「頭がいい人」になれば社会の見え方が変わる
先週紹介した『TIME OFF』では、休むことも創造性の高いプロジェクトを遂行する上では大切なプロセスのひとつであるという話をしました。
仕事の質は作業時間の長さでは測れないということです。
そうはいっても、入社して間もない若い世代は仕事を選ばず場数を積むということも必要です。とにかく、たくさん経験を積んで、引き出しを増やすとともに、ストレス耐性を高めるという考え方もあるでしょう。
30代、40代になると、知識も経験も増えてきます。
役職や責任がついてきます。
こうなると知識や経験量だけで勝負していると生き残れなくなります。
いちばん求められるのは「考える力」
いくら仕事ができても、30代、40代以降パッとしない人もいれば、
若い頃は今ひとつパッとしなかった人がマネージャーになって人を率いるようになったら力を発揮できるようになり、どんどん出世街道を進む人も出てきます。
その違いは「考える力」があるか、ないかにあります。
「頭がよくなる」は、学校で勉強して身につける知性
「頭がいい」は、社会に出て人に揉まれながら身につける知性
ふたつははまったく異なります。
また、「頭がよくなる」は個人的な評価ですが、
「頭がいい」は自分ではなく他者が評価するものです。
この「頭がいい」と他者から評価されることが、その後の会社人としての人生を変えます。
いや、会社だけではなく、家族や友人、趣味や地域のコミュニティなどプライベートにおいても大きく変わっていくことができます。
「頭がいい」と評価されるための絶好のトレーニングの場が「人と話す前」なのです。
今日の『毎日スキルアップ通信』でご紹介した
『頭がいい人が話す前に考えていること』
安達裕哉 1,650円
(2023.4.19 ダイヤモンド社)
https://amzn.to/3ptZ9gC
は、商業的な価値を狙って「頭がいい」などのタイトルをつけたビジネス本とは違って、読んだことをちょっと実践してみるだけで、おどろくほど効果が実感できる本です。
考える力をつける絶好のタイミングがあります。
それは、人と話す前です。
人の話にすぐに反応せずに、必ずワンポイント置いて、これを言ったら相手にはどう聞こえるか、逐一、考えるようにするのです。
ボーッとしているときに考えても、考えというよりは不安や後悔などが入り混じって堂々めぐりになるものですが、人を相手にしているときは、まさに瞬発力が求められ、多少は、不安や後悔がありますが、稽古を積むにつれ、確実に考える力を上げていくことができます。
話し方が変わります。
相手からのあなたの見え方が変わります。
あなたに対する信頼感も増えます。
話す前にワンテンポ置いて相手のために考えることができるようになるためには、
ぐっと反応したくなるのをグッと抑えて、相手への配慮をのせて言葉を返すことを繰り返してください。
空気が変わります。
あなたの周りの空気が変わります。