第202話 僕は、ハグされまくる人になりたい
女性や子どもに、ハグされるオジサン。
僕の、理想像だ。
念のためにつけくわえるが、『される』だ。女性が『ハグしてしまう』、子どもが『抱きついてしまう』、そういうオジサンだ。
『ハグする』オジサンになりたいのではない。
僕は、捕まりたいのではない。
理想像とは、2つのパターンがあると思う。
1つは、自分のタイプの延長線上にあって、目指していく上での【理想像】。
運動オンチで、勉強は得意。そして、研究者になったA君。A君が、『iPS細胞を開発された山中教授』を、理想とするパターン。この【理想像】が、延長線上の【理想像】だ。
もう1つは、自分とは真逆のタイプで、ほぼ諦めているものの、「あんな風になれたらなぁ」と思ってしまう【理想像】。
さっきのA君が、実は、丹波文七という空手家に憧れたとする。そして『堤城平』を知って、男としての【理想像】に据えたとする。この場合が、後者のパターン、真逆タイプの【理想像】だ。
注)丹波文七:夢枕獏氏の小説『餓狼伝』の主人公 空手家 格闘家
堤城平:『餓狼伝』の登場人物で、丹波文七の好敵手 同志 親友
引用:じょーじの愛読書からの、じょーじの解釈
僕が、ハグされるオジサンを理想とするのは、後者のタイプだ。真逆タイプだ。ハグなど『されないタイプ』だから、憧れているのだ。
こう書かないと、延長線上の理想像と、勘違いされるかもしれない。僕は、そんな勘違い野郎ではない。
◆理想のハグ(イメージ)
1週間、海外旅行へ行った、ゆかりちゃんが帰国。そして空港で再会。
ゆかりちゃんが、腕を広げる。ハグを受け入れる体制だ。
これは、僕の理想のハグではない。
これでは、僕が『ハグをする』ことになる。
僕は、別にハグをしたいと思っていないのだ。だが、『されてしまう』のだ。これが理想なのだ。
矛盾している?
矛盾など、一切していない。タイトルにも『ハグされまくる』と、ちゃんと正確に言葉を選んだ。
大事だから繰り返す。
ハグ、したいんじゃない! されたいんだ!
久しぶりの再会の理想は、こうだ。
ゆかりちゃんが、僕に気づく。
駆けだす。
僕に、飛びつく。
僕は、それを受け止める。
ハグになっている。
ほかにも理想がある。
ソファーに僕がすわっている。本でも読んでいるとしよう。
するとそこに、帰省した娘が近づいてきて、横から抱きついてくる。
後ろからでも良い。
「なに読んでるの~」と、僕の読んでいる本をのぞき込む。
こういうパターンだ。
子どもなら、絵本を読んであげていて、僕のふところの中に、小っちゃい子がいる。そこに、左右から、別の子どもがやってきて、「なになに~」って感じで、自然に僕に寄りかかるのだ。腕に、膝に。
うしろから、首にぶら下がる4人目も来てほしい。
子どもに、大人気のオジサンになりたい。
なれないタイプと、自覚しているから、逆に、憧れてるのだ。
◆『ハグされる』タイプを分析
親友の田代は、この『ハグされる』タイプだった。見たことはない。だから、正確には、この『ハグされるタイプだったと思う』となる。
誰、とは言えないけれども、でも、やたらと子どもにまとわりつかれるタイプって、いると思う。幼稚園や保育園で【人気の先生】とかは、メッチャまとわりつかれると思うのだ。
まず、『ハグされる』人って、絶対に【やさしい】はずだ。そして、子どもに媚びたりはしないはずだ。
あと、スケベ要素がゼロだ。
目が細そうだ。ヒゲは、ないなあ。あるなら、めっちゃ長いヒゲだな。
太ってそうだ。ぽっちゃりだな。
明るさと、おおらかさと、ひょうきんさも必要だな。
小言とか、絶対に言わない。
◆林冲と相反するか?
昨日書いた、僕の目指す理想の男【林冲】だが。この、林冲は、ハグなどはされないタイプだ。(と、僕は思う)
子どもに、人気はありそうだ。子どもって、本質を見抜いているような気がする。だから、むじゃきに、林冲になつくかもしれない。
はたまた、怖がって近づかないのかもしれない。
で、なついたとしても、抱きつきはしない気がする。林冲が、はたき落としそうだし。
僕は、林冲のような男になって、でも、子どもからなつかれるオジサンになりたい。
『林冲のような男』を、きちんと言語化しよう。そして、僕が近づけるか、考えよう。
・強い(僕は合気道を習得する予定だ ちゃんと強さを目指そうと思う)
・他者を尊重し、自己に集中(モーニングページ✖反応しない練習で、現在体得中だ)
・規則などにこだわらない(これは、今でもわりとある けっこう自由人なはずだ)
・哀しい過去(ま、林冲ほどではないが、僕にだって哀しい過去はある)
・一途さ(体得中 ゆかりちゃんに一途を貫く!)
・悪友『公孫勝』の存在(僕には春山がいる)
・亡き妻に未練たらたら(僕は今、ゆかりちゃんにメロメロ)
・罰の『糞掃除」をちゃんとする(僕は、トイレ掃除を宣言し、実際に始めている(2日まえ、忘れた))
・百里風(馬)と仲良し(僕は、犬になつかれる)
なんとか、なりそうな気がしてきた。
ここに、『ハグされまくる』要素を加える。
・やさしい(モーニングページ✖反応しない練習、で体得する)
・媚びない(得意だし、反応しない練習を、いま練習中だし)
・スケベ要素ゼロ(今なら大丈夫 今なら全然スケベではない)
・細い目(いつもニコニコしよう)
・ヒゲ(休日でも剃ろう)
・ぽっちゃり(これは、あきらめる ぽっちゃりじゃバク宙できないから)
・おおらかさ(細かいことを言うのを一切やめよう)
・明るさ(コツは「バカで良いと思うこと」byゆかりちゃんのアドバイスだ 実行する!)
・ひょうきん(「じょーじの笑いは、ちょっとズレている」「狙ってるやん」「『どや?面白かっただろう?』って聞くけど、あれ、いらん」byゆかりちゃんのアドバイス よし、面白かったかを確認するとこをやめる!)
これらを実行すれば、【ハグされまくる林冲】に、僕は近づけそうだ。ハグされるジジイなるぞ。
◆〆
昨日は、林冲ファン、北方水滸伝ファンの方が多いのに驚いた。
でも、「そりゃあそうだ」と思いなおした。あれだけ面白い小説なのだ。マニアがウジャウジャいて当然だ。
北方水滸伝について、『語り合う会』、みたいなのがあったなら、ぜひ参加してみたいものだ。
さて、今日の、ゆかりちゃんの感想も楽しみだ。
僕は、ゆかりちゃんが大好きなのだ。