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第206話 僕の迫真の演技と、ゆかりちゃんの天然
2年前のことだ。日記からネタを拾った。
日曜日の朝。僕は、まだベッドの中だった。横になったまま、アベマTVを観ていた。2年前だから、Mリーグか、ファスト&ラウドか、そのどちらかを観ていたのだろう。
ゆかりちゃんは、とっくに起きている時間だった。物音もしている。
グラグラグラ!!!
(地震だ! けっこうデカい) 一応、上半身を起こし、警戒態勢をとった。
(続くのか? ならヤバいぞ。弱まるのか? ・・弱まった。止まった)
(ふう~。震度3くらいかな)
(そうだ!!)
僕は、ナイスアイディアを思いついたのだ。
ドタドタ!(わざと足音を荒くし)
バーン!!(ドアを激しく開き)
「はあ、はあ」(息を切らし(わざと『わざとらしい演技』をし)
「ゆかりちゃん! 大丈夫か!?」(心配して駆けつけた、妻を愛する夫の行動&表情)
※大げさに演じ、飛び出す、というボケ。「心配してくれたのね~、ウケる~」と大ウケするか、少なくとも、「わざとらしい~」とか「そこまでデカくなかったやん!」と、【引き笑い】や【苦笑い】は取れるであろうボケ。誰も傷つくことのない、平和なボケ。 引用:じょーじの記憶&当時の予想
ゆかりちゃんは、洗濯物を手にし、立ってTVを観ていた。
「へ?」
(仕方ない、もう一度言おう)「ゆかりちゃん、大丈夫か!?」
「なにが?」
「や、い、今、地震・が・・」
「またまた~^^」
「ホントなんだって~・・・」(鈍感って、すげぇなぁ~)
僕は、そんなゆかりちゃんが大好きなのだ。
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