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第281話 【ネタバレ】映画えんとつ町のプペルを2回観てきた感想 その⑤


声優について、僕の思うところを声を大にして語りたい。

今日の記事は、『映画えんとつ町のプペル』の声優のことではなく、日本の声優業界についての、僕の『大声での小言』となる。


◆前提

『映画えんとつ町のプペル』の声優のキャスティングについて、ミスマッチは無かったと思う。

逆に、バッチリだったのだろう。

ここに異論は無い。

僕は、別な角度の話がしたいのだ。


◆気になった声優さん

ルビッチ、芦田愛菜さん
スコップ:オリラジ藤森さん
トシアキ:宮根誠司さん
スーさん:飯尾和樹さん

みんな、絶賛されているハズだ。

ゆかりちゃんも、スコップの藤森さんを絶賛してた。「ハマってたよね~」と、かなり、お気に入りの様子だった。

でも、僕は気になったのだ。

僕は、物語りの最中に、現実に戻りたくない。

ここに書いた『気になった声優さん』は、映画鑑賞中に、声優の方の顔が浮かんだ方なのだ。

芦田愛菜さんの声は、メチャメチャ良かった。それはもう、100%認める。

でも、僕にとっては、ルビッチが叫んでいるのではなく、芦田愛菜さんが叫んでいるのだ。

芦田愛菜さんの映像が浮かぶのだ。

あの、可愛い女の子の顔や、最近少し大人びた芦田愛菜さんの顔が、浮かぶのだ。

ちょくちょく脳裏をよぎるのだ。

僕は、想像力が豊か過ぎるのだろうか?


以下、スコップもトシアキもスーさんも、気になった理由は同じ。声優さんの、実写の顔が浮かぶのだ。

スコップのセリフは、僕にとっては、いつ「アッちゃんカッコイイ~!」と言ってもおかしくないと感じた。

だから、「なんて日だ」というセリフが、違和感でしかなかった。「オリラジではなく、それ、バイキングやで」って、ツッコミたくなった。

スーさんも(あ、飯尾さんだ)と思うし、トシアキも(宮根さんだ)と思った。


◆気にならなかった声優さん

ブルーノ:立川志の輔師匠
プペル:窪田正孝さん
ローラ:小池栄子さん
ダン:國村隼さん
レター15世:野間口徹さん
アントニオ:伊藤沙莉さん

など、町人Aのカジサック含め、他の方々の声は、全く気にならなかった。

僕は、ブルーノの声優は志の輔師匠と知っていたけども、ぜんぜん志の輔師匠の声には聞こえなかった。

ときどき、(志の輔師匠なんだよなぁ)と思ってみたりしたけれども、もはや、ブルーノの声はブルーノの声でしかなく、志の輔師匠の声には、全然聞こえなかったのだ。

あの、アニメのおっちゃんの声でしかなかった。

プペル、ローラ、ダン、レター15世、アントニオ、町人A、のすべての声が、声優さんの声には、まったく感じなかった。

あの、動くマンガの、あの、アニメの声だった。


◆サンアイ自動車

僕は、2年前に、Nワゴンという、とってもカッコイイ軽自動車を、新車で買った。

ゆかりちゃんが許可してくれたのだ。

買う決め手となったのは、サンアイ自動車という車屋さんの、営業マンのS君が素晴らしかったからだ。

好感を持った。いわば、ファンになったのだ。

だが、契約すると決断したなら、「事務担当」の女性スタッフにバトンタッチされた。

(え~⁉)っと思ったが、その女性スタッフのKさんも最高だった。いや、もう、S君を超えて、僕はKさんのファンになった。

メッチャ感じの良い方だったのだ。

新車の受け取りの時には、KさんやS君にと、僕とゆかりちゃんの大スキなケーキ屋さんに寄って、手土産を買って行った。

細かい要求もしたし(リアウィンドウのステッカーを剥がしてとか、ほかにもいくつか面倒をかけた)、それに対しサービス満点で応えてくれて、僕としては、感謝の気持ちを現したかったのだ。

しかし、購入後だ。

オイル交換、定期点検、追加したいパーツの相談、ちょっとした不具合の相談。

それぞれ、部署ごとに電話番号があって、システマチックに対応される。そういう『仕組み』の会社だった。

もう、Kさんとは接点が無いようだ。

今度、ゆかりちゃんの車を買い替えるときには、購入先候補となるはずだった車屋さんが、一気に、その候補ではなくなった。

社員教育も行き届いているし、会社としては、素晴らしい会社なのだろうと思う。

この車屋さんで関わった、誰一人として、不満な方はいない。

みんなステキ。笑顔もイイし、てきぱき動くし、ミスもない。

でも、僕は、仕組みがイヤなのだ。

僕は、相談窓口は、1人が良いのだ。

故障でも、パーツの相談でも、点検でも、知人の紹介でも、『○○君』に頼みたいのだ。

その『○○君』か『○○さん』に頼んで、そこから整備担当者などの説明を聞くのは良い。

だが、次の車を買う時まで、『もう○○さんと関われない』ということがイヤなのだ。そんなんじゃ、なんか寂しいのだ。

会社は素晴らしい。

営業マンも、その他スタッフもみんな素晴らしい。

でも、『仕組み』が、残念だが、僕には合わない。


◆声優さんのTVでの顔出しは、なぜOKになったのか

声優さんの、実の顔を知ってしまったがために、僕には不具合が生じた。

ドラゴンボールの悟空の声で、野沢雅子さんの顔が浮かぶのだ。

最近は、その野沢雅子さんを真似る、アイデンティティ田島さんの顔も浮かんだりする。ほぼ同じ顔だが。

おばちゃんや、それを真似るお笑い芸人が、フリーザと戦っているのだ。せっかくドラゴンボールの世界に入っているのに、悟空が叫ぶと、冷めてしまうのだ。

もっと言うと、シラケてしまうのだ。


神谷明さんもそうだ。素晴らしい声優だと思う。

なのに、北斗の拳のケンシロウも、シティーハンターの冴羽獠も、キン肉マンも、神谷明さんだと知った。

そんなこと、教えてほしくなかった。

これを知ったのも、TV番組だ。僕は、全然、知りたくなかった。

冴羽獠が、ときどきキン肉マンに見えて、もの凄く困った。

まだ、ギャグモードのときなら影響は小さいが、冴羽獠がシブくカッコいいときに、キン肉マンがチラつくのは、かなり辛い・・・。

そういえば、昔、ドラえもんが大山のぶ代さんに見えて、困ったこともあったなぁ。


◆俳優さんについて

ドラマで、お笑い芸人を使うのも、(あ、ハナコだ)とか、現実に帰って、イヤなんだよなぁ。(ハナコはコンビ名らしいが、個人名が全く出てこない)

男女7人夏物語の、さんまさんは、全く問題なかったなぁ。

あのドラマでは、さんまさんがさんまさんを演じてたし・・・。

さんまさん、地だったから。


俳優さんの世界には、「俳優たるもの、バラエティー番組に出るべからず」的な教えが、あるのではないか? と、僕は、そう睨んでいる。

バラエティー番組には、原則でない俳優さんが『多数派』なのではないか。

映画やドラマの、宣伝だけが例外だと思う。

そして、番宣で出た場合、極力「地を出さない」という注意をしている方が『多数派』だと思う。

エロ男爵の沢村一樹さんは、この注意を怠って、有名にはなったが、大きなマイナスも背負ったと思う。

僕は、バラエティー番組での沢村一樹さんは、めっちゃ面白くて大スキだ。「僕にとって、女性の胸で大事なのは、形や大きさではなく『味』です」という、あの名言(迷言)は、殿堂入りの面白さだ。

しかし、沢村一樹さんが、真面目なサスペンスドラマに出ていた時、僕には『エロ男爵』にしか見えなかった。

当然、ストーリーに没入することはなかった。というか、気が散って、観るのを途中で止めた。


◆アニメーションの声優

声優の発表は、映画公開終了後ってわけにはいかないのだろうか?

僕の場合、スコップのオリラジ藤森さん以外は、事前情報が無かったら気づかなかったと思う。

映画公開前に、声優さんの情報をリリースすると、何か良いことがあるのだろうか?

たとえば、「あの声優さんなら観に行こう」とかかな?

こう思うのは、コアな『声優ファン』だけだろう。

ならば、公開しない方が【声優ファン】のプライドをくすぐって、逆に映画館に行くんじゃないかなぁ。

「あの声は○○だ」「そうだ!」「いや、△△だ」とか、「あのキャラの声がわからない!」「新人か?」「ベテランが声を変えているのか?」とか、とにかく【声優ファン】なら、公開されない方が盛り上がる気がする。

そして、映画公開が終わってから、答え合わせ的に声優陣を発表したなら、それを知った上でまた観たいと、DVDが売れるのではないだろうか?

まあ、コアな声優ファンって、そこまでの人数ではないだろうが・・・。

では、僕のような一般人は?

声優によって、「観に行く」「観に行かない」など、一切考えないと思う。少なくとも、僕は考えない。影響はない。


今回の『映画えんとつ町のプペル』で、声優キャスティングの発表がなかったなら、僕は、スコップのオリラジ藤森さん以外は、一切気にならなかったと思う。

オリラジ藤森さんだけは、「あ、藤森さんだ」と、気づいただろうから、いつもと違う声にしてもらうとか、機械でなんとかするとか、なんか工夫をして、声の主が分からないようにして欲しかった。

そういうのが無理なら、声優さん(顔が有名ではない)に依頼して欲しいと、僕は、そう思ってしまう。

映画鑑賞中に、「あっ」と、現実に戻りたくないのだ。

この点、鬼滅の刃は、僕は、誰一人として声優を知らなかったから、『声』に関しては一切の不満が無い。

この、声優さんの、顔出し問題って、きっと論じられているよね?

肯定派、容認派、否定派、などが、きっとバッチバチに論じているんだろうなぁ。


◆結論

何度も言う。

『映画えんとつ町のプペル』の声優が、ミスマッチとか言いたいのではない。まったく、そうは思っていない。

声優さんの、日頃の、実写の顔が浮かぶのがイヤなのだ。

そして、これは、仕組みの問題だと思うのだ。

今思うと、この点でも、窪田正孝さんの『プペルへの化けっぷり』は、お見事だった。

窪田正孝さんの顔は、一切浮かばなかった。

かつ、プペルは可愛かった。

『プペルが可愛かった』のは、それは、どこをどう考えても、あの、プペルの声が、可愛かったからだ。

窪田正孝さん、おそれいしました & ありがとうございました。


◆〆

ゆかりちゃんは、このnoteの記事に自分が出ないと、少々、つまらないようだ。

昨日の記事は、

「こんなこと書くな~!」

と言いながら、

「今日の記事は、おもしろかった」

という感想だった。


僕は、「今日の記事は」の、「は」が、少しだけ気になる。

いつもココを突っ込むのだが、ゆかりちゃんには、まったく効果はない。

僕は、「も」だと思うのだが・・・。


僕は、そんな、素直で正直なゆかりちゃんが、大好きなのだ。





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奈星 丞持(なせ じょーじ)|文筆家
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