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安芸高田市市長とホニャララ会の議員との議論に、「この記事の例え話って、似ているなぁ」と思った

僕は、オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』のメンバーです。
このサロンは、

西野さんが、毎日、2000~3000文字の記事をFacebookグループに投稿し、サロンメンバーだけが読める

というものです。月額980円のメルマガ、という感じですね。

西野さんの活動を、いち早く知ることができて、かつ、活動の裏側も垣間見れます。

オンラインサロンですので、【サロン記事、公開NG】です。
でも、もう1つ、【1年後なら公開OK】というルールもあります。

そこで僕は、

①西野さんの過去記事(1年以上前の記事)を、コピペする
②その記事を、小学生でも読めるように、短く書き直す

これらを、毎週土曜日に投稿させていただきます。
西野さんの挑戦マーケティングは、1年前のものでも超最先端です。

では、let'sサロン!


◆2022年9月8日(木)

・記事のコピペ

おはようございます。
スマホが完全に死んだキングコング西野です。
全ての機能がストップしました。終わりました。

昨日に引き続き、今日も
「チーム運営」
に関する話をしたいと思います。

少し漠然とした話になりますが(具体性は無いですが)、
このイメージをチームの皆で共有しておくことが重要だと思います。
※経営者さんよりも社員さんに届けたい話です。

===
▼収穫時期を共有せよ
︎===

「芸能」という特殊な世界にもチョコチョコと顔を出しながら、それなりに社会にも接続して生きているわけですが、業界関係なく、そこにいる人達はいつも二つに分類されます。

「村を肥やす人」「村を枯らす人」です。

どちらも動機は「自分の腹を満たす為」ではあるのですが(それは良い!)、優先順位が違います。

村を第一に考え、自分の取り分を設計するか、
自分を第一に考えて、村を後回しにするか。

どちらの場合も「自分」は「村」の中にいるので、後者(村を枯らす人)は確実に存在できなくなります。

そして、残念なことに、ほとんどの人が「後者」です。

皆、ついつい目先の利益を取りにいってしまって、挙句、村を枯らし、職を失います。

これは「経営者脳」と「労働者脳」の違いだと思うのですが(※実際の役職ではなく考え方の話)
経営者脳は「ここは取り分を抑えて、抑えた分を投資に回した方が、最終的な取り分は増えるよね」と考えますが、
労働者脳は「なるべく多くの取り分を【今】ちょうだい」と考えます。

この話をすると、「収穫(回収)を急がなくて済むのは、生活に余裕があるからでしょ?」と、よく言われるのですが、たしかにその言い分には一理ありますが、
僕が知る限り、「収穫を急がない人(目先の利益に飛びつかない人)は、まだ何者でもない時から(余裕がない時から)収穫を急いでいないことがほとんど

具体的な話をすると「収穫を急がなくても済むように、生活コストを上げない」という手を打っています。

結構、最初の段階から「まずはパイ(村)を大きくして、回収は10年後、20年後」という感じで動いています。

チームプレイでミニコントなんかをしていると(※ゴッドタンとか)、「ここは、まだ収穫しないでいようね」という暗黙の了解があります。
たとえば、劇団ひとりサンとの対決シリーズで、ひとりサンと僕がまず最初に視聴者さんに見せる姿勢は「笑わせたい」ではありません。
「西野に勝ちたい」「ひとりさんに勝ちたい」です。

もっと言えば「お笑いなんて、どうでもいいんだ」です。

もちろん、お互い、そんなことは微塵も思っていません。
お互い、内心は「絶対に笑わせてやるぞ」と思っています
が、大きな笑いを生む為には、
「僕らは笑わせるつもりはありません」というポーズをとる必要があり
そこに向けて、おぎやはぎサンやスタッフの皆様も一つになります。

この下準備の段階で、「何をカッコつけとんねん。芸人やったら、笑いを取れよ」というガヤは絶対にN Gです。(※素人はよく言いますが)

(表向きは)笑わせるつもりがない人達同士が、真剣に肛門に指を入れあっているから面白いのであって、
芸人やから笑わしまっせ〜。皆さん、見てください! 今、僕の肛門に指が入ってま〜す!」というのは1ミリも面白くない

そうして消えていった(お笑い偏差値の低い)芸人を、これまで3000人ぐらい見てきました。
そして、劇場の舞台袖で「そんな目先の笑いを取りにいくな!」と胸ぐらを掴まれている若手芸人もたくさん見てきました。

お笑いは「チームプレイ」なので、意外と「社会」や「企業」と似ているかもしれません。

個人プレイに走ると、いとも簡単に崩れてしまいます。

収穫を急ぐ人というのは、往々にして「収穫を急ぐことの罪」に無自覚です。そこに悪意はありません。

皆で大きなビルを建てようと思い、土地をせっせと開拓している時に、その土地の真ん中に【小さな家】を建ててしまう。

その家がたった一軒あるだけで、その土地にはもうビルは建てられない
当然、ビル工事は頓挫するので、仕事は無くなります。自分の仕事は勿論、まわりの皆の仕事も。

『米百俵』という話があります。
北越戊辰戦争(1868年)で負けて、貧困で苦しんでいた長岡藩に贈られた「百俵の米俵」を、藩の偉いさんである小林虎三郎が全て売っちゃった…という話です。

虎三郎曰く、
「百俵の米もみなで食えばたちまちなくなる。しかし、教育にあてれば明日の一万、百万俵となる。国が興るのも、街が栄えるのも、ことごとく人にある。食えないからこそ学校を立て、人物を養成せよ」

要するに、「回収を急いで、損をこくな」という話ですね。

間違っちゃいけないのは「すぐに米を食べたい側にも正義(言い分)がある」ということ。

チームを大きくする為には、その言い分と向き合わなきゃいけません。

「それも分かる。それも分かるけど、今は…」という話し合いをして、足並みを揃えなきゃいけない。

とくに、ここからは「意味」や「ブランド価値」の時代です。
「機能」と違って、手に入れにくく、失いやすい代物です。
「それをしたら、皆が丁寧に築いてきた『意味』や『ブランド』が一気にゼロになって、全員が食いっぱぐれる」ということが平気で起きる。

私たちのチームは、どこで収穫するのか?
このことはチームの皆で話し合っていた方がいいと思います。

現場からは以上です。

・じょーじの要約

テーマ:「チーム運営」
    ~このイメージをチームの皆で共有しておくことが重要~


▼収穫時期を共有せよ
業界関係なく人間とは、いつも2つに分類される
「村(チーム)を肥やす人」「村(チーム)を枯らす人」とに

両者とも動機は、「自分の腹を満たす為」ではある(それは良い!)
違いは優先順位

村を第1に考え、その後に自分の取り分を設計する」という優先順位と
自分を第1に考えて、村を後回しにする」という優先順位

残念なことに、ほとんどの人が後者

脳(考え方)の違いだろう
経営者脳:「今は取り分を抑え投資に回すと、最終的な取り分が増える
労働者脳:「なるべく多くの取り分を、とにかく【今すぐ】ちょうだい

これは余裕の「ある・なし」の違いではない
収穫を急がない人(目先の利益に飛びつかない人)」は、まだ何者でもない時から(余裕がない時から)収穫を急いでいない

米百俵こめひゃっぴょうという逸話
北越戊辰戦争で敗北し、貧困で苦しんでいた長岡藩
その時長岡藩に「百俵の米俵こめだわらが贈られる
藩の偉い人(小林虎三郎)が、その米俵こめだわら全て売ってしまう
虎三郎とらさぶろう曰く、
「百俵の米も皆で食えばたちまちなくなる。しかし、教育に充てれば!
 …
明日の一万俵いちまんぴょう百万俵ひゃくまんぴょうとなる。
 国がおこるるのも、街が栄えるのも、ことごとく人にある
 食えないからこそ学校を立て、人物を養成せよ!」

要するに、「回収を急いで、損をこくな」という話
しかし!
すぐに米を食べたい側にも、そちら側の正義がある
(ここがチームビルディングの難しいところ)

全てのチームは、
「私たちは、どこで収穫するのか?」ということを話し合いましょう

・じょーじの要らん解説

今、日本一有名な地方自治体と言っても過言ではない安芸高田市
その、安芸高田市の市長と、ほにゃらら会の議員との【議論の食い違い】に、良く似ていると思いました。

参考動画 ⇓


安芸高田市の、10年後20年後を考える市長(回収を急がない人)と、
自分の次回選挙の当落を第1に考える議員(無自覚で悪気はない)とでは、
どうしたって議論は噛み合わないのでしょう。

もう1つ。
西野さんの記事のこの部分。

収穫を急ぐ人というのは、往々にして「収穫を急ぐことの罪」に無自覚です。そこに悪意はありません。

僕も完全に同意です。
そして、僕には追加で言いたいことがあります。

悪意のない(罪に無自覚)人の犯す行為の被害はデカイ!

一方通行の逆走だと自覚している運転手は、悪意100%ですが注意もMAXで払います。急ブレーキを踏む気も満々です。
一方通行を逆走している自覚のない運転手は、悪意0%ですが、注意力MAXではありません。スピードを控えようとも思いません。

「悪意が無いから尚悪い」とも言えます。

チームビルディングも、市議会議員も、一方通行逆走者も、「悪意は無いから許して」という言い分は通りません。


◆西野亮廣エンタメ研究所

月額980円です。
西野さんの毎日の投稿を読めます。それだけです。

投稿されるのは、西野さんの活動を、現在進行形で報告
西野さんの気づきを、現在進行形で投稿。


記事の内容は、具体的にはこんな感じ ↓ です。

・現在の、思考報告(思考の結果だけではなく、思考プロセスも共有)
・現在の、作品制作報告(都度都度、制作過程を報告)
・現在の、マーケティング報告(マーケティング解説や結果報告)
・現在の、チームビルディング報告(経験談の共有)
・現在の、感情・心境の吐露とろ(主に日曜日)

ライブDVDには、メイキング映像がありますよね。
アレです。
西野さんの作品のメイキング記事なのです。

後出しではなく、
先出しのメイキング記事、
進行形のメイキング記事、
生中継的メイキング記事、です。

・作品の制作過程
・ヒットさせるための広告やマーケティング(最先端の手法が多い)

それらを進行形で知ることができます。
これって、メッチャ面白い!
そして、メッチャ勉強になります


参加はこちらから ↓


◆キンコン西野さんの朝礼

西野さんは、Voicyも毎朝配信しています。
無料です。

朝7時ごろに配信されます。






おしまい


※この記事は、エッセイ『妻に捧げる3650話』の第1395話です
※僕は、妻のゆかりちゃんが大好きです


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奈星 丞持(なせ じょーじ)|文筆家
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