第500話 私が芸能人に似ているのではなく、芸能人が私に似ているのよ!
※ この記事は2020年5月の記事の書き直しです。
ゆかりちゃんは、ソファーで横になりながらテレビを観ています。
僕は、そこから少し離れたダイニングテーブルで、この記事を書いています。
最近では、ダイニングテーブルが僕の書斎のような感じに…。
今、ゆかりちゃんが観ているのは、ヒロミと伊代ちゃん のプライベートを紹介するバラエティー番組で、再放送のようです。
伊代ちゃんの天然っぷりを観て、
「ひょっとして伊代ちゃんって、わたしに似てる?」
と、ゆかりちゃんが言いました。
ゆかりちゃんが伊代ちゃんに似ているのではなく、
伊代ちゃんが、ゆかりちゃんに似ている!
さすがです。
僕は、
「やっと、わかってきた?」
「自分が、天然だってことが…」
と、返します。
ゆかりちゃんは、僕の返しをスルーして、
「ヒロミは、わたしに出会っていたら、わたしにホレたのかぁ~」
と、のたまっちゃいます。
さすがです!
そして、なかなかの自信家です。
もちろん僕は、
「絶対そうだよ~、そうに決まっているよ~!」
と返事しました。
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わが家のソファーには、常にトイストーリーの『ハム』がいます。
ハムは、豚の貯金箱です。
わが家にいるのは、その『ハム』の、ぬいぐるみです。
ゆかりちゃんはハムを抱きしめて、そしてハムに語りかけました。
「ハムちゃんは、なぜ『トンちゃん』とか~」
「それとか~、『ぶたちゃん』とかじゃないの~?」
「加工されるとハムだから?」
「ベーコンってのもあるけど~?」
内容は、ありません。
もちろんハムは無言です。
もしかすると、心の美しいゆかりちゃんにだけ、ハムの声が聞こえているのかもしれません。
僕は今の、ゆかりちゃんの独り言はスルーします。
聞こえないふりを選択します。
書きかけのnote記事を下書き保存して…。
今、この記事を書いているのです。
*** *** ***
ゆかりちゃんが静かすぎます。
バラエティー番組は、ヒロミの親友の、よしのさんの死を説明しています。
僕は少し、ウルっとしてます。
その哀しさに、ゆかりちゃんも涙ぐんで・・・いません。
うたた寝中です。
安定のうたた寝であり、いつもの仮眠です。
ベーコンじゃなく、ハムは、ゆかりちゃんのお腹の上です。
僕は、そんなゆかりちゃんが大好きなのです。
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