第511話 2本が主流か、それとも4本か? どちらでもNGのタイミングとは
※ この記事は2020年5月の記事の書き直しです。
今日は、『カンチョー』のお話です。
病院で行なうカンチョーではなく、小学生男子が行なうカンチョーのお話です。
◆カンチョーとは
僕の場合、小学校の4年生の時に流行ったはずです。
5年生だったかなぁ。
男子は、かなり夢中になります。
やられたからやり返す。
このセリフはなにも、半沢直樹さんだけのモノではありません。
「1回は1回だ~」と言いながら、受けたダメージ以上のカンチョーをお返しすることを目論みます。
それが延々と繰り返されて、そして、かなり本気で攻撃しあいます。
この『カンチョー』を、知らない人っているのでしょうか?
念のために説明します。
教会で祈るとき手を組みます。
顔の前か、はたまた胸の前か。
指を、互い違いに組み、両手で1つのグーを作ります。
その形から、人差し指と中指、左右で合計4本の指を伸ばします。
この形です。
この伸びた4本の指が、武器なのです。
これで攻撃対象者の、おしりを狙います。
正確には、おしりの穴を狙います。
そして、突きます!
この行為が、『カンチョー』です。
◆カンチョーの怖さ
これが決まると、かなり痛いです。
油断しているときなどは深刻なダメージを負います。
息が止まり、悶絶します。
その様が面白いのです。
演技ではなく、本当に苦しんでいるという面白さです。
このカンチョーのダメージは、一瞬はメッチャ苦しく、しかし痛みは長く持続しません。
そういう特徴があります。
なので、攻撃側は、そこまで手加減を考えなくて良いのです。
逆に、『くる!』と感じて、攻撃より早く肛門をギュッと閉めれば、痛さは半減します。
そしてこの防御は、時に攻撃側にダメージを与えます。
攻撃側が、突き指してしまうのです。
痛みが続くのは、突き指の方なのです。
※ 今、グーグル検索してみましたら、「人差し指2本」とありました。
※ 僕の田舎とは違って、2本がスタンダードなのかもしれません。
※ この場合、突き指のダメージがより深刻になると思われます。
◆男子限定の遊び
こんな下品で、かつ、やんちゃな遊びは、アホな男子しかやりません。
男子の中でも、おとなしいタイプは、攻撃対象にもなりにくいですし、そもそも攻撃してきませんから復讐の対象にならないのです。
もっぱら、アホでやんちゃな男子が行なう遊びです。
8割の男子が、クラスで流行ると、やっちゃってたのではないかなぁ。
攻撃の威力がエスカレートしすぎで、誰しもが無意識に、自分の肛門や突き指のダメージの深刻さを想像するようになり、自然にカンチョーブームは終息します。
いっときのブームが去ると、誰もやらなくなります。
そして忘れたころに、また誰かが誰かに攻撃して、プチブームになったりします。
そんなアホな男子ですが、さすがに、女子には攻撃しません。
「エッチ!」とか「ヘンタイ!」とか、完全に嫌われてしまうからです。
それが、アホな男子にもわかります。
総スカンになり、女子全員を敵に回してしまうことでしょう。
要は、カンチョーとは男の子の遊びであって、アホな思い出なのです。
◆大人が⁈
このカンチョーを、50代になった僕が食らいました。
攻撃されたのです。
攻撃したのは、小学生の男子ではありません。
ゆかりちゃんです。
大人です。
しかも、女性です。
ゆかりちゃんの名誉のために、事実を書きます。
決して、本気での攻撃ではありませんでした。
手加減していました。
が!
明確に【肛門】を狙った攻撃でした。
◆タイミング
ぜんぜん痛くはありませんでした。
苦笑いしながら、僕はこう言いました。
「この攻撃は、たとえ冗談でも、アカンって~~~」
「痔の手術の、あとだよ~」
痔の手術後、まだ間もないということを、すっかり忘れていたゆかりちゃんは大笑いです。
「にゃはははははははは~~~~~!」
「ごめ~ん!」
「忘れてた~~~!」
「にゃはははは~~~!」
「痛かった?」
「にゃははは~~~!」
僕は、そんなゆかりちゃんが大好きなのです。