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第301話 高速道路に乗って、4プぺしてきました

おととい、安城のコロナシネマワールドへ行ってきました。

僕は一人高速道路に乗って車を走らせ、1時間と15分くらいかけて、映画『えんとつ町のプペル』を観てきたのです。

4度目の、映画『えんとつ町のプペル』で、通称『4プぺ』です。


◆西野さんと一緒に観れる

西野亮廣さんと、同じ時間に、同じ映画『えんとつ町のプペル』が、同じスクリーンで観れるのです。

「1月25日の15:55からの、安城コロナシネマワールドで、映画『えんとつ町のプペル』を観ます」

と、西野亮廣さんがVoicyで言いました!

僕の聞いているVoicyが、西野さんのニセモノでなければ、あの西野亮廣さんが、まもなくココへ来るのです。

いや、もう到着しているのかもしれない。

しかし! 舞い上がってはいけない!

西野さんは、サインにも、写真撮影にも、お喋りにも、ファンサービスは全て応じたいという方なのですが、コロナウィルスの感染対策強化中の昨今、万が一にも、映画館に迷惑をかけるわけにはいけません。

ファンサービスをしようものなら、黒山の人だかりが出来てしまいます。

その状況を作らないために、「申し訳ない」、「なにもできません」「なにもしません」と、何度も繰り返しアナウンスしていました。

手紙も受け取れませんし、なんにもできません、と。

小さな映画館だし、バッタリ会っちゃうかもしれないのですが、それでも、僕は53歳のイイ大人です。

ちゃんと、分別ある行動をします。


◆西野さんと3回すれ違う!

◇1回目

僕は、映画館と同じ敷地内にあるマンガ喫茶から、映画館に移動しました。

外を30メートルくらい歩き、階段を上って、映画館のドアを開けて中へ入ります。

あれ?

黒ずくめの男性が、目の前を通りすぎました。

黒ずくめの男性は、僕を「チラ」とみました。

え~~~⁉

西野さんです!
西野亮廣さん、ご本人登場です!
いきなりです!


女子高校生か中学生か、小さな声で、「西野さん~」と言って小さく手を振りました。
ちゃんと近づこうとはしないで、偉いです。

黒ずくめの、シュッとしたお兄ちゃんは、女子にホンの小さな会釈を返しました。

やっぱり~~~⁉
だよね~~~⁉

え? たった1人なの? 単独行動?
マネージャーさんとかは? いないの?

ま、それはさておき、まさか、まさかの、いきなりの遭遇です。

ドキドキです。

僕は、幸せを感じました。


◇2回目

西野さんに続いて、僕もスクリーンに向かいました。僕は、あえて距離をあけました。

追いつこうとするのはいやらしい行為ですので、逆に、ノロノロと歩いたのです。

そしたら西野さんがUターンするではないか!

どうやらトイレに行っておこうと思った感じです。

そして、僕とすれ違いました!

僕は、挨拶したいけど、声をかけたいけど、その気持ちをグッと我慢しました。
そして、すれ違う時に、ごく小さく会釈しました。

(サロンメンバーです。応援してます)という気持ちを込めての、ホンの少しのアピールです。

すると、

西野さんに、睨まれました。

(あっ、幸せ)

睨まれて幸せって。

きっと、会釈が小さすぎたのです。
西野さんは、「誰?」とか「何?」って思ったのでしょう。

とにかく、
僕は、西野亮廣さんに【睨まれた男】、となったのです。ふふふ。


◇3回目

スクリーンに入るところでは、タブレットのようなものでの検温があり、
チケットを見せて、と、その時!

西野さんが、僕の横にいたのです。横1.5メートルに!

(え? トイレ速っ!)

僕はかなり動揺して(興奮か?)記憶があいまいなのですが、
西野さんはバタバタしていました。
リュックをガサゴソしてて、たぶん、チケットを探してた感じです。

とにかく僕は、ビックリです。

西野さんを待つのはイヤらしいので、僕はそのまま歩いて、
緊張のせいで、該当のスクリーン3を通り越していました。

ちょうどトイレがあったので、僕は、念のためにトイレに寄りました。


◆上映直前

トイレから出た僕は、やっと少し落ち着いてきました。

ちょっと落ち着いたなら、映画鑑賞必須アイテムの、キャラメルポップコーン&ゼロコーラがないことに気づきました。

買っていませんでした。

映画館の女性スタッフにたずねたら、いったん出て買って良いとの特別待遇を受けました。

【西野亮廣に睨まれた男】は、そんな特典もあるようです。

出てきたポップコーンのサイズがデカイ! いつもの倍か、3倍近くの量です。

1人で食べるのに、このサイズ?

あっ! 

【西野亮廣に睨まれた男】だからか~。

そーいうサービスか~。


◆席につきました

僕は、インターネットでチケットをとる際に、端っこの席を予約したのです。
スクリーンに向かって右端の席です。

西野さんは、スッと帰れるようにと、スクリーンに向かって左端の席を取ると予想したのですが、左側は、ほぼほぼ残っていなかったのです。

致し方なく、それでも万が一の期待を込めて、右端を取りました。

あれ?

僕の前の席。
座っている男性の、頭の先だけ、5センチちょい見えます。

髪の量が、多い。
ボサボサです。

まさか⁉

ドキドキするじゃないか!


◆4回目の鑑賞

良かった。1番良かったです。
今までで最高のプペルでした。

音は、もっともっとおおきくして欲しかった。
重振シアターで、あの程度のボリュームではダメです。

それとも、あの音量が限界なのだろうか?

イスからの振動は良かったです。
特に、心臓が「ドクン」という時が良かったですねぇ。
冒頭の、プペル誕生の竜巻のときの振動も良かったです。

でも今回の、4回目の鑑賞が1番良かった理由は、重震シアターの効果ではなく、そして、西野さんが同じスクリーンにいるからでもありません。


◆集中して観ました

映画鑑賞中は、僕は、ほとんど映画に没頭していました。

今回が1番良かった、その理由は、

【映画のストーリーなどをほぼほぼ分かって観ている】からです。

内容を分かっているのに観るというのは、映画では珍しいかもしれませんが、映画以外のエンターテインメントなら、なんら珍しくもない行為ですよね。
ミュージカルが、正にそうですよね。

大好きな歌手のコンサートだってそうです。
NEWアルバムのツアーだと、知らない曲が多くなりますので、熱心なファンなら先にアルバムを買って、たくさん聴いて、曲を憶えてからコンサート会場へ行くと思います。

そして、そんなコアなファンでも、(大好きなあの曲を歌って欲しい)と、ド定番のヒット曲や、コンサートでの定番曲が披露されるのを願うハズです。


ストーリーの理解に、脳を使わない。
ストーリーの先読みや予想に脳を使わない。これらが不要なのです。

すると、登場人物の表情に注目できて、わずかな表情の変化もキャッチできます。
音にも、背景にも、音楽にも意識が届きます。

セリフにも、セリフの心理的背景にも、思考が巡ります。


探りながら観ていた映画が、浴びるように観れるのです!

観かたが、1回目と、まったく違うのです。

評論家目線が消えていました。
評論家目線で観るというのは、これまでの僕の【欠点】だったかもしれません。

観るときは、浴びるように、ただ観る。


これが、最も贅沢な映画の観方なのかもしれません。


◆全力会釈

エンドロールでもウルウルしました。
ロザリーナの歌声に「ジーン」ってなったのです。

これは、過去3プペでは無かった。

エンドロールの最後に「おしまい」となって、会場は拍手となった。

ちょっとおとなしい。だから「ワー!」とか言いたい。でも、それはダメな気がする。

西野さんが立った。

やはり反対の端だった。

前の席の、西野さんではないボサボサ頭の男性には感謝だ。ドキドキさせてくれて、ありがとう。

西野さんに「ありがとう~!!」って叫びたい! 

でも、ダメっぽい。そういう空気だ。誰も言葉を発さない。

今、ぷち後悔している。
マスクしてるんだから、「ありがとう」ぐらいは良かったんじゃないかと。


◆3日たった今

今日、ず~っと僕の頭の中で、ある音楽が流れています。気がつけば、その歌を口ずさみそうになるのです。

それが、この歌です。


この、粉ミルクさんの『メザメ』が、頭の中をエンドレスで流れています。

初めて映画を観たときは、インストルメンタルで良いのではないかと思ったんですよね。
きっと、評論家ぶりたがって、そんな邪念で観ていたからです。


もう僕は、評論家ぶりません。

映画は、浴びるように観ます!

 「進め~~~!!」


◆〆

そういえば僕は、同じマンガを何度も繰り返し読むのがスキです。

もちろん、コミックの新巻は楽しみですが、でも、それとは違う楽しさが、繰り返し読むマンガにはあるのです。

そのマンガのクオリティが高いからなのでしょう。

お気に入りの名場面、そこに至るまでの過程も楽しみつつ、お目当ての名場面でカタルシスを存分に味わう。

僕は、クオリティを味わっているのですね。


そんなことを思っていたら、ゆかりちゃんが元気に

「猿♪ ゴジラ♪ チンパンジ~~~♪」

と歌いました。

ゴジラちゃいます。ゴリラです。
ゴジラだけ、種も、デカさも大違いです。


僕は、そんなゆかりちゃんの、天然クオリティも、大好きなのです。





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奈星 丞持(なせ じょーじ)|文筆家
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