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キンコン西野さんは『語る人』ではなく『行なう人』です。実践者です。

僕は、
西野亮廣さんが運営する、オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』のメンバーです。

他のオンラインサロンのことは分かりませんが、西野さんのサロンは、

西野さんが、毎日、2000~3000文字の記事をFacebookグループに投稿し、サロンメンバーだけが読める

という内容です。
月額980円のメルマガ、という感じですね。
西野さんの活動をいち早く知れて、かつ、活動の裏側や背景も知れます。


僕は、西野さんの記事に対して、

コメントを書いています。毎日です。
感想をTwitterでツブヤキます。毎日です。
③西野さんの記事をコピペし保存しています。毎日です。

オンラインサロンのルールに
【サロン記事、公開NG】
があります。

でも、もう1つのルールがあります。
【サロンの記事は、1年後なら公開OK】
です。

そこで僕は、

①西野さんの過去記事(1年以上前の記事)
②その記事への、当時の僕のコメント
③その記事への、当時の僕の感想ツイート
④時々ですが、今の僕からの解説(じょーじのいらん解説)

これらを、毎週土曜日に投稿させていただいているのです。

西野さんのサロンの記事は、1年前のものでも、世間的には最先端です。
5~10年先を走っている方ですから。

つまり、西野さんの過去記事を読むだけでも、高い価値があります
では、let'sサロン!

◆2022年2月26日(土)

・記事のコピペ

おはようございます。
今日は11時からフットサルが入っているので、サロン記事をとっとと片付けたいキングコング西野です。
#どんだけハマっとんねん。

さて。
今日は『地方創生は何故、上手く行かないのか?』というテーマでお話ししたいと思います。
散々、こすられ倒しているネタですが、これに関しては「外野の意見」ではなくて、実際に自分(ボク)が足を突っ込んで感じたアレやコレなので、それなり説得力はあると思います。
地方創生の話が軸にはなりますが、おそらくこれは「チーム作り」の話だと思います。

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▼ 企画書の問題
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地方創生の支援の一つに【地方創生推進交付金】というのがあります。
南無阿弥陀仏ぐらい漢字が並びすぎていて嫌ですが、要するに、行政が「地元を盛り上げる為に必要なお金」をくれるんですね。
これには返済義務がありません

「地元を盛り上げよう!おー!」となった時に、多くの人が、この支援に頼るのですが(それ自体は悪いことじゃない)、ここにはシステムエラーがあって…もちろん何でもかんでもお金を出してくれるわけではなく、「地域再生計画」なるもの(企画書)を申請して、認定されたものに「交付金」が降ります。
つまり、ハンコ(認印)を貰わないといけないわけですが…ポイントは「ハンコを押す人も地元を盛り上げた経験などない」ということです。

秋元康さんや小山薫堂さんや森岡毅さんや小橋賢児さんのような「集客」や「文化づくり」のプロが判断しているわけではなく、(名刺には立派な肩書きこそついているものの)「集客」や「文化づくり」の素人が、判断しているんですね。

素人は経験が無いので、「他の町の成功例」を判断基準にするしか無いわけですが、これは地方創生に限らず、「世の中のほとんどの成功例」には再現性がありません。

再現性が高いのは、むしろ「失敗例」です。

本来、作成しなきゃいけないのは、「あれをやったら爆死するよね」という爆死リストなのですが、「素人に提出しなきゃいけない企画書」というのは厄介で、「Aの町で上手くいったこれを、我が町でもやりましょう」といった感じで、成功例を持ち出して、“素人でも完成形が想像できる形”で提案しないと、通らないんです。
#これ本当に厄介

「絵本『えんとつ町のプペル』を分業制で作る」と発表した時に、アンチはおろか、ファンの皆様からも反対されたのですが、当時のファンの方に悪気なんて1ミリもなくて、今から10年前の日本人の素人には「クラウドファンディングで予算を集めて、クラウドソーシングでスタッフを集めて作られる絵本の完成図」なんて想像できないんですね。

だって、誰もやったことがないんだもの。

だから、ほとんどの人は、どこかで見たことがある「成功に近いもの」しか応援できない。
僕の場合は、アンチは勿論のこと、ファンの方のご意見もガン無視(#さすが西野)で『えんとつ町のプペル』の制作を進めましたが…
地方創生となると、ここでいう「ファン」の方(素人)のハンコを押してもらわないことにはプロジェクトを進めることができないんですね。

なので、『くまモン』に憧れて、金食い虫たる「ゆるキャラ」を量産してしまう。
当時、提出された企画書に『くまモンの経済効果』みたいな文字が踊っていたことは容易に想像できます。

「行政のお金は返済義務もないから(身銭を切っているわけでもないから)、命懸けでそのプロジェクトに臨まない」という側面もあるとは思いますが、それより何より、「企画書を受理する側が圧倒的素人である」ということの方が問題です。

日本全国いろんな地域を見てまわりましたが、上手くいっている地域の共通点は、「他の町の成功例のコピー」ではなく、「よく分からないので、任せます」という姿勢でした。
そして、その姿勢でもって、「正しい人」を選ぶ。

うんたらコンサルタントとか、うんたらシンクタンクとかじゃなくて、「直近で実績を出している人」に丸投げ。
これは僕自身も「チーム」を作る時に心がけていることで、
まずは「しかるべきプロ」を選び
「思い」や「方向性」や「好み」をたくさんたくさん話し合って
あとは、丸投げ。

大切なのは「人選」「丸投げ力」「コミュニケーション」です。

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▼ 「住む町」を作るのか、「行く町」を作るのか、ハッキリしろ
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ここは大きな問題だなぁと思います。
「地元を盛り上げる」と言って、イベントを仕掛ける地域があったりしますが、僕らは「フジロックフェスティバル」に参加することはあっても、それが理由で新潟見湯沢町には住みつくことはありません。 

イベントの成功が町の再生に直結しているかというと、「そういうこともあれば、そうでないことの方がほとんど」というのが正しい見立てでしょう。
住民票を置いてくださっている地元住民の方への「特典」としてのイベントの開催は大いに結構ですが、「イベントをカンフル剤として、移住者を増やす」みたいなケースが散見されます。が、これはやっぱり上手くいかない。

「住む町」なのか「行く町」なのかを明確にした方がいいと思います。

そして「ウチは住む町!」と決めきった時の問題としてあるのが、「自前(地元の人間)で全部やっちゃう」ということです。

基本的には、才能は中央(ニューヨークや東京みたいなトコ)に集まっています。
ちゃんと才能にコンタクトをとった方がいい
しかしながら、そこの才能に声をかけたところで、声をかけられた人にとっては、最後の最後で「自分が住む町じゃない」があるので、遠隔仕事になってしまいます。
「こうやればいいと思いますよ」といった。

恥ずかしながら、僕も最初はそのスタンスだったのですが、結論、「行く町」を作るのならそれでもいいのですが、「住む町」を作るのなら、それじゃいけない。
遠隔仕事だと、「隣の家の松の木についている毛虫がウチのベランダに入ってきて困ってます!」という住民の悲鳴を聞き取ることができないんですね。

長々と話してきましたが、今日の解決策は一つで、
『「集客」や「文化づくり」の実績とノウハウがある奴が、
 実際にその町に住んで、
 【自腹】で町を作っていく』
だと思います。

そんなこんなで、今、作っている町の中に、自分の家を建てています。
そして、向かいの家に住んでいるお婆ちゃんの「毛虫トラブル」の対応も、何故か、僕がやっています(笑)
「僕の方から家主さんに言っておきますね」とか言ってる(笑)

さて。
この本腰を入れまくった町づくりは、一体どうなるのでしょうか?
乞うご期待でございます。

自宅工事の様子を添付しておきますね。
現場からは以上です。

参考までに…

今はもう完成しています。

キンコン西野の『見上げる家』
西野さんが泊まらない日は
レンタルスペースとして貸出中


・僕の、サロン内でのコメント

これ、理解はス~ッとできてしまうけど、実践ってメッチャ難しくないですか?
自分が、社長とか部長とか『責任者』という立場で、本当に信頼できるプロを見つけられるかなぁ。言葉巧みにヨイショされたら、その人を「優秀なマーケターだ!」なんて思っちゃうんじゃないかなぁ。
そして丸投げって、できる? 「ココはこうしましょう!」って、自分ならではのアイディアやカラーを加えそう。
自分事として、しっかりと脳内に保存します! いつも、あざ~っす!

・僕の、Twitterでの公開ツイート

今日の記事を読んで
昔,「評論は実践の2割の力で可能」と聞いた。
A氏がプロジェクトの責任者。そのA氏の3割の能力しかないB氏。しかしB氏は,そのプロジェクトの”評論”ならば,見事にできてしまう
この記事は「知っていますか?」ではなく「できますか?」という問いだった。

・じょーじの、いらん解説

「言うは易く行うは難し」です。

「任せなきゃダメだよ」と知っている人は、ケッコウいます。
「任せましょう」と言う人もいる。

でも、本当に任せ切る人は滅多にいないハズです。僕は見たことが無い。
あ、もと上司は、その稀有な存在でした。

その1人くらいしか出会ったことがありません。

まず、本当にその人の能力を計れますか?
あなたの目に、耳に、判断に、自信を持てますか?

これが無い限り、任せ切れるハズありません。
そして、この能力は簡単には得られない。それまでの人生の集大成とも言えますよ。

この記事の、もう1つの核は、誰でも再現可能です。

それは、
「住む町として、その町を良くしたいのならば、住め!」
です。

よそ者が、アーだのコウだの言ってもアカンのです。
これは、引越し業者を呼ぶだけですから、誰でも再現可能です。


◆西野亮廣エンタメ研究所

月額980円です。
西野さんの毎日の投稿を読めます。それだけです。

投稿されるのは、西野さんの活動を、現在進行形で報告
西野さんの気づきを、現在進行形で投稿。


具体的には、以下の通りです。

・現在の、思考報告(思考の結果だけではなく、思考プロセスも共有)
・現在の、活動報告『作品制作』(都度都度、途中経過を報告)
・現在の、活動報告『マーケティング』(事前に解説 ときに答合わせ)
・現在の、活動報告『チームビルディング』(経験談の共有)
・現在の、感情や心象の吐露とろ(主に日曜日)

ライブDVDの、メイキング映像です。あれです。
西野さんの作品や活動のメイキングです。

後出しではなく、先出しのメイキング。進行形のメイキング。
生中継的メイキング発信です。


作品の制作過程。
ヒットさせるための広告やマーケティング。(最先端の手法が多い)

それらを進行形で知る
これって、
メッチャ面白いんです。
メッチャ勉強になります


参加はこちらから ↓


◆キンコン西野さんの朝礼

西野さんは、Voicyも毎朝配信しています。
無料です。

だいたい朝の7時ごろです。
二日酔いで、ちょいちょい配信が遅れたりしますが 笑。






チャオ!


※この記事は、エッセイ『妻に捧げる3650話』の第1133話です
※僕は、ゆかりちゃんが大好きです


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奈星 丞持(なせ じょーじ)|文筆家
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