新卒コミュ障でもなんとかタクドラができる方法
いつも大変お世話になっております。のっさんです。タイトル通りのお話です。
私は現在、新卒で入った会社で研修としてタクシードライバーをしています。そこで日々感じるのは
人が怖い
ということです。
言わずもがなですが、不特定多数のお客様をお乗せして、安全に且つ確実に目的地まで送り届けるのがタクシードライバーの仕事です。そのうえでイレギュラーにも即座に対応しなければなりませんし、お客様を怒らせないというのも大事なところです。
コミュ障すぎて頭が真っ白になりかけるのなんてしょっちゅうあります。笑えませんね。
ハッキリ言います。
神経はイヤって言うぐらいすり減ります!私も独り立ちして3日目あたりで泣きました。だって人が怖いんだもん!事務所に帰ってから
「私って何だったらできるんですかね・・・」
って自問自答しては自己嫌悪に陥る日々を過ごしました。
それから色々あり、早いもので独り立ちして1ヶ月が経ちました。あっという間ですね。
そんな私でも、なんとかタクシードライバーを続けていけているので、今回はコミュ障の方向けに私が気をつけていることを書いていきたいと思います。
気を付けること
1.分からないことは直ぐに確認
タクシーに乗り始めて1番の壁は「道に不慣れ」というところです。幹線道路や入り組んだ住宅街、地名も最初は全く分かりません。そこでいっそうのこと、「この先どうしますか」と確認してしまうことがオススメです。
これさえ聞いていればだいたい怒られることはありません。「○個目の信号右いって」とか、「このまま直進で」というようなご指示をいただけるので、その通りに進めばいいだけです。
ここで注意しなければいけないのが、標識や道路標示にも気を配ること!場合によっては「ごめんなさいここ右折禁止なんです」というようなことも言わなければいけません。そこで言い出せずに進行してしまうと違反切符を切られることも十分有り得ます。無理なものは無理と言えるのも大切ですし、自分自身への防具にもなります。
2.敬語を使う
タクシードライバーはいわば接客業です。必要最低限の敬語は使えるようにしましょう。
「申し訳ございません」
「恐縮でございます」
「恐れ入ります」
「失礼致します(失礼致しました)」
「かしこまりました」
だいたいこれらが使えればOKです。一期一会の業務ですが、あくまでもお客様は目上の人。丁寧で誠実な対応を取れば、なんとかなります。
3.必要最低限のことしか自分から話さない
この記事を読んでくださっている方は、だいたいこれは出来ると思います。
進行・道のりをお聞きして、それ以外のことは自分から話さなくて良いのです。
「タクシー乗ったら運転手からダル絡みされてしんどい」と思われるお客様は実際かなりいます。私も客として乗った時にそんな経験をしたことがあります。
必要最低限の確認をしたらあとは運転に集中することが大事です。
意外とコミュ障でもなんとかやっていけるような気がしてきませんか?
4.休憩を楽しむ
タクシーの乗務は日勤(昼or夜だけ)と隔勤(1日にめちゃくちゃ長い間乗務するやつ)の2種類の働き方が一般的です。
拘束時間が日勤だと原則最大13時間、隔勤だと原則最大21時間もあります。読んで字のごとく、他の業界と比べて1日で働く時間が長いわけですね。
そのようなものなので、お役人さんから
「長い間運転するとしんどいし危ないでしょ!休憩取りなさい!」
ということを言われ、それぞれ最低休憩時間が設定されています。
日勤→90分
隔勤→3時間
上記がその最低休憩時間です。毎乗務この時間以上休憩していないと色々ややこしい事になりますし、何しろ身が持ちません。言うなれば事故リスクも上がります。
じゃあその時間に何をするかというと、仮眠を取ったり食事をしたり、車外にでてリフレッシュしたりします。
そんな休憩ですが、私の場合はタクシーの営業エリア内のありとあらゆる観光名所、アニメの聖地、ホビー屋さんに寄っています。
そこまで行くことによって、道を覚えることができるし、心の底からリフレッシュすることもできます!何よりその近くで美味しいお店を見つけた時のワクワク感、たまりません♪
その反面、定休日や臨時休業という時だってあります。その時のショックはすごく…大きいです…
とはいえド平日の昼間ということもあって、混雑せず空いていることが殆どです。タクシードライバーの特権かもしれませんね。
5.演じる
人と話すのが苦手という方は今どき珍しくありません。私もそうです。だからこんな記事を書いています。
とはいえ、あまりにビクビクしながら乗務すると、お客様から
「こいつ大丈夫かな?」
と思われることだって十分有り得ます。
ここだけ切り取ると、
「そんなこと言われてもどうすりゃいいのさ・・・」
となること間違いなしですが、こうすればいいという解決策を用意してみました。それが、
演じる
です。違う人になりきって、お客様から好印象に思われそうなキャラを演じれば良いのです。具体的には、
・元気
・トーンが高め
・はっきりした受け答え
・笑顔
この4点を意識してみましょう!
そうすることによって、「この運転手さん、なんかいいな」という印象をお客様から持たれて、波風立たない乗務を行うことができます。
6.予習、実行、復習をきちんとする
これは私自身への戒めでもあります。乗務を行う日数が積み重なると、少しずつ道を覚えていきます。道を知っていると、覚えた道や行先だと安心感が出て、ルートの提案もしやすくなります。
そのためにはこの小見出しのように、
予習
実行
復習
が欠かせません!
とはいえ、いっぺんに物事を覚えることは不可能です。不可能に近いのではなくてマジで不可能です!大事なことなのでもう1回言います。
いっぺんに物事を覚えることは不可能です!
じゃあ相当身構えなければならないかというと、そうでもありません。
推しのイベント行く時と同じ感覚でいれば良いのです。
どんな曲がセットリストに入るのかを探るように、どんな道を走りそうかを調べ、イベントに行く時のように実際に道を走り、当日のセットリストを家で聴き直すかのように今日走った道を帰宅後に調べ直します。そう考えると、近いものがあるような気がしませんか?この感覚、マジでオススメです!
しんどいと言えばしんどいよね。
これまで色々と気を付けることを書いてきましたが、やはりしんどいです。メンタルには来ます。
とはいえ、きついだけのお仕事かと聞かれたらそうではありません!
1回事務所から出れば1人で好きなところを回ることができるし、お客様が降りられる際に「ありがとう」と言われるとチップを頂かなくても何となく嬉しい気分になります。やりがいが無いわけではないし、正社員という肩書きだって得られます。
コミュ障でも意外となんとかやっていけますよ。マジで。