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妻は女優にはなれません! 「なりたい」と,一切言っていませんが,なれません

妻のゆかりちゃんと散歩中、ちょっと休憩がてらに、「お茶でもしようか」と、なりました。

春日井市唯一のシティーホテル(ビジネスホテルっぽいけど)が、すぐ近くだったのです。
ゆかりちゃんは、ここのケーキを高く評価しています。

それぞれ好みのケーキを注文しました。
飲み物は、ゆかりちゃんはカフェラテ。僕は珈琲です。

珈琲の香りや味を吟味していると、ゆかりちゃんが、

「わたしのline見た~?」

と、言いました。


「ん? 見てないよ」

「ん~ん、もぉ~~~! 見てよ~」


「ああ、わかった」


スマホを操作して、ゆかりちゃんからのlineを確認すると、

『後ろ、お見合いだと思うよ』

と、ありました。


僕は、ゆかりちゃんに顔を近づけて、小声で、
「そういわれても、急に振り返ったらオカシイやん」と伝えます。


突然ゆかりちゃんが、

「凄い~! 窓がすごくキレイだと思わない~!?」
「表も裏も、あんなにキレイにするのって大変だと思うよ~!」
「外がクッキリ見える~!!」

と、やや大きめの声で言ったのです。


さあ、振り返るキッカケは作ったぞ、という意図が伝わってきました。
確かに、今なら振り返っても自然です。

窓を見るていで、後ろを向いて、お見合いデート中のカップルを確認しました。

どちらも20代後半か、もしかしたなら30代。
育ちの良さそうで、でも、ガチガチに緊張している男性は、スリムで背が高く姿勢も良いのに、なぜか『野比のび太くん』を彷彿させます。

おしゃべりが上手とは思えないし、そもそも言葉を発しているかさえも怪しい。しかし、お相手の女性は優しく、ニコニコ微笑んでいました。
配慮の笑顔ではなく、好意の笑顔に感じました。

若いって、イイなぁ~と思います。

女性に不慣れで奥手な彼を、彼女なら上手にリードすることでしょう。
そして、きっと結婚して、3年も経たないうちに、彼(旦那さん)は奥さんの尻に敷かれていることでしょう。

窓を見るフリをして、10秒振り返っただけで、僕はそんな妄想しました。


そして、心の中で、ゆかりちゃんに対するツッコミも忘れません。

(大根役者か!)
(セリフ、棒読み!)
(声のボリュームも不自然にデカかったで!)
(あとね…)
(窓がキレイなら、気になるハズないやん!)


思い出し、ツボに入りました。
思い出し笑いのツボです。

(今笑ったなら、あの、野比のび太くんは「自分が笑われた」と誤解する)
(そういうタイプだ)
(野比のび太くん先輩として、ここは我慢せねば!)

僕は、こみ上げる笑いを、必死でこらえました。


ちなみに、この記事は2年8ヶ月前の記事の書き直しです。
そろそろ彼(野比のび太くん)は、奥さんの尻に敷かれて始めていると思います。


それにしてもです。

今思い出しても、ゆかりちゃんの棒読みのセリフには笑えます。

「外がクッキリ見える~!!」

最高だったなぁ。
今夜のラジオで、音声にて説明してみようと思います。
(忘れちゃったらゴメンなさい)

僕たちは、stand.fmYouTubeラジオで、毎夜、10分程度の雑談を投稿しています。


そうなのです。
僕は、ゆかりちゃんが大好きなのです。







おしまい


※この記事は、エッセイ『妻に捧げる3650話』の第990話です

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奈星 丞持(なせ じょーじ)|文筆家
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