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ha64
瞳を輝かせて僕を見つめる。その真剣さが、逆に僕を傷つけるんだ…。
◆1
「まだ書いてんの?」
ゆかりちゃんが不機嫌を押さえつつ、そうツブヤキました。
僕は、
「noteを、投稿してしまいたいんだ…」
「今夜は遅くなるから…」
と言いました。
◆2
ゆかりちゃんは、少しトゲのある声で、
「間に合うの?」
と、聞いてきました。
出かけるタイムリミットまで、あと15分です。
◆3
僕は、"間に合うから話しかけないで"という意味で、状況説明を行ないます。
「あと15分あるから、5分でnoteを投稿して…」(すぐ終わるという意味)
「で、そのあと顔を変えて…」(ヒゲを剃り髪型を整えるという意味)
「持っていくモノは揃えてあるし、全然大丈夫!」(もう黙れという意味)
◆4
ゆかりちゃんが、目を輝かせました。
「顔、変えられるの?」
「なら、健にして!」
佐藤健さんのことだと、1発で分かりました。
真剣に訴えるからです。
こういうとき、真剣になればなるほど"僕が傷つく"とは、ゆかりちゃんは、気づいていないようです。
おしまい
※この記事は、エッセイ『妻に捧げる3650話』の第571話です
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