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そんなこと当たり前なんて言わないで欲しい
2024年12月16日 晴れ
福岡伸一先生の著書『生物と無生物のあいだ』、『世界は分けてもわからない』を読んでから、区別することに抵抗を感じるようになった。
中村桂子先生の著書『生命誌とは何か』に、46億年前に地球が、38億年前に一つの細胞が誕生し、その一つの細胞から、いのちが広がって今があるという話しからも、区別することに違和感を感じとれる。
もとは一つだし、そこから広がる壮大なドラマは、色で表現するならグラデーションだろう。だから、世界を分けてしまったら、全てがうまく機能するはずがないんだ。
これからは、引いた線を滲ませる作業が必要になりそうだ。長女が好きな朝焼けや夕焼け、虹は、全て美しいグラデーション。自然界に線は引かれていない。
効率化を求めて、線を引いてきた仕事や、家庭での役割り分担なんかもほどほどにして、それぞれが補い合い混ざり合う世界が自然に近そうだ。
そのことに、いち早く気がついた保育の世界では、クラス分けはほどほどに、異年齢での活動を増やしている。自然と、子どもたち同士で助け合うようになるって。
国境も、ジェンダーも、肌の色も、グラデーションと捉えるのが自然なんでしょ?少なくとも、そんなこと当たり前だよ、なんて言わないで欲しい。
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