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機会損失と在庫リスクを、こうもアッサリと潰すのか⁉ しかも10年以上も前に⁉
僕は、オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』のメンバーです。
このサロンは、
西野さんが、毎日、2000~3000文字の記事をFacebookグループに投稿し、サロンメンバーだけが読める。
というものです。月額980円のメルマガ、という感じですね。
西野さんの活動を、いち早く知ることができて、かつ、活動の裏側も垣間見れます。
オンラインサロンですので、【サロン記事、公開NG】です。
でも、もう1つ、【1年後なら公開OK】というルールもあります。
そこで僕は、
①西野さんの過去記事(1年以上前の記事)を、コピペする
②その記事を、小学生でも読めるように、短く書き直す
これらを、毎週土曜日に投稿させていただきます。
西野さんの挑戦やマーケティングは、1年前のものでも超最先端です。
では、let'sサロン!
◆2022年9月24日(土)
・記事のコピペ
おはようございます。
母親から「あんた、ミッドジャーニーって知ってるか? コンピューターが絵を描ける時代が来てるで。大変やで!」と連絡があったキングコング西野です。
#テレビでやってたみたい
#コンピューターの時代やで
さて。
今日は『負ける可能性を潰す』というテーマでお話ししたいと思います。
#昨日の記事の延長みたいな話っす
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▼博打をするな
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たとえば、芸人が単独ライブをやる時には、収益源となる「グッズ」のロット数(生産数)を毎度悩んでいます。
すぐに売り切れたら「もっと作っておけば良かった!」となるし、逆に売れ残ってしまうと、売上を作ろうと思っていたグッズで赤字を作ることになってしまう。
そんなこんなで「オリジナルTシャツは、何枚ぐらい作ったらええんやろか?」という会議をしていたりします。
つまり、「グッズ販売」を博打にしちゃっているわけですね。
このやり方はやっぱり良くなくて、「成功する方法」は分からないですが、「失敗する確率」は、工夫次第で潰せるわけで、まずは、そこに手をつけた方がいい。
この場合だと『3ヶ月後にある単独ライブでオリジナルT シャツを作りたい』というクラウドファンディングを「A L L or N O T H I N G(目標金額に達成しなかったら返金)」で立ち上げて、リターン(返礼品)でオリジナルTシャツを出せばいい。
事前にニーズが確認できるので、オリジナルTシャツを作りすぎることも、不足することも無くなり、グッズ販売が博打じゃなくなります。
ちなみに、これ(グッズのニーズをクラファンで確認する)は10年前に僕が実施したことですが、残念なことに、今(2022年)も、グッズ販売を博打で進めて、爆死している単独ライブが後を絶ちません。
『森の飛行機ホテル』にしても、「N F T」という選択肢を持っていないと、「10億円ぐらいかけて、ホテル作りました!さぁ、お客さんは来てくれるのか? どっちなんだい!(なかやまきんに君)」という博打になっていたわけで…博打を潰す為には、やはり「知識(情報)」が必要です。
挑戦する以上、不安が尽きることはありません。
ですが、そこには「事前に潰せる不安」があって、それらは全て潰した方がいい。
「ここまでやった上で失敗したら、そりゃ、もう仕方ないよね」というラインまで追い込むことが大切なのですが、多くの人は、それをやらない。
知識がないからできない。
だから、いちいち博打になってしまうし、いちいち「勇気」みたいなものを持ち合わせなきゃいけなくなる。
戦の基本スタンスは、「勝ち戦しかしないこと」です。
能書きを垂れるのはこのへんにして、ここからは実践編です。
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▼ 宮くんのクラウドファンディング
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先日、「スリランカから飛行機を持って来て」という雑務を振られたインターン生の宮君から「クラファンの設計で悩んでます」という相談がありました。
テレビに出る時(スベる時)の梶原さんぐらい瞳孔が開ききっていて、「確実に負ける奴の顔」になっていたので笑っちゃいました。
#そういう人を見ながらニヤニヤするのが好きです
「リターンの設計」で悩んでいるみたいで、「ちなみに現時点で、どんなリターンの候補が上がってるの?」と聞くと見事に要らないものばかり(笑)。
中には、「ホテルの部屋の中に看板を作って、その看板枠を売る」というのもありました。
#高いお金を払って広告だらけのホテルに誰が泊まりたいねん
宮君は、お客さんから、いろいろアイデアをいただいたそうですが、「お客さんからいただいたアイデア」と「お客さんが実際に買うもの」は、まったく別です。
お客さんの言う「こんな商品があればいいんじゃない?」「富裕層って、こういうものを買いそうじゃない?」は当てずっぽうもいいとこで、有名な話でいうと、『マクドナルドのサラダマック事件」があります。
「ヘルシーなものが食べたい」「サラダメニューを追加して欲しい」という“お客様の声”に応えて、ヘルシーバーガー『サラダマック』を開発&販売したところ、地獄的に売れなくて、全国のマクドナルドの奥の部屋から「アンタらが欲しいって言ったんじゃないかっ!」という叫びが聞こえてきた事件です。
とくに「富裕層って、こういうものを欲しがりそうじゃない?」は危険で、本人が富裕層か、あるいは実際に富裕層向けのサービスをやっている人(富裕層と付き合いがある人)じゃないと、その答えは出せません。
富裕層の気持ちを知らないまま富裕層向けのサービスをデザインすると、クラファンの高額リターンに、「詰め合わせセット」みたいなものを用意してしまう事故が起きます。
#クラファンあるある
「でも、僕は富裕層じゃないし、富裕層の知り合いなんて、あまりいないし…じゃあ、どんなリターンを用意すればいいんだろう?」
「どんなリターンが実際に売れるんだろう?」
というのが宮君の今の悩みだと思うのですが、悩む必要なんて1ミリもありません。
使えるものを正しく使えば、宮君がやろうとしているクラファンの博打性なんて、2秒で潰せます。
解決策はメチャクチャ単純で、過去に僕もやりましたが…
① オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』のタイムラインに、クラウドファンディングのプレゼン文を投げる。
② その記事のコメント欄に「リターン(画像付き)」候補を投げる。リターンを5個用意しているなら、コメントを5回に分ける。
③ 実際に「私は、このリターンを確実に買うわよ」というもの(コメント)に『いいね』を押してもらう。
このスリーステップを踏めばいいだけ。
アイデアを出してもらうのではなくて、「これなら買います」を事前に表明してもらう。
「50万円のリターンに、10個『いいね』がついていれば、50万円のリターンを10個出す。
「30万円のリターンに、『いいね』が一つもついていなければ、30万円のリターンは出さない」…ただそれだけの話です。
「負ける人」の共通点は「博打をする人」です。
潰せる博打は徹底的に潰した方がいい。
というわけで、宮君、頑張ってね。
現場からは以上ですわ。
・じょーじの要約
テーマ:負ける可能性を潰す
▼「グッズ販売」を博打にするな
芸人が単独ライブをやる時には、収益源となる「グッズ」のロット(生産)数を毎度悩んでいる
すぐに売り切れたら「もっと作っておけば良かった!」となる
逆に売れ残ってしまうと、グッズで赤字を作ることになる
▼こうすれば、負ける可能性を潰せる
①『単独ライブのグッズ「オリジナルT シャツ」を作りたい』というクラウドファンディングを、「A L L or N O T H I N G(目標金額に達成しなかったら返金)」で立ち上げる
②リターン(返礼品)をオリジナルTシャツにする
これだけのことで、オリジナルTシャツを作りすぎることも、不足することも無くなる
これ(グッズのニーズをクラファンで確認する)は10年前に僕が実施した打ち手
残念なことに、今(2022年)も、グッズ販売を博打(イチかバチか)で進めて、爆死している単独ライブが後を絶たない
▼知識が必要
博打(イチかバチか)を潰すには、やはり「知識(情報)」が必要
知識を得て、「事前に潰せる不安」は、全て潰す
これが凄く大切なのだが、多くの人はやらない
または、知識がないからできない
▼宮くんのクラウドファンディング
宮くんから、「クラファンのリターンで悩んでます」という相談があった
リターンの候補を聞くと、見事に要らないものばかり(笑)
「お客さんが『これイイと思うよ』と言ったアイデア」と
「お客さんが『実際に購入するモノ』」とは、まったくの別物
有名な話で、マクドナルドの「サラダマック事件」がある
「ヘルシーなものが食べたい」「サラダメニューを追加して欲しい」という“お客様の声”に応えて、ヘルシーバーガー『サラダマック』を開発&販売
しかし結果は、地獄的に売れなかった
▼悩む(考える)必要なんて無い
「どんなリターンが実際に売れるのだろう?」というのが宮くんの悩み
悩む必要なんて1ミリも無い
解決策
① オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』のタイムラインに、クラウドファンディングのプレゼン文を投げる
② その記事のコメント欄に「リターン」候補を投げる
リターンを5個用意しているなら、コメントを5回に分ける
③ 「私は、このリターンを確実に買う」というもの(コメント)に『いいね』を押してもらう
アイデアを出してもらうのではなく、「これなら買います」を事前に表明してもらう
50万円のリターンに10個『いいね』→50万円のリターンを10個出す
30万円のリターンに『いいね』が1つもない→30万円のリターンは出さない
▼結論
「負ける人」の共通点は「博打(イチかバチか)をする人」
潰せる博打(負ける可能性)は、徹底的に潰せ
・じょーじの要らん解説
今、要約を読み返してみました。
解説は不要ですね。
あえて書くなら、
10年以上前に、クラウドファンディングを活用して機会損失と在庫リスクを潰した西野さんって、
スゴイ! 時代の最先端!
世の中より10年以上早い!
という解説です。
「もっと売れたのに、売り切れちゃった」という機会損失。
「たくさん売れ残っちゃった。保管にもお金が掛かる」という在庫リスク。
これを、こうもアッサリと潰していたとは。
しかも10年以上も前に。
驚きです。
◆西野亮廣エンタメ研究所
月額980円です。
西野さんの毎日の投稿を読めます。それだけです。
投稿されるのは、西野さんの活動を、現在進行形で報告。
西野さんの気づきを、現在進行形で投稿。
記事の内容は、具体的にはこんな感じ ↓ です。
・現在の、思考報告(思考の結果だけではなく、思考プロセスも共有)
・現在の、作品制作の報告(都度都度、制作過程を報告)
・現在の、マーケティングの報告(マーケティング解説や結果報告)
・現在の、チームビルディングの報告(経験談の共有)
・現在の、感情・心境の吐露とろ(主に日曜日)
ライブDVDには、メイキング映像がありますよね。
アレです。
西野さんの作品のメイキング記事なのです。
後出しではなく、
先出しのメイキング記事、
進行形のメイキング記事、
生中継的メイキング記事、です。
・作品の制作過程
・ヒットさせるための広告やマーケティング(最先端の手法が多い)
それらを進行形で知ることができます。
これって、メッチャ面白い!
そして、メッチャ勉強になります。
参加はこちらから ↓
◆キンコン西野さんの朝礼
西野さんは、Voicyも毎朝配信しています。
無料です。
朝7時ごろに配信されます。
おしまい
※この記事は、エッセイ『妻に捧げる3650話』の第1409話です
※僕は、妻のゆかりちゃんが大好きです
PS. 僕のKindle本 ↓『いいかい、タケルくん』【考え方編】です。
読むと、恋人ができてしまう自分に変わります。
「考え方」ですから、若者だけでなく中年にも初老にも参考になります。
人生100年時代。
40代、50代、60代、70代でも、恋は必要です。(僕の主観です)
そばにいるパートナーは必要です。(僕の感想です)
Kindleアンリミデッド会員でしたなら、無料で読めます。
ご一読いただけたら幸いです。
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