第267話 映画『えんとつ町のプペル』を、僕なりに全力(超微力)応援する記事-その⑮【あえて使わなかった単語】
この、超微力応援記事も、今日が最後となります。
明日は、いよいよ、映画公開日です!
「最後」と書きましたが、映画公開中も、例えば、僕が観てきた感想とかを記事にすると思います。
さて、タイトルを【あえて使わなかった単語】と、しました。
その単語とは、
努力
です。
西野さんは、戦略家でもあり、凄く頭もイイので、とかく「天才」と称されます。
もちろん天才でしょう。そこは否定しません。
しかし、とてつもない努力をし続けてきたのです。
それは、想像を絶する【 量 】です。
努力量です。
簡単には、信じられないんじゃないかな。それほどの量なのです。
今日は、ここにスポットを当てます。
◆作品を届ける努力
西野さんは、絵本作家ですが、描いて終わりではありません。
「クリエイターは育児放棄するな」という、有名な【西野節】があります。
「作品は、クリエイターにとっては『わが子』で、生みだして終わりじゃダメだ」と、言うのです。
「届けてるまでが、クリエイターの仕事なんだ」と。
当然、西野さんは、その『届けるための努力』を行ないます。
そして、このマーケターとしての天才性が、世間を驚かせました。結果がメチャクチャ出たのです。
ビジネス書を出せば、10万、20万部の大ヒット。
絵本は55万部の、大、大、大ヒット。
誰も理解してくれなかった、絵本の全ページ無料公開も、大成功。
今や、絵本はインターネットで、無料で全ページ見れるのが、スタンダードになりました。たいていの絵本が、無料公開されています。
秋元康さんに言われたそうです。
「西野君は、おそらくずっと、過小評価され続けるよ」と。
西野さんの作品のクオリティは凄い。しかし、届けることが上手いからヒットしたのだと、誤解される。そうのように、秋元康さんは予言されたそうです。
さて、その『作品の届け方』ですが、このマーケティングに注がれる努力の量が、尋常じゃありません。
実験し、データを取り、仮説を立て、また実験します。
ありとあらゆる方法を、考え、そして実践します。
このマーケター活動だけでも、多忙なビジネスマンを上回る仕事量です。
努力量です。
◆指が変形
西野さんの絵本は、その描き込み量がもの凄いという特徴があります。
0.03ミリの、黒のボールペンのみで、描くのです。
1枚の絵。絵本でいうところの「1ページ」に、1ヶ月以上もかかるのです。描いても描いても進まず、西野さんは、タモリさんに、弱音を吐いたことがあります。
それほどの、【描き込み量】です。
アトリエに籠って、19時間とか、20時間とか、描き続けるのです。
「指が変形した」と、どこかでポロっと、西野さんが言ってました。
睡眠時間は、だいたい2~3時間。
「若かりし頃、いきなり売れっ子になって、寝る暇がないほどの忙しさだった」
「そのときに鍛えられた」
「だから、慣れてるんです」
「もう20年、そういう生活です」
と、西野さんは、こともなげに語ります。
投入する時間の割合は、「作品作り9に対し、届ける努力1」とのことです。
僕は、漠然と、5:5くらいと、思っていました。
なぜなら、届けるための努力にだって、かなりの時間を割いていることを、知っているのです。見ているのです。想像できるのです。
TwitterやFacebookの投稿の時間で、「あの時間まで起きていたの? 今、Voicyの直前で起きたとしても、3時間しかないじゃないか」、なんてことが、普通にあるのです。
深夜や早朝のライブ配信などで、疑いようのない努力を、サロンメンバーは見て、知っています。
もう何度、「少しくらい、寝てください」、「ああ、またライブ配信してる~。眠ればいいのに~」と思ったことか。
この『届ける努力』にかける時間が 1 なのです。
作品作りにかけた時間が 9 なのです。
異常な時間を重ねて、西野さんは、絵を描いてきたのです。
ここまでの、異常な努力を、15年も続けたので、
「作品のクオリティをあげるのは簡単」
「時間を使えばイイだけ」
「眠らなければイイだけ」
と、サラッと言ってのけます。
そして今、西野さんは、ほぼ徹夜という毎日を続けています。
◆インターン生、まーちゃんは現場で見てきた
まーちゃん(株式会社NISHINOのインターン生)の記事が、こちら ↓
この記事の中に、「届ける」だけでも、こんなにもやることがあるのか⁈ と、具体的でわかりやすい記述があります。
まーちゃんの、マガジン【映画『えんとつ町のプペル』現場レポート】には、映画製作の現場を見てきた、まーちゃんの、生の声が綴られています。
西野さんの、作品を作る努力と、作品を届ける努力の、トータルの努力量に、驚愕します。
◆オンラインサロン
今、西野さんの、オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』は、会員数が7万3千人です。
もちろん国内最大です。
って言うか、海外にオンラインサロンがないですから、世界最大です。
このオンラインサロン、スタートは23人だったそうです。
この有料の(月額980円)のオンラインサロンでは、会員のサロンメンバーは何を得られるのか?
ひと言でいうと、メルマガです。
会員限定のメルマガが、毎日読めるのです。
さて、私も、こうしてnoteを毎日書いておりますが、これって、決して楽ではありません。
私の場合、1記事に、平均4時間くらいかかります。
アウトプットの時間のみです。
ちなみに、アウトプットするには、インプットが必要です。4時間以外に、インプットの時間も、どうしても必要になります。
まして、西野さんの記事は、7万人のサロンメンバーを納得させるものです。
文字数は、毎記事、2000~3000文字です。
納得どころか、僕なんか、しょっちゅう唸ります。
「凄いなぁ」と悶絶します。
そんなのを、たまに書くのだって大変ですよ。それを毎日書くんです。
23人が、73,000人に増える、そういう記事です。
無料のSNSの人数ではありません。有料の会員数です。
凄いんです。
◆朝の日課
西野さんは、毎朝7:00にVoicyに、音声投稿されています。
こちらでは、オンラインサロンの内容のような最新情報ではなく、普遍的な内容を、西野節でもって語られています。
充分に【有料級】の情報が、無料で、毎日聞けます。
そして、その内容をアメブロに文字化します。
さらに体型維持のため、毎朝、10㎞ジョギングします。
帰って、著書にサインを入れて(たぶん数百~数千冊)、それを梱包し、発送します。サイン本の注文に、対応するという日課です。
幻冬舎の箕輪さんが、YouTubeで言ってました。
「僕は二日酔いなのに、一緒に飲んでた西野さんが、朝、ジョギングに行くのを見たんだけど~。もう、僕には西野さんが眩しくて・・・。眩しすぎて、ぜんぜん直視できなかった~」と。
◆どぶ板営業
西野さんは、「インターネットで網を放っても、網目がデカくて、もう、これでは魚は獲れない」と、いち早く気づきました。
多くの人々がインターネットに慣れて、広告や宣伝に対し、「スルーすること」を覚えたのです。
そこで西野さんは、1人1人にコンタクトを取って、コアファンを作るという方針に、切り替えました。
「網を捨てて、銛を持った」
「1人1人を、銛で、刺しに行く」
西野さんは、そんな比喩をよく使います。
ニューヨークでの初の個展は、その資金をクラウドファンディングで集めたのですが、支援が自然に集まるハズがありません。
誰も、クラウドファンディングというものを、知らなかったのですから。
そこで西野さんは、テレアポ営業ならぬ、Twitterメッセージ営業を行ないました。
メッセージで、1人1人に説明と支援要請を行なったのです。
叱られたり、なじられたりと、きっと、罵声を浴びたことでしょう。冷笑も嘲笑もあったでしょう。
普通なら、心折れる作業です。
単独公演のチケットも、なんと西野さんは、『手売り』したのです。
あえての『手売り』です。2000枚です。
買ってほしいというアクションは、Twitterメッセージ営業です。
チケットは、郵送したりしません。
わざわざ、西野さんが届けるのです。日本中のどこであってもです。
もちろんこれも、コアファンを作るためです。
西野さんは、こういった活動を「どぶ板営業」と言っています。
また、「世界1、ひざを突き合わせて人と話した人間になる」と、宣言しています。
さて、この方が成功すると知ったとして、
あなたは、これが、できますか?
飛び込み営業と、ほぼ同じくらいの、メンタル負荷がありますよ。
僕には、できそうにありません。
西野さんは、芸能人です。
「そこまで落ちたのか」と、きっと誤解されます。
西野さんは言います。
「エンタメで世界を獲るって決めたから、頭だって下げれるし、どぶ板営業もするし」と。
自分が、自分の、【今】【ここ】に没頭すると、誰かにどう思われるとか、そんなのどうでもよくなるって、ホントなんですね。
◆その歳月
12月25日公開の『映画えんとつ町のプペル』のストーリーを、西野さんが書きあげたのは、9年前です。
「誰も知らない『映画えんとつ町のプペル』を、映画館に観に来る人はいない」と、そのストーリーの3分の1だけを『絵本』にしました。
『絵本えんとつ町のプペル』を、分業制で作りました。
その絵本を、多くの方に届ける努力をしました。
舞台えんとつ町のプペルを行ないました。
そして、映画化が決まりました。
映画製作に4年の歳月が流れました。
絵本作家になって、15年です。
挑戦して、挑戦して、叩かれて、叩かれて、15年です。
言うならば、「実のならなかった15年」なのです。
最大の努力を続けた15年です。
あなたに問います。
「たとえ実がならなくても、15年間、努力を続けられますか?」
僕は、この問いを、僕にも向け続けます。
◆支援
西野さんはクリエイターであり、それを届けるマーケターでもあります。
そして、オンラインサロンのリーダーです。
これだけで、超絶多忙です。
でも西野さんは、サロンメンバーの支援を、ガンガン行ないます。
西野コンサルで、コンサルし、そして支援までします。
そして今年は、コロナに対応しました。
対応するしかありませんでした。
映画製作や、映画の宣伝が、コロナのせいで計画がとん挫します。
そんな中、西野さんは、サロンメンバーの実店舗のコロナ対応にも動きました。
コロナで苦境に立たされた、吉本興業や、吉本芸人まで支援します。
クラウドファンディングのプラットフォーム『シルクハット』を覗いてみてください。
吉本芸人が、ものすごく助かっているのが、一目瞭然です。
豪雨被災者も支援しました。
熊本県や岐阜県などの被災地に、人、物、義援金を送りました。
そして、勇気や希望も届けたはずです。
僕は、そう感じました。
◆現在
この、映画を多くの方に届けるため、多くの方に、映画館へ足を運んでいただけるために、ありとあらゆる活動を行なっています。
西野さんや、絵本えんとつ町のプペルを知っている方は、かなりの確率で、映画館へ行くでしょう。
今は、「知らない方へ知っていただく」という宣伝に、注力しています。
もう1つ。
誤解している方の、誤解を解くことにも、努力を注いでいます。
【小さな子ども用の、絵本の映画版】という誤解です。
「大人の自分には、ちょっと興味ないなぁ」という誤解。
ストーリーは、むしろ、大人がド真ん中にハマるものです。
考えさせられてしまう、問いもあります。
今日も西野さんは、取材を受け、テレビで広報活動をし、ひとりでも多くの方へ届けるために、また、徹夜をするのでしょう。
そんな中、西野さんは、「この、すばらしい作品を作ってくれたクリエイターさんに」と、感謝の意を届けたりと、もう僕は、書いていて、泣けてきます。
どんだけ頑張るんですか。
まだ、頑張るんですか?
ああ、西野さんが、キングオブ美酒を浴びれますように!!
◆じょーじの小言
僕は、西野さんがディズニーを倒すと、確信しています。
この、映画えんとつ町のプペルは、大ヒットとなり、そして、超ロングランとなることでしょう。
僕は、残念ながら、明日は仕事(24時間業務)のため、映画館へ行けません。
明後日、妻と、映画館へ行きます。
日曜日には、『映画えんとつ町のプペルができるまで展 名古屋会場』に、やはり妻と行ってきます。
~~~ 応援記事、その⑮【あえて使わなかった単語】終了 ~~~
◆映画えんとつ町のプペル ムビチケ
◆僕の応援の概要
僕は、西野さんの応援がしたい。
今、西野さんは、この映画の公開に全力投球している。
そして、西野さんのファンや、絵本『えんとつ町のプペル』のファンには、僕は、何もする必要はない。だってファンは、絶対に映画を観に行くから。
西野さんのファン以外。絵本『えんとつ町のプペル』を知らない人。ほっといたら、映画『えんとつ町のプペル』を観に、映画館へ行かない人。
僕は、ここへアプローチする。
知らない方へ向けて、この記事を書く。1人でもイイから、映画館に行く人を増やす。僕のnoteの記事で。
◆記事を書く上でのルール
①週2記事:火曜日、木曜日に投稿する。
②全15記事:映画公開日12月25日の、前日24日が最終記事となる。
③無料マガジンとしてまとめる。
④長文記事NG
⑤正確な情報提供という意識を捨てて、僕の記憶と感情を書く。
⑥リンクを解禁:正確な情報は、リンク先で得ていただく。
⑦西野さんの記事、言葉は、最小限にする。
⑧1記事完結
⑨いつもの〆を封印
⑩このルールを絶対とはしない
◆リンク【映画公式サイト】
いいなと思ったら応援しよう!
![奈星 丞持(なせ じょーじ)|文筆家](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/76807197/profile_1b131e63b956beac74502f9366356404.jpg?width=600&crop=1:1,smart)