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『奇跡』のタイミング! あと5秒待てんかったか~!

妻のゆかりちゃんは、サスペンスドラマを観ていました。
僕は、YouTubeを観ています。

僕は、さだまさしさんのコンサートをBluetoothイヤホンで聴いていました。
2007年のコンサート動画です。

しばらく聴き入っていました。
コンサートはエンディングに近づいています。あと2曲です。

『奇跡~大きな愛のように~』のイントロが流れました。

僕の大好きな歌です。
ラブソングです。

僕は神様でないから 本当の愛は多分知らない
けれどあなたを想う心なら 神様に負けない
たった一度の人生に あなたとめぐりあえたこと
偶然を 装いながら奇跡は いつも近くに居る

『奇跡~大きな愛のように~』の歌詞の1部を引用

「あなたを想う心なら 神様に負けない」

この歌詞を、ゆかりちゃんに届けたくて、1人カラオケで練習しました。
でも、結局は、音域が広過ぎて、持ち歌にすることをあきらめた曲です。

つい、小さな声で歌ってしまいます。
もちろん、サスペンスドラマを観ているゆかりちゃんに配慮し、ボリュームは最小です。

イヤホンから聴こえるさだまさしさんの歌に、自分の小声を重ねます。
ほとんど声は出ていません。僕の脳内で流れるだけです。

心地よく、ウットリしました。
メロディーと、さだまさしさんの歌声と、脳内で流れる自分の歌声と、
そして、歌詞の意味に、僕は没入しました。


サビです。

♪ああ 大きな夢になりたい~
♪あなたを 包んであげたい~
♪あなたの笑顔を~
♪守るために~
♪多分 僕は~

(そうだ。僕は、ゆかりちゃんの笑顔を守るために・・・)

♪生まれてき……


「どうしたの? 苦しいの?」
と、ゆかりちゃんの声。

目を開けると、ゆかりちゃんが心配そうな顔をしています。

(サビの、1番イイところだったのに……)
(あと、「た~~~」だけだったのに……)
(僕の、ウットリした顔って、苦しそうなのか?)

3つの思いのうち、1つさえも、言葉にはできませんでした。

「あ、お、べ、別に」と、
なぜか、歌っていたことがバレないように誤魔化します。
しかも、僕の脳内は大爆笑!

(なんちゅうタイミングやねん!)

ツッコミを入れると、余計に笑けてきます。


最悪……、逆にある意味、最高のタイミングで声をかける。

素人に、できるわざではない!
笑いの神に認められた、ごく少数のお笑いの精鋭だけが成せる業

観客がいなかったことが、まー、残念です。
あなたに、一部始終を見せたかったなぁ~。

僕は、こんな感じだったのです。

注)手は上げてなかったと思います。
 しかし、ココに声をかけるか?


座右の銘「1日1笑」は、伊達だてではありません。
(ゆかりちゃんの座右の銘です)

「1日1回以上笑う」ではありません。
「1日1回以上(家族から)笑いをとる」という意味だそうです。

(あんた、お笑い芸人か!)

あかん、ツッコミを入れると笑けてしまう。


そんなこんなで、
僕は、ゆかりちゃんが大好きです。






チャオ!


※この記事は、エッセイ『妻に捧げる3650話』の第1003話です
※この記事は、過去記事の書き直しです

参考動画 ↓

※当時観た動画は削除されていました。
※ゆかりちゃんは、絶対に、全部聴いてください。


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奈星 丞持(なせ じょーじ)|文筆家
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