第501話　強制終了してイイんです！【海見た税】という、しょうもないボケなどは…

※ この記事は2020年5月の記事の書き直しです。

◆磯の香り

ゆかりちゃんは、海のない岐阜県で、生まれ育ちました。

そのせいなのでしょうか。
ゆかりちゃんは、魚の臭いが苦手です。

もちろん、【生臭い】という臭いは、僕だって苦手です。
不快な臭いです。

でも、ゆかりちゃんは、超～～～～～、苦手なのです。
ホンの少しであっても敏感に嗅ぎとり、

「臭い」

と言って、不快な顔となります。

僕は、岩手県宮古市という港町で生まれ育ちましたので、生臭さには寛大です。
ホンの少しであれば、「磯の香り」という【いい香り】に、僕はカテゴライズします。

美味しいウニを食べたときにも「磯の香り」を感じますし、鰹節や煮干しの出汁などにも「磯の香り」を感じます。

海、そのものの磯の香りは、確かに臭いは臭いのですが、なつかしいので、そこまで不快にはなりません。

しばらく嗅いでいないので、なんなら今は、嗅ぎたいくらいです。

◆魚介類の好物

ゆかりちゃんは、ホタテが好きです。

海老も好物ですね。
伊勢海老とかロブスターという、お値段の高い海老が大好き。

サンマは食べますが、ワタは食べません。
（僕は、サンマのワタの苦さが大好きです）

ゆかりちゃんは、サンマは大丈夫なのにイワシになると、

「臭いから」

といって、受けつけません。

カツオも同じ理由でダメですね。

僕は、魚介類はほぼなんでも好きですが、唯一の例外は『ホヤ』です。
食べず嫌いです。

でも、今なら食べてみます。

同じように食べず嫌いだった『なまこ』が、大人になって食べたら、すごく美味しかったのです。

ホヤも、ナマコと同じように「美味しい」と、今なら感じる可能性が、けっこう高いんじゃないかと思っています。

◆エビチリ

今日の晩ごはんは、中華料理でした。

汁なし担々麵。
大きいシュウマイ。
そして、
エビチリでした。

ゆかりちゃんはエビチリが好きで、かつ、得意料理です。

今日も、安定の絶品でした。

なのに、ゆかりちゃんは、

「今日の海老、臭くない？」
「臭い」

といって、ほとんど食べませんでした。

「ぜんぜん臭くないよ～」と、僕は言ったのに、

「なんか入れ忘れたかなぁ？」
「なにか手順、忘れたかなぁ？」

と、ドスルーされました。

◆海見た税

ドスルーされて、少しカチンときたので、

「海なし県の人が海に来たなら、【海見た税】を徴収するように、政府に訴えてやる」

という嫌味を言ってみました。
かわいい嫌味です。

「そんな税はない！」とか「そんな案、通るか！」などという、
ツッコミどころ満載の、ボケです。

ゆかりちゃんは、

「ふんっ！」

という鼻息で、この会話を強制終了しました。

鼻息で会話を強制終了して、・・・イイんです。

僕は、ゆかりちゃんの鼻息だって、大好きなんです。