秋の夜はセンチメンタル
10月下旬、札幌。
紅葉も散りはじめ、いつ冬が訪れてもおかしくはない、秋の終わりを感じる夜。
やっと1日の仕事がおわり、会社から出て、駅までの真っ暗な道のりを歩く。
額にあたる冷たい風は、言葉では表現しきれない切なさへと変わり、私の心を支配した。
いつもと変わらない道なのに、なぜだか同じとは思えない。
考えてもどうにもならない、先が見えない将来への不安が次から次へと押し寄せてくる。
考えるなと言い聞かせても、頭は勝手に考え出すし、決してやめてはくれない。
そもそも私はその将来とやらまで生き続けていられる保証はどこにもないのだから、考えるだけ無駄でしょう?そうわかっているのに。
まあ、そんなに想像したいなら好きにすれば、自分よ。
今日の私は変なのか?
いや、きっと季節のせいかな。