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パートナーの頭や顔を、ナデナデ,ワシャワシャする女性って、RIKACOさんと浅野ゆう子さんくらいかなぁ

この記事は3年前の、2020年6月に投稿した記事の書き直しです。



帰宅した妻のゆかりちゃんを誘って、散歩へ出かけました。

途中で、「なんか、ノドが乾いたなぁ~」と僕。

「そうだね、コンビニに寄ろうか」と、ゆかりちゃん。


「お金、持ってきてないよね?」

「コンビニなら、ペイペイで買えるから」

ということで、ほんの少しだけコースを変えて、僕たちはローソンに寄りました。


店内に入ろうとする僕の腕を、ゆかりちゃんが少し乱暴にツカミ、後ろに払いました。

「じょーじは入っちゃあかん! ほら! マスクいるって!」

ローソンの出入口の扉には、

【お客様にはマスクのご使用をお願い申し上げます】

という貼り紙があったのです。

僕は、大のマスク嫌いで、花粉の季節以外は、まず付けません。
しかし、今はコロナ禍の真っただ中。
マスクをするのが常識です。


「ココで待ってて!」


僕は素直に、そこで待ちました。

そのときスマホで撮った写真です


「僕は、犬か?」と、すごーく小さな声でツッコミを入れました。
独り言です。ひとりツッコミです。


ローソンには、マスクをしていない男性客が、普通に入店して行きました。
マスクをしていない別の男性客も、お店の中から普通に出てきました。

が、それはそれ。
ゆかりちゃんの言い分は、なんら間違ってはいません。

たまたまそこに、ドッグポールがあっただけです。

ゆかりちゃんが、「おまたせ~」と、言いながら戻ってきて、僕の頭や顔や身体中を、ナデナデ、ワシャワシャしてくれるかもしれません。


炭酸水を買って、ゆかりちゃんが戻って来ました。

「Wi-Fiのせいで、支払いに手間取ったわ~」と言って僕に近づき、
おとなしく待っていた僕に、ナデナデ、ワシャワシャ!

は、ありませんでした。


僕は、ドッグポールを、指さしてみました。
ゆかりちゃんは、少し笑いましたが、それだけです。


散歩の後半。
わが家のマンションが見えてきました。

「あ、あの母娘おやこだ。
 あのお母さん、超~痩せているから、
 肥えた娘に隠れて、見えんときがあるんやて~」


ゆかりちゃんは、ご近所のことに詳しいのです。
その時、確かに2人歩いているとは気づきませんでした。
母は痩せすぎで、娘(おそらくは小6か中1くらい)は肥えすぎです。

ゆかりちゃんの的を射た表現が夕焼けとマッチして、僕は平和な気分になりました。
すれ違う母娘おやこに、

(なんかゴメンね)

と、心の中で僕は、なんとなくツブヤキました。

ゆかりちゃんの一言は、ボリューム的に、その母娘おやこに聞こえたなんて可能性はありません。絶対に、聞こることのない距離でした。

また、ゆかりちゃんに、その母娘おやこをバカにするような気持は皆無です。

2人なのに1人に見える

という事象の面白さを、僕に教えてくれたのです。

僕の、(なんかゴメンね)という心の中のツブヤキは、「神さまが誤解しないように」とか、または、「万々が一にも、その母娘おやこが誤解しないように」という、念の為の謝罪です。


スレ違った、肥えた女の子が言いました。

「犬ってカワイイね」


僕は、思わず振り向きました。
僕が、犬に見えた⁉





書き直し、終了



昨夜の大ゲンカを越えて、
今夜は冷静に語り合いました。

恒例の、僕とゆかりちゃんのケンカです。

安心してください。
仲直りしてますよ。


僕は、ゆかりちゃんが大好きです。







おしまい


※この記事は、エッセイ『妻に捧げる3650話』の第1200話です
※この記事は、過去記事の書き直しです


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奈星 丞持(なせ じょーじ)|文筆家
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