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第517話 まるで映画みたいな小説! 臨場感の中『名言』が刺さりました…

※この記事は2020年5月の記事の書き直しです。


僕もゆかりちゃんも、推理小説が大好きです。
ふたりとも、東野圭吾さんの大ファンです。

東野圭吾さんの『疾風ロンド』の文庫本を買ってきました。
先に読んだのは、ゆかりちゃんです。

途中まで読んだゆかりちゃんの感想が、

「まるで映画みたい!」

でした。

この感想のおかげで、僕は、メチャクチャそそられました。
早く読みたい!


ゆかりちゃんが読み終えて、僕はすぐに、むさぼるように読み始めました。

まさに、言い得て妙!

臨場感とスピード感があって、ホントに映画のような小説なのです!
実際、映画化もされた小説です。


*** *** ***

この物語は、災害にも触れていました。

一部、引用してご紹介します。

【どこかで誰かが不幸に見舞われた時、ほかの者が考えなきゃいけないことは、自分たちも同じような不幸に見舞われないよう用心して、精一杯幸せを作り出して、その気の毒な人たちにも幸せが回るようにすることだと思う】


感動しました。

名言だと思います。
これは、ものすごい名言です。


被災者に、
「かわいそう」
「がんばって」
「募金します」
「気の毒に…」

だけでは、何かが足りない気がしていました。

東日本大震災の自粛ムードには、違和感を覚えました。
でも僕は、『ならば自分はどうすれば良いのか』は、分かりませんでした。

ただただ無力な自分を、情けなく思うだけだったのです。

東野さんは、

用心して、
精一杯幸せを作り出して、
気の毒な方たちにも幸せが回るように…

と、きちんと言語化されました。

この言語化のおかげで、具体的な行動がきます。

防災に取り組み、
自分や家族が幸せであるよう(遠慮なく)努力して、
募金や消費や経済活動やボランティア活動などで、幸せを回す。

ゆかりちゃん、ありがとう。

この小説を選んで購入してくれて、ありがとう。
そして最高の感想を言ってくれて、ありがとう。

おかげで、一気に読み切りました。
面白かったし、勉強にもなりました。

僕は、そんなゆかりちゃんが大好きなのです。


PS.東野圭吾さんの、僕のイチオシの小説は『容疑者Xの献身』です。
  まだの方は、ぜひ!
  映画化もされています。映画も最高です。(先に小説が良いかと…)




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奈星 丞持(なせ じょーじ)|文筆家
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