褒められ慣れていないと、褒められた時「ありがとう」って、出ない気がする…
「…ったく。
じょーじって、
マジで、美人に弱すぎ…」
って、
ゆかりちゃんに、呆れられそうだ。
ま、でも、その時は、
「だから僕は、
ゆかりちゃんに弱いんやでぇ~」
って、返そう。
という文章で、noteの記事を〆た事があった。
* * *
その翌日だった。
前日の記事を読み終えた妻のゆかりちゃんが、
「よしよし」
と、
ドヤ顔50% テレ顔50% の顔で言った。
わかっているな、ならば良し 的なドヤ顔をしているけど、
美人扱いされて、嬉しいみたい。
嬉しさを隠し切れていなかった。50%もモレている。
僕は、「よしよし」と言われたのだから、
そのセリフを活用したボケを、追加した。
「あたまナデナデは、ないのかなぁ~?」
「そんなん、
ベトベトしてて、嫌やわ!」
「僕、お風呂入ったよ」
「タンタンメン食べたから、
私の手、油、飛んでるでぇ」
あ、僕の頭がベトベトではなく、ゆかりちゃんの手のこと?
いや、何だろう。僕の頭のことを言った気がするが…。
意味が分からない。
タンタンメンって食べると、油が手に付くの?
あっ! スープの袋を切るとき、手に油が付いた?
それを、ホカってたの?
結局、あたまナデナデは無かった。
風呂上がりのキレイな頭に、タンタンメンの油は遠慮したかったし。
そもそもボケだし。
恋人や配偶者が甘えてきた時、
その甘えに応えるのがメンドーならば、
「タンタンメン食べたから、私の手、油、飛んでるでぇ」
という断り方は、
もしかしたら、
汎用性が高く、使い勝手のイイ断り方かもしれない。
おしまい
PS
私、奈星 丞持(なせ じょーじ)は、note創作大賞2024に応募しました。
恋愛小説です。
タイトルは『恋の賭け、成立条件緩和中』です。
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