第138話 マスター
ゆかりちゃんが言った。
「わたし、インターネットをふるさと納税することにしたの~」
ちょっと、意味がわからない。
普通は、わからない。
だが、僕は【ゆかりちゃんマスター】だ。
僕には、わかったのだ。
この発言は、「わたし、熊本県の被災者支援は、ふるさと納税ですることにした~。インターネットで、その手続きをする~」という意味だ。
ゆかりちゃんに確かめたら、「さすが、じょーじ!」と褒められた。
◆九州豪雨被害
西野亮廣さんのオンラインサロンで、熊本県の被災者支援が進んでいないことを知った。
コロナウイルス騒動で、熊本県以外のボランティアが活動できないのだ。人手不足で支援が進まないようだ。そして、カビの怖さには驚いた。カビで人は死ぬと知った。
正直、熊本県の「県外ボランティア拒絶」を責めたくなる。非難したくなる。だが、責めても非難しても、そんなのは支援にならない。1番言いたいだろう人たちが、そんなことを言ってないのだ。口ではなく、手や足や身体を動かしているのだ。
全部を語れないけど、こうして書いていると、涙があふれてくる。いろいろな感情がある。自分の無力を情けなく思う感情も、多分にある。
せめて、と思って、指定の救援物資をホンの少しだが援助した。
欲しい物が、欲しい所に届く仕組みだった。物は、リストの中から選べば良く、そして住所の入力がいらなかった。
このことを説明したら、「わたしもする」とゆかりちゃんが言ったのだ。
◆行政のシステムって、どうなんだろう
ゆかりちゃんの選択は、ふるさと納税での支援だ。
ふるさと納税か、と、どうしても考えてしまう。
・・・行政かぁ、と思うし、間接だなぁ、と思ってしまっている。
一抹の不安もある。
行政に関わる人に不信感などはない。一生懸命な人が大多数だろうと思う。ただ、上のハンコが必要というシステムには、マイナスのイメージしかない。
ふるさと納税でも、間接的には支援になるのかもしれないが、今は、直接的な支援が、より良い気がする。
嗚呼。 僕は、力が欲しい。
こんな時には、僕の言葉など、ほぼほぼ無力だ。
無力な僕を、それでも良しとして受け入れて、側にいてくれる。そんなゆかりちゃんに、僕は感謝しかない。
僕は、ボランティア活動に行く。現場に、まず1回行ってみる。
でも、そのまえに、ゆかりちゃんを幸せにする。
文章がまとまらない。
とにかく僕は、ゆかりちゃんが大好きなのだ。
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