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まぜたらアカンかった話

僕のスマホがandroidだった頃のこと。

僕は、「オッケーGoogle」「3分後にアラーム鳴らして」と、言葉でアラームをセットする。
それが習慣になっていた。

カップラーメンの時間を計るとき、もうキッチンタイマーなんて必要ない。


対抗心を燃やしたのか、僕のアラームセットを「素敵!」と思ったのか、いずれにせよ、妻のゆかりちゃんがマネをするようになった。

「ヘイSiri」「3分後にアラームを鳴らして」と、iPhoneに言葉で命じるのだ。

そのセリフを言った後、僕の視線をメッチャ気にしている。
絶対に僕と目を合わせないのが、逆に、凄~く気にしている証拠だと思う。


「マネするようになったね」と、僕が言うと、
「は? 何のこと?」と、ゆかりちゃんはトボケる。

でも、ゆかりちゃんは自ら墓穴を掘った。
「実は、マネしていました」と、自供したのと同じだ。


ゆかりちゃんは、iPhoneに、こう語り掛けたのだ。

「オッケーSiri!」
「……?」


まだ気づいていない。

「オッケーSiri!
 ……あれ?
 オッケーSiri!……?
 あ、Googleだ! …ちがう! Siriだ!」


全部、僕は聞いてしまった。
メッチャ僕のセリフを意識していたという、決定的な証拠だ。

これが、計算で間違ったのなら、ボケの天才だなぁ。






おしまい


※この記事は、エッセイ『妻に捧げる3650話』の第1505話です

PS. 僕のKindle本 ↓『いいかい、タケルくん』【考え方編】です。


読むと、恋人ができてしまう自分に変わります。
恋愛とは、若者だけのものではありません。

人生100年時代。
40代、50代、60代、70代でも、恋愛って必要です。(僕の主観です)
そばにいるパートナーは、誰にだって必要ですよ。(僕の感想です)

「考え方」ですから、若者だけでなく中年にも参考になります。
もちろん若い男性には、モロ、参考になります。

女性にも参考になります。
【男の思考】が詳しく書かれていますから。
「男性って、そんな考え方をするんだぁ」と、きっと参考になります。

ご一読いただけたら幸いです。


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奈星 丞持(なせ じょーじ)|文筆家
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