ガス屋漫画【ガス屋で〜す‼︎】8話こぼれ話
はじめに
この記事は、
ニュースサイトGigazineに掲載されている
わたくし毎日日毎が描いている
ガス屋で〜す‼︎
というガス屋漫画の解説になります。
ネタバレを含みますので、
未読の方は、ぜひご一読のうえで
この記事をご覧いただけると幸いです。
8話はこちら↓
1話はこちら↓
8話でピックアップされたこと
①社長のお仕事
②一気に増えた登場人物
③須磨崎光輝について
今回も情報詰め込んでます。
ガス展当日への布石がふんだんに
ちりばめられていたりします。
①社長のお仕事
星見は元々設立の時から
家族経営で、現社長は前社長(父親)と
仲が悪かったけど本編では語られなかった
なんやかんやあって(本当は3話、4話
あたりで星見についてちょっと触れようと
思ったけど没ったので)
水道屋で働いてた社長は、亡くなった
父親にかわり星見に
戻って社長を継ぎました。
そのタイミングでオール電化の流行という
憂目にあい、顧客は減少、顧客を
ハナスマに譲渡して星見を吸収合併して
もらうか、はたまた水道屋に戻るか…
というタイミングで建材商社である
イニシャルワークス(前々回のこぼれ話にあった
遊美が就職した商社)開催のコンサル講習で
得るものがあり、模索しているところに
別の商社に勤めていたアリカと出会い、
なんやかんやあって(以後の話にでてきます)
その商社が倒産した後に(5話参照)
アリカが星見に来ました。
ちなみに家出少女で身寄りのないアリカのために、
倒産した商社の社長が保証人になっていて、
いろんな手続きやら免許やら資格やらを
取得していて、現在の保証人は星見の社長になってます。
社長がリフォームをやっていると
劇中にはありますが、
積極的に展開はしておらず、
水道屋時代に懇意になった業者からの
依頼が主。プラス、
うちもリフォームやってますので
よかったら見積でも、みたいなスタイル。
社員が少ないので、キユともうひとり
社員が入ったらイガをリフォーム専属に
しようという目論見が社長にはあったりします。
今回は風呂のリフォームですが、
大工さんからの依頼で、すでに
予算が決まっていて、その中での
仕事になっていて、風呂の仕様についても
ご破談になった見積に基づいています。
風呂のリフォームっていうとだいたい
ユニットバスなんですが、いろんなメーカーが
出しているユニットバスのパンフレットから
この大きさでこういう仕様、みたいなものを
お客さんと決めている前提があるので、
(自動車を購入する際、でいろんなディーラーが
あったりどんなオプションをつけるか、
みたいなこととよく似てます)
今回の社長はラクな仕事ではあります。
値段の折り合いは大変かもですが。
ガス展の誘致もキユも視点よりずっと
ゆるい感じですが、このやり方も
最後のほうでキユが思う仕事のあり方についての
ヒントになっていたりします。
②一気に増えた登場人物
須磨崎光輝(すまさきみつき)
③で解説します。
音和建設の社長さん。
前述したとおり、星見社長の水道屋時代によくして
くれたいい人。
ここで解説ですが、現場にいたバラが今件の
事情をやたらよく知ってる件について。
リフォームというのは、まず大元の依頼主が
その住居の持ち主ですが、その依頼主(以後、施主と
言います)誰に依頼したかという話。
トラブルがあって中止されていたリフォームが
音和社長に依頼があって再始動、
なので元請けが音和建設…大工さんになるので、
大工仕事以外の風呂のリフォームに必要な
作業をする業者の手配を音和建設がするので、
電気屋、クロス屋(脱衣所もリフォーム対象なので)
サッシ屋、水道屋(バラ)、ガス屋(星見)と、
音和建設が星見とバラを別で呼んだので
今件のような形になっています。
3ページ目にユニットバス、給湯器、ガス工事としか
言ってないのでそういうことになります。
例えば音和建設が星見に水道工事もよろしく!って
なったら星見社長がバラに声をかけて、
バラは請けのさらに請けというかたちで仕事に
なっていました。
星見は今回、ユニットバスも請けていますが、
なぜかというと、音和建設よりも星見のほうが
ユニットバスの仕入れ値が安いことをしっていて、
星見が音和建設向けになんぼかのせても
まだ予算的に大丈夫、なら星見にひとつ
仕事を出して楽をしよう、という算段もあります。
業者間で何パーセントのせて見積か決まって
いるのかもしれません。
っていう話を漫画では見えないところで
キユは勉強してます。
組合長
意外に出番が多いです。
結構描きやすくて好きです。
高校の時の担任の先生の顔を思い出しながら
描きました。
出番は少ないですが、ガス協同組合のメンバーは、
組合長を含め6人いて、ちゃんと前もって
デザインしてます。
町のガス屋たち
前もってデザインしたのは5人くらいです。
おっさんたちは描きやすくて好きです。
描き分けが簡単、というかかわいくしよう、とか
考えずに自由に描けるところが好きです。
商社たち
ふたりデザインしてます。
そのうちひとりは、前述にある
イニシャルワークスの広瀬主任。
モブとしてガス展でもしっかり登場します。
ガス器具メーカー
ガス展を漫画化するにあたり、悩んだことのひとつに、
メーカー名を出すかどするか、というのが
ありました。
何に悩むかって前職で働いていたガス屋を通して
聞くか、直接メーカーさんの窓口にお願いしてみるか
ってことでしたが、後者をとりました。
ガス器具メーカーさん3社に声掛けさせてもらって、
そのうち1社のメーカーさんには、社名ロゴの使用は
NGが出てしまったので、(漫画で使うとなると、
パースなり角度なりついてロゴの形が変わってしまう
ように見えるというところ)ロゴはどのメーカーさんのも
使わず、3社3名のキャラクター、メーカー名を登場させるに
留めました。
メールのやり取りに付き合ってくださった担当の方の
性別、なんとなくこんな顔かも??とイメージしながら
キャラデザしました。
ガス展でもちらほら出てきます。
ご協力ありがとうございました!!
(五十音順)
③須磨崎光輝について
キユのライバルにあたるキャラが
8話に登場。
残り5話で星見メンバーと同格と言える
レギュラー入りする存在を、
どうインパクトつけようか、
というところで、
まずイガの惚れてる設定を思い出しつつ、
元になったキャラ(電子書籍版に掲載される漫画)が
あるので、それに寄せて8話のネームを描くより
だいぶ前に考えたデザインがこれ。
年齢もイガに近くなってます。
目つきを鋭くすることは決まっていたので
(キユがどんぐりまなこ、アリカがたれ目なので)
こんなかんじに描いたものの、
例えばこのキャラをまっくろに塗りつぶして
星見のメンツと並べたらあまりに個性が不足して
いるなぁ…社長令嬢…お嬢様…お嬢様に全振りしてみるか?
という考えのもとに作り直されたのが今のミツキです。
思い切ってお嬢様口調にしてみたものの、
7話まで口調に特徴のある人物もいなかったので
編集さんにつっこまれるかなと思ったけど
普通に受け入れてもらえました。
ミツキの登場は結構ネームを描きなおしてて、
はじめはキユとミツキの喧嘩からライバル関係が
展開するかんじだったんですが、ヘイトのレベルが
お仕事漫画の、しかも協力関係にある
業者間で無理があるなぁ、と思ってものすごい
マイルドに描きなおすことにしました。
その方がイガに惚れてる、とかガス屋のマンネリ
うんぬんに説得力があるかなとも思ったので。
電子書籍化のお知らせ(6回目)
9話のこぼれ話につづく!
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