節分(せつぶん)
「節分(せつぶん)」は「立春」の前日で、「大寒(だいかん)」から数えて15日目のことです。
この日は旧暦の「大晦日(おおみそか)」にあたり、新年の邪気を払うため、古くから宮中では「追儺式(ついなしき)※1」と呼ばれる年中行事が行われていました。
この「追儺式」を起源に、現在でも「節分」の日に豆をまいたり、柊鰯(ひいらぎいわし)を玄関に飾ったりしていますね。
なぜ「豆」をまく?
福の神を家に迎え邪気を払うために炒った
大豆を「福は内、鬼は外」部屋の隅々まで
撒きます。鬼は邪気や災厄の象徴で、豆を
鬼に向かって投げることで、邪気や災いを
追い払うと考えられてきたからです。
穀物には邪気を払う力があるということら
しいのですが、ではなぜ豆なのか???
これは、『魔を滅する』=『魔滅(まめ)』
に通じる、さらに、『魔を射る(射る=
炒る)ために『炒り豆』を使われと。。。
上手くできていて参り(魔炒り)ますね。
豆まきの後には、歳の数だけ豆を食べると
健康に良いとされ、無病息災を願う風習も
あります。が、歳を重ねるとこれが案外キ
ツくなってきます😓
なぜ『鰯(いわし)』と『柊(ひいらぎ』?
節分には、ヒイラギの枝に頭と尾を切り落
としたイワシを刺して戸口に飾る風習があ
りますが、これは、ヒイラギのとげといわ
しの生臭い強い匂いが鬼を避ける力を持つ
と信じられていたためで、家の出入り口に
飾ることで、家庭を守る魔除けと考えられ
ていたからです。
いわしの生臭さは人でも嫌がりますよね。
節分祭節/節分会
節分の日には日本各地の神社や寺院で節分
祭や節分会が行われます。
一般の豆まきと同様、神職や僧侶が執り行
い、福豆が捲かれるとして多くの参拝者が
集まります。
※1 大晦日の日(=新暦2/3頃)に宮中で
行われた年中行事。身分の高い貴族が、桃
の弓や葦(あし)の矢を持って鬼に扮した
家来達を追いかけ、邪気や厄を払う儀式。