この記事の【◆仮説】は要らなかったかも…、でもコレが僕の【味】でして…
書きのたねさんの記事に、刺激を受けました。
たねさんは、この記事の中の、
この部分に、僕は刺激を受けたのです。
◆僕にもあった
同じことが僕にもあったのです。
ってことが、あったのです。
◆似て非なる涙&記事
書きのたねさんの記事は、イイ記事です。
読んで、泣けてきます。
この僕にも少し、気持ちが分かります。
読後、「ええ記事書くなぁ」と、僕は唸りました。
対して僕のこの記事は、読んでも泣けません。
きっと、気持ちも分かりません。
◆落涙まで、時系列で説明します
約20年前です。
当時の部下から「新宿鮫の『毒猿』が最高にオモシロイっす!」と聞きました。大沢在昌さんの小説で、新宿鮫シリーズの第2作ということでした。
ならばと、僕は、シリーズ1作目の『新宿鮫』から読み始めました。
確かに面白い。刑事ものですし、ハラハラドキドキします。
新宿鮫Ⅱの『毒猿』も、それはそれはメチャクチャ面白く、僕は新宿鮫シリーズに、どっぷりと嵌りました。
新宿鮫Ⅲの『屍蘭』も読み、Ⅳの『無限人形』も読みました。
僕は、確か、『無限人形』の発売日を心待ちにしていて、本屋さんで買って帰りました。
寝る態勢を整えて、布団にうつぶせになって読み始めたのです。
途中で、(明日も仕事だし、どこかで(読むことを)やめないとなぁ)と思いました。
少しして、(これは、途中でやめるなんてムリだな)と思い、寝不足になっても構わないと、覚悟を決めました。
外が明るくなってきて、
クライマックスも読み終え、
あと数ページで終わる。
というタイミングでした。
視覚情報ではなく、「ポタ」という音で違和感を感じたのです。
本の上に、涙が落ちたのです。
その音です。
涙が本のページを濡らしていることを、目で確認しました。
でも、哀しい場面ではありません。
今は、感動的なシーンでもありません。
それらは、もう、だいぶ通り過ぎています。
締め括りというか、まとめというか、そういうところを読んでいるのです。
哀しい涙でもない。
感動の涙とも、少し違う。
もちろん、嬉し涙ではない。
とても不思議でした。
初めての涙だったのです。涙の理由が分かりません。
「これはいったい、どういう涙なんだ?」
と、けっこうな時間を費やし、僕は考えました。
たぶん15分くらい。
「おそらく…」
という言葉が付いてしまうのですが、
「大沢在昌さん、ありがとうございます」という感謝の涙です。
すごく素敵な時間だった…。
こういう気持ちになっていたのです。
脳は、
冷静に、小説を面白がり、味わい、感動し、喜んでいました。
対して、僕の身体は、
60兆個の細胞は、
大歓喜に包まれていたのでしょう。
4~5時間、時間を忘れて、
夢中になって、
ドキドキして、
ワクワクして、
楽しくて、
哀しくて、
考えさせられて、
感動して、
スッキリして(カタルシスってやつかな)、
登場人物に魅了されて、
どんな遊園地よりもスリリングで楽しく、
どんな映画よりも最高の物語で、
至高の4~5時間だったのです。
この涙と同じ涙は、後にも先にも流れていません。
たった1度きりです。
この体験は、ときどき、親しい人に語ってきました。
珍しい体験ですからね。
だから、この記憶は、僕の脳内で、それほど風化していないハズです。
後に、この『新宿鮫Ⅳ 無限人形』が、直木賞を獲ったと知り、深く納得しました。
でも、不思議(&もしかしたら失礼かも)なんですが、ストーリーは憶えていないのです。
また、近々、再読したいですね~。
新宿鮫シリーズを未読の方が、いきなり『無限人形』を読んでも、充分に楽しめると思います。
でも、可能なら『新宿鮫』『毒猿』『屍蘭』『無限人形』という順で、読んでいただきたいです。
僕は、この後も、新宿鮫シリーズを追いかけて読みました。
でも、全部は読んでいません。
どこかでフェードアウトしちゃったんですよね。
でも、読めば絶対にオモシロイことは間違いありません。
大沢在昌さんの、新宿鮫シリーズ以外の小説も読みましたが、やはり面白かったです。
オススメできます。
そして、新宿鮫シリーズⅠ~Ⅳは、
激推しです。
僕がこの国の最高権力者なら、日本国民の義務にします。
4大義務。『教育』『勤労』『納税』『無限人形』です。
◆仮説
この現象の、似て非なるモノに、「鼻水」があります。
花粉症の鼻水です。
流れ落ちることが自覚できない『涙』と、
流れ落ちることが自覚できない『鼻水』とでは、かなり違いがありますね。
共通点は、脳より身体の方が素直、ってところでしょうか。
先にご紹介した 書きのたねさんの記事 も、
ということの、証拠みたいなモノです。
もし、あなたが、自覚ない涙をこぼしたなら、あなたの身体が脳より先に泣いているのです。
どうぞ、あなたは、あなたを労わってあげてください。
心と身体に、『優しさ』という栄養を与えてあげてください。
たねさんのケースみたいな場合は、お友だちとかnote仲間とかに
「さびしいよう~」
と、泣きついてイイのです。
自分自身にも、
「泣きついてイイんだよ。かまわないんだよ」
と、優しい言葉をかけてあげましょう。
自覚のない鼻水がこぼれたなら、耳鼻科に行ってください。
花粉症と分かっているのなら、クスリを服用してください。
お友だちに「鼻水が自覚なく落ちるの~」と泣きついても、こちらは効果はありません。
似て非なるモノなのです。
◆〆
妻のゆかりちゃんは、たねさんの記事は、読まないかなぁ。
長いからなぁ。
別に、そんなに長くありません。
ゆかりちゃんにとっては、長文なのです。
そして、あの記事は、高速スクロールしちゃダメな記事です。
ゆっくり、味わいながら、読むべき記事なのです。
僕は、ゆかりちゃんが大好きです。
チャオ!
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