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ネタではありません! 実話です! 固まった娘の表情に,ホンの少し”怒り”が混じったことも,…僕は憶えています
今日の記事は、娘のるーちゃんが、大学生のときのことです。
たぶん、4~5年前になります。
妻のゆかりちゃんは金融機関勤務で、支店の、内勤部門のリーダーです。
るーちゃんは、家に帰るなりすぐ、バイト先の不満を訴え出しました。
ストレスが、かなり溜まっていたようで、不満の言葉が矢継ぎ早に繰り出されます。
「私がチョ~忙しいのに、なんで、何度も何度も話しかけてくるの~?」
「忙しいの、見てたら分かるのよ~⁉」
「いくら常連でも、ホント、困る!」
「わがまますぎる!」
「常連のおばあちゃんたち! 時々、おじいちゃんも!」
「そして、話が長い!」
「話の内容は、どうでもイイようなことバッカリやし!」
るーちゃんは、珈琲豆屋さんでアルバイトをしていて、お店には喫茶スペースもあります。
喫茶店でアルバイトをしている、と言っても、間違いではないでしょう。
わがままな常連客に、さんざん振り回され、怒り心頭です。
すかさず、ゆかりちゃんは、激しく共感しました。(さすが母親!)
「ウチの窓口に来るお客さんにも、いる~~~!!!」
「話が長い~!」
「そう! 年寄りに多い」
「イイ人でも、『世間話が目的』って人には、困るわ~」
「きっと普段、話し相手がいないからや!」
「相手をされるコッチは、ホントに困る!」
完全に共感。
そして、激しく同意。
るーちゃんも、母親の共感を得て満足気です。
るーちゃんは何か言いたげですが、ゆかりちゃんは、スイッチが入っちゃったみたいで、発言が止まりません。
ゆかりちゃんは、さらに声のボリュームを上げて言いました。
「あんな人はねぇ。喫茶店に行けばいいのよ!」
るーちゃんは絶句し、固まりました。
ちなみに、僕は爆笑。
「なに⁉」
笑った僕が、お気に召さないらしく、ゆかりちゃんは僕を睨みます。
「なに笑ってんの?」と、キレかかっています。
「いや~(笑)、たった今、るーちゃん、『そういう人たちが喫茶店にきて、メッチャ困る』って言ってたや~ん(笑)」
「あっ」
「ふっ(笑)。なのに『喫茶店に行けばいいのよ』って、それはナイわー(笑)」
「あ、そういう意味では、ないの」
「ん? ……じゃあ(笑)、どんな意味?」
「ちょ、……う、うるさいよ!」
ちなみに、るーちゃんは苦笑いでした。
あっ。
僕は、ゆかりちゃんが大好きですよ。
るーちゃんも、ゆかりちゃんが大好きです。
チャオ!
※この記事は、エッセイ『妻に捧げる3650話』の第1011話です
※この記事は、過去記事の書き直しです
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