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言葉の力

こと‐だま【言霊】 の解説
古代日本で、言葉に宿っていると信じられていた不思議な力。発した言葉どおりの結果を現す力があるとされた。

私はこの言霊の力を信じている。
自分の思ったこと、こうなりたいことなどを否定的に言うのではなく肯定的に声に出すのだ。
例えば、恋人ができます“ように”ではなく、私には恋人が“できる!”と言うこと。
言ってるだけで叶うとは思っていないが、このように口に出すことで、じゃあその為に何を頑張れば良いのかと言う点を考え、努力をすることができる。ここまできて初めて、言霊に宿る力が発動すると思っている。

言霊以外にも言葉が持つ力について思うことがある。

ちちんぷいぷいの〜
痛いの痛いの飛んで行け〜!!!!

幼少期、転んだときにこの魔法の言葉をかけられた人はどのくらいいるだろうか?
実際私もクラスの子ども達にこの魔法をかけまくっている。
不思議なことにこの魔法、かけられた子ども達はもう痛くないというのだ。…いや、絶対に痛い。全力で走って転んでしまったんだから痛いに決まっている。かけておいてなんだが痛みを我慢して強がって涙を浮かべながらもう痛くない!と言う子どもを見ると申し訳ない気持ちになってしまう。
それでも子どもは元気になり笑顔になる。
やはり言葉には力があるのだと思う。

しかし、その力は良いことばかりに適応されるわけではない。誰しもが持つ力故、時に力は武器となり人を傷つけ死に至らしめる事もある。
私も言葉の武器の被害者になったことがある。
良く先生が言う。
「あなたの手はお友達を傷つける為にあるの?それとも優しく手を握ったり頭を撫でるためにあるの?」
言葉も同じである。
決して人に罵詈雑言を浴びせる為に与えられた力ではない。感謝をしたり、自分の思いを伝えたり、慰める為に使うのだ。
“人に言われて嫌なことは自分も言わない”
この大切な言葉を覚えている人はどのくらいいるだろうか?
頭の片隅にあって、でもあるだけで機能しないこの言葉を色々な人が思い出せますように。