第419話 限界までネタバレを最少にして、マンガ『進撃の巨人』を解説する


ラジオのトークテーマを、僕は「進撃の巨人」とした。
それが、思わぬ失態を晒すこととなった。


◆きっかけ

土曜日に、ゆかりちゃんと一緒にマンガ喫茶に行った。

僕は、月に1度、マンガ喫茶に行くのだが、先月は行きそびれて2ヶ月ぶりだった。
ランチセットにすると、かなりお値打ちに、食事と漫画が楽しめる。

僕が、真っ先に読むのは、『月間別冊少年マガジン』だ。
分厚いが、僕が読むのは『進撃の巨人』のみ。

読み逃していた5月号と、今月の6月号の2冊を、入店と同時にゲットして、それから席に着く。

すると、なんと5月号で、『進撃の巨人』は完結していた。


◆失態

ラジオのトークテーマを「進撃の巨人」としたが、その内容を語るつもりはなかった。

僕の予定は、
「おもしろかった」
「泣いた」
「ミカサが可愛いんだ」
「ゆかりちゃんの、好きなマンガってなに?」

と、ほぼ、何も考えていないのと同じだった。

キッカケさえ与えれば、あとはゆかりちゃんが、楽しくて面白いトークにしてくれる。
そういうスタンスだったのだ。

ところが、ゆかりちゃんは、
「じょーじが思う『進撃の巨人』の面白さを語ってみや~」
と、そんなボールを僕に投げた。

僕は、つい、行き当たりばったりで語ってしまった。

そして、あとで聴いてみたら、『進撃の巨人』を読んだことのない人が、「読んでみよう」とは、とても思ったりはしない、、

そんな、トークだった。

悔しい・・・。
悔しすぎる・・・。

なので、ここで、改めて書く。

じょーじ流『進撃の巨人』解説(ネタバレ最少バージョン)だ。
※ 注意:「最少」なので、最少のネタバレはある


◆巨人の大きさ

小型巨人:3メートル級
大型巨人:15メートル級
超大型巨人:60メートル級


◆巨人の特徴

⋄性別:なし(生殖器官がない)
⋄人間のみを食らう
⋄そして吐く
⋄人間を、食料として食べるのではなく、
 「食べる」という行為のためだけに、食べる
⋄原則、知性はない
⋄うなじが弱点


◆壁とは

壁:高さ50メートル、厚さ10メートルのコンクリート的な壁
1番外の壁:ウォールマリア(イメージは東海3県全域を囲む壁)
2番目の壁:ウォールローゼ(イメージは愛知県全域を囲む壁)
3番目の壁:ウォールシーナ(イメージは名古屋市全域を囲む壁)
※ 注意:設定は、もっと広いらしい


◆キャラの魅力

⋄理不尽に対し、微塵もあきらめることなく全力であらがう主人公、エレン
⋄エレンしか見えていない、強すぎて、切なくて、可愛いすぎる、ミカサ
⋄ムーミンのスナフキン的魅力を持ち、強すぎる×強すぎる、リヴァイ兵長
⋄思慮が深く広く、意思がしなやかで強い、男が憧れる男、エルヴィン団長
⋄苦悩する裏切り者の、ライナー
まるでゆかりちゃん?みたいなキャラの、サシャ
⋄ツンデレがたまらない、格闘技の達人&美少女の、アニ
※ まだまだいるのだが…ここまでとする
⋄全キャラクターが、完璧にキャラ立ちしている
⋄悪人までが、ある意味魅力的に、キチンと描かれている


◆ストーリー 前半

⋄巨人の謎に迫る
⋄壁の外の世界への興味
⋄巨人との戦い(人間VS巨人)
⋄「どういうことだ?」という、アクション&ミステリー


◆ストーリー 後半

⋄壁の中が『全世界』ではなかったと、壁内の人間に明かされる
⋄全人類 VS 壁内の人間
⋄壁内人間同士の、勢力争い(主に思想的争い)
⋄「どうしてなんだ?」
 「どうなるんだ?」
 「自分がエレンだったなら、どうするだろうか?」
 「自分がアルミンだったなら?」
 という、ヒューマン&ミステリー


◆短くまとめる

ゆかりちゃんに、「長い」と言われるので、コピーライターになったつもりで、超~短く、まとめてみる。

『進撃の巨人』というマンガは、

【巨人】という戦闘力に翻弄される、恋、青春、人間、そして、愛の物語

・・・なのだ。


◆〆

壮大なストーリーだった。

読み終えて、得も言われぬ満足感が、僕の胸に満ちた。
少しだけ涙があふれた。

はたして、この記事は、
『進撃の巨人』を読んでいない方に、どんな影響を与えるだろうか。

3人くらいは、新たな『進撃の巨人ファン』が、誕生してほしい。

ゆかりちゃんが、その1人なら、最高だ。

僕は、ゆかりちゃんが思うよりも、ゆかりちゃんが大好きなのだ。




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奈星 丞持(なせ じょーじ)|文筆家
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