忘れて、帰宅後、少し悔やんでいた。
その後、カステラのカフェに入って、お茶した。
八幡カステラの、美味なこと、この上なかった。
ラ コリーナのサイトはこちらだ。↓
焼きたてのバームクーヘンも、もちろん買って、それも、平日ゆえに、そこまでの行列ではなくて、3人とも、とても満足だった。
◆安土城跡
このあとは、「そこまで遠くない、安土城へ行こう」と、ゆかりプランナーが計画していた。
僕は、ナビをセットし、安土城へ車を走らせた。
安土城は、今日の僕にとっての、メインディッシュだ。
街には、いたるところに『信長』の文字があり、否が応にもテンションがアゲアゲになった。
(信長が築いた城かぁ ドキドキ)
(その城跡かぁ ワクワク)
(確か、『天守閣』って、安土城が初めてだったような記憶が…ワクワク)
安土城跡の、無料駐車場に着いた。
「上まで30分もかかるらしいから、登るのはムリかなぁ」と、
そう、ひろみちゃんがのたまった。
・・・。
(マジか⁉ ここまで来て、登らない? ラ コリーナに行ってバームクーヘン食べないって言っているのと、ほぼ同じよ、ひろみちゃん!)
そう思ったが、もちろん、口にも顔にも出さない。
じょーじは、外面がイイのだ。
説得しようかと、一瞬思ったが、(そろそろ雨が降る)と、天候への心配が頭をよぎった。
ここで1時間は、・・・マズイ。
今、次の予定地の、竜王アウトレットモールに向かえば、きっと間に合う。
アウトレットモールでは、さすがに雨になるだろうが、ショッピングモールなら雨のダメージは少ないだろう。
・・・安土城、待ってろ。俺は、また必ずくるから!
僕たちは、下から石垣を眺めただけで踵を返した。(くっ・・・)
安土城のサイトだ。↓
◆三井アウトレットパーク滋賀竜王
ほとんどの女子は、買い物好きだ。美魔女たちも、その例外ではなく、お買い物が、大好きなのだ。
僕はカフェへ直行した。
ゆかりちゃんが、「ノートパソコン持ってって、文筆しやぁ~」
と、前もって言ってくれたのだ。
ナイスなアイディアではないか!
竜王アウトレットモールに着いて、僕が、真っ先に思ったのが、
(雨でも大丈夫な設計だ~)ということだった。
これで、晴れ男の仕事は、コンプリートした。
そう言って良いだろう。
案の定。
アウトレットモールに着いて、ものの5分で、どしゃ降りの雨となった。
美魔女たちはショッピング。僕はカフェで執筆。
普段、家でキーボードを叩くのと、趣が違う。ベリーグッドな気分なのだ。これからは、ときどき、気分転換でカフェに行くのも、めっちゃイイ。
美魔女たちが、途中休憩で、僕のいるカフェに訪れたが、すごく楽しそうだった。
◆帰りの車中
どしゃ降りの雨になっていた。
後ろの美魔女2人は、何度も僕に、「ありがとう」と連呼した。
いやいや、カフェで文筆できて、僕も満足なのだ。ありがとうが、少し、こそばゆかった。
サービスエリアの土産売り場でも、美魔女トークは炸裂する。
「これ美味しそう~」
「これ美味しかったよ~」
「これはイマイチ~」
「ほんとに~⁉」
「わたしは、これよりコッチが好き~」
と、おしゃべりして、そのほとんどを買わない。
「美味しい」「好き」と評しても、買うとは限らないのだ。
会話は、食品15種以上におよび、購入は1つと2つ。
観察していると、けっこう面白い。
◆結論
世の男性陣に、女性たちとのショッピングの極意を伝授しよう。
男はカフェに行け!
これだ。
これだけだ。
もちろん、奥さんを1人なんかにしてはいけない。
娘とか、友達とか、女性2人以上にして、自由にショッピングモールに放つのだ。
数時間後、笑顔でカフェに来てくれて、「ありがとう」を連呼してくれる。
お茶してもらって、荷物を預かって、再度、ショッピングへ放つ。
しばらくすれば、さらなる笑顔と感謝を抱いて、再会しに来てくれる。
これは、有料級の、もの凄いアドバイスなのだ。
◆〆
帰宅後、焼きたてバームクーヘンを、ゆかりちゃんも食べた。
僕とゆかりちゃんの、それぞれに1つということで、バームクーヘンは、2つ購入していて、僕は車内で僕の分を開封し、半分食べてたのだ。
その残り半分を、帰宅した今、食べるにあたって「ゆかりちゃんも、どうぞ」と、すすめたのだ。
ゆかりちゃんが、自身の分は、翌日食べるつもりゆえに開封する気がないのを、僕は感じ取っていたし、僕はそもそもスイーツは、ホンの少しで充分なのだ。
ゆかりちゃんは、自分が好きすぎるから、最初は遠慮した。
遠慮したが、ひと口食べたら、止まらなくなった。
そして、
(瞬きが遅く、眼を閉じる時間が長く、首を左右にホンの少し振りながら)
「これは、・・・言葉にならないほどの美味しさ」
と、少し、格好をつけて言った。
(しみじみと感じ入る顔)(もはや女優)
僕は、(格好つけた言い方の割には、普通のコメントだなぁ)と思ったが、それは口には出さなかった。
僕は、普通のコメントを、ホンの少し女優のように格好つけて言う、そんなゆかりちゃんが大好きなのだ。
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