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第82話 挨拶


【挨拶】とは。

Wikipediaによると

新たに顔を合わせた際や別れ際に行われる、礼儀として行われる定型的な言葉や動作のことを指す。 <中略> 日常生活には欠かせない人と人とが気持ちよく生活できる言葉でもある。

とある。


僕とゆかりちゃんで決めたルールに「挨拶は必ずする」がある。


必ずだから、たとえケンカをしていても、挨拶はするのだ。

「おはよう」とか「おやすみ」を、ケンカ中でも言う。


昔、確か染谷和巳さんの著書からだったと思う。染谷氏の著書は、片っ端から読んだので、タイトルはわからない。

染谷氏から、「挨拶を【嫌がらせの道具】にしてはいけない」という意味のことを学んだ。

挨拶は、純粋に挨拶がイイ。

ケンカしたときに挨拶しないと、その瞬間、挨拶が【嫌がらせの道具】になる。

誰かには挨拶して、誰かには挨拶しない。これも挨拶が【嫌がらせの道具】になってしまう。


海外旅行に行くと、欧米人が気さくに挨拶するのに驚く。

ただ同じホテルを使っているだけなのに、「good morning!」とか「hello!」とか、頻繫に挨拶される。

日本人は礼儀正しい、なんて思い込んでいた自分を恥じた。

昔の日本人なら挨拶したのかもしれないと思うと、さらに自分が情けなくなった。

イタリヤでも、たくさんのイタリア人から「チャオ!」と声をかけられた。


そんな、海外旅行での体験から感じ、染谷氏の著書から学び、以来25年間、僕は、誰にでも、どんなときでも、自分から、挨拶を行なってきた。


そんなにバカデカい声ではしない。TPOを考えて、会釈のみのときもある。実は人見知りなので、初対面の方には小さい声になる。


僕の会社では、挨拶をしない人がいる。

挨拶を、したり・しなかったりの人もいる。

「あの新人は、挨拶もせん!」と怒る年配の方が何人かいるが、その先輩方が、自分から挨拶しているのを見たことがない。

挨拶の返しも「ウム」とかだ。


僕はわかった。

挨拶をマウンティングに使う人が、けっこういるのだ。

オレはお前より偉いのだ。だからお前は挨拶しろ!

オレは偉いのだから、挨拶はしても・しなくても良いのだ。

・・・という人がいるのだ。

それも、意外なほどたくさんいるのだ。


なんて情けないんだろう。

なんて恥ずかしい考え方なんだろう。

でも当人は、カッコイイとか思っている。おそらく。

ますます情けない。


正直、この地域は多い気がする。

常識は、地域で変わる。


僕の田舎も多そうだ。たぶん多い。


関東では、少数だったと思う。もちろんいたけれど、多数派ではなかった。僕の主観だが。


今日、メモの山を整理していたら、『挨拶・マウンティング』と出てきて、(これ、ゆかりちゃんに言いたかったじょーじ説だ・・・)と思い出した。

なので、ここに書いているのだ。


さて、今日はカレーだ。

ゆかりちゃんのカレーは旨いのだ!(実は『ためしてガッテン流カレー』なのだけど)


おっと。

「カレーもでしょ!」「も!」と怒られそうだ。


僕は、そんなゆかりちゃんが大好きなのだ。






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奈星 丞持(なせ じょーじ)|文筆家
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